恐ろしい題名

恐ろしい題名　　2012-6-29

こんな恐ろしい題名にひかれて
本を買って読みました。

「2013年、中国・北朝鮮・ロシア
が攻めてくる」幻冬舎新書　福山
隆、宮本一路　著　二人とも防衛
大学卒業陸上自衛隊の幹部を経
ています。当然のことながら、国
防軍事の専門家です。

私が一番関心を持ったのは2013
年です。何故そう特定したのか？
です。この3国が日本を攻めてくる
であろうこと、あるいは隙を見せれ
ば攻めてきたいことは、誰でも判り
ます。でも何故来年なのか、それ
が判らなかったからです。

結局、その点は本を読んでも書い
てありませんでした。ただ2013年
と特定はできないが近い将来と
言うことでしょうか。この本の82頁
にこんな記述が有ります。

『中国はかねてより中国共産党
創立100周年に当たる2021年まで
に台湾の統一を果たす言明して
いた』とあります。あと9年ですね。
中国政府は長期計画を建て、それ
を着実に実行することに優れて
います。数年以内に台湾領有が
動く可能性が有る。それは上の
目標と中国政府が台湾領有につい
てアメリカがそれを認めると判断
する時期が合致した時点で動き
始めると見ます。中国がgo！と決
断すれば、尖閣は瞬時に中国に
占拠されるでしょう。東京都が尖閣
を買おうが買うまいが、何の影響も
無い筈です。台湾を盗るには尖閣
は垂涎の的です。ここが落ちれば
宮古、石垣、与那国は風前の灯
です。だからこの時点で沖縄の米軍
の基地がどうなっているのか？が
重要なポイントになります。

そのことが、中国政府が台湾領有
についてアメリカがそれを認めたと
判断する時期を見極めることと重な
ってくる筈です。米軍の基地がフイ
リピンの東にあるグアムに去ってし
まえば影響力がグンと落ちます。

沖縄の米軍の基地が無ければ、
宮古、石垣、与那国が落ちた時点
で沖縄も落ちてます。宮古・沖縄
海峡は、中国にとっても日米にとっ
ても潜水艦戦艦のチョークポイント
です。両方持ってないと意味が無い
からです。

こんなこと考えている日本人は少な
いんでしょうね。