コロールの街中にあるタイレストラン、ジャスミン。おいしいのです、とても。味と、感じのいいタイ人のおばちゃん二人はとても気に入っているんだけど、場所がね。狭い。それと暑い。いかんせん、遅い。たぶん注文を受けてからすべての料理が一から作り始められるんだと思う。それはいい。何も手抜きをしていないということだ。でもなあ、パラオに住んで以来、待つことには慣れている私でも、「まだかなあ。。」って思ってしまうほど時間はかかる。あ、今日はジャスミンのテイクアウトにしようかな、と思ってもまずタイミングを考えなくてはいけない。時間が限られている昼休みはまず無理だ。先日、日曜日にお店の前を通りかかった。夜の７時半。ちょっとお店を覗いてみよう。もし誰もお客がいなかったら注文してテイクアウトしよう、そう思ってお店を覗くと、誰もいない。やった！おばちゃん達は事前に注文を受けてたテイクアウトの品で忙しそうだったが、それももう出来かけていた。ちょうどいいタイミングで来ることができたことに満足した私は、トムヤンクンとパッドタイとブロッコリーのニンニク炒めを頼んだ。今７時半だから遅くても８時には出来るだろうなあと勝手に計算した。他にお客もいないことだし。そうすると「女城主直虎」を見ながら待っている夫のところに美味しい料理を持ち帰ることができるし、タイ料理を食べながら二人で直虎見るのもいいね。椅子に座って待つ。と、お客が二人入ってきた。知り合いだった。買い物に行く前に注文して今買い物が終わって帰ってきたそうだ。そうか、それは賢いなあ。そうすると、私の前に二人分を作らなくてはいけないということか。まあ、大丈夫でしょう。おしゃべりしながら待つ。一通り話が落ち着いてふと気づくと、彼らの料理はまだ来ていない。 ・・・やっと来た。グリーンカレー、一人分。もう一人の激辛レッドカレーは来ない。グリーンカレーを半分以上食べたあたりでやっとレッドカレーが来た。そっか、同時進行で作ってないとすれば私の注文はこれから作ることになる。もうすでに８時を過ぎている。ま、しょうがない。そこにアメリカ人らしき観光客のおじさんが一人入ってきた。かわいそうに、私の３品のあとになっちゃうよ。待ちに待って、はい、できました、って持ってきてくれた時は８時半を過ぎていた。うーん、１時間か。（笑） 家に帰ったら週に一度の楽しみは終わっていたけれど、久しぶりのジャスミンのトムヤンクンは確実においしかった！大満足。このお店の経営について何点か提案はある。ちょっと変えるだけでグンと良くなると思うけど、料理を食べたあとには、ま、いっかって気持ちになる。なんでも効率効率、商売商売じゃなくても、スローに長―く楽しむ時間があってもいい。
