コロコロコロール通信

南洋の小さな島に暮らす家族の日記

準備オッケー!

2016-07-27 22:10:31 | 日本

今年の日本の夏は長い。6月からずっと暑いのだ。夏の始まりにもうすでにバテそう。でもさすがに東北は暑いとは言っても朝夕は気温が下がり気持ちがいい。窓を開けて寝たらクーラーいらずだ。もっともはなからクーラーなどないんだけど。旧型選手が現役でスタンバイ。さあ、夏本番!

旅すること

2016-07-20 23:39:41 | 日本

京都を旅する外国人が多いことに驚く。はやりの浴衣を着て髪もきれいに結って、それに合わせた下駄や巾着を持って名勝を歩いているのはたいがい外国人観光客だ。そういった着付けをしてくれるところをちゃんと知っているし、行くべき場所も写真を撮るべきポイントも知っている。誰に聞かなくとも。写真だって自撮り棒で撮っちゃう。清水寺までの坂道、迷うでもなく途中の細道を折れる。私なんかガイドブックを片手に彼らが行く方向には何かあるのかまごまごとページをめくってもなんだかよくわからないような始末。ネット接続のないガラケーの私に対し、片手にスマホの彼らは自国語のガイドと地図に従ってスイスイ歩く。おすすめのお店だってちゃんと示してある。うまそうだと思って適当に入って失敗することもないのだ。ここはいったいどこですか?私はどこに行けばいいの?なんてことは起こり得ない。外国の方を見るとつい、「はい、わからないことがあったら聞いてくださいよ。助けますよ。」と準備態勢に入るが、今回は誰にも何も聞かれることはなかった。日に焼けて真っ黒な私が日本人に見えなかったこともあるのかも知れないが、なんか確実に旅のしかたが変わっているように感じた。便利だとは思うけど、これでいいのかな、と思う。息子は「そうでもないよ、地図を広げてる人もいるよ。そういう人には積極的に声をかけて助けるようにしてる。」とは言うけれど。。 そんな人ももういなくなるんじゃないかな、って気はする。そんな旅って寂しくないかな。。

ただいま、ニッポン!

2016-07-20 22:24:35 | 日本

今年も夏休みは京都から。パラオではNHKの大河ドラマが大きな楽しみの一つだ。去年は「花燃ゆ」、今年は「真田丸」。歴史の舞台の京都はとにかく行きたいところがいっぱい。パラオに住むアメリカ人の間でも最近日本への旅行が人気だ。本国へ行き帰りを日本経由にして東京や京都を旅行してくる。ついこの間3週間のバケーションを終え、パラオに帰ってきた友人は京都で宿坊に泊まって、自転車を借りてあちこち寺院や庭園を見て回り、祇園でゲイシャの写真を撮って、デパ地下で試食をして、ラーメンやうどんを食べて、学生の制服や道路工事の看板に感動しながら、大いに日本を楽しんで来た様子。今や日本語が話せなくても日本人の友人が同行しなくても旅の情報はネットで簡単に手に入るのだ。逆に彼女から情報を聞きながら、私も宿坊初体験! 十数人のお坊さんと一緒に早朝のお勤めに参加して、きれいに手入れされた庭園や国宝の襖絵を見せてもらって、精進料理を食べて。心が洗われるような別世界。なるほどこれは貴重な体験。同じく一人旅で参加の高校の歴史の先生と話しが弾む。さすがにお詳しい。今日は彼の助言に従って当初の予定とはちょっと違ったルートで回ってみましょう。

不思議な出来事

2016-07-14 22:15:03 | 今日の出来事

夫が首をかしげながら帰ってきた。フィリピン人のお店、バジェットマートで電話のカードを2枚買ったのだそうだ。8ドル60セント×2枚で17ドル20セント。20ドル札を差し出すと、「コインある?20セント。」と店員がたずねた。夫はサイフをチェックして「クォーター(25セントコイン)ならあるよ。」と店員に渡した。これで3ドル5セントのおつりをもらえばいい。すると今度は店員が、5セントのおつりがないと言う。えっと、そしたらどうすればいいんだ? と一瞬考えていると、後ろに並んでいたパラオ人のおじさんが、「5セントならあるよ。」と言って夫に5セントをくれたそう。「いいから、いいから、遠慮するな、とっとけ。」的な雰囲気で。夫が「え?」という顔をして店員を見ると、店員は、「はい、これで一件落着。」みたいにしている。え? これでいいの? ま、たった5セントの話だからどうでもいいんだけど、この三角関係はおかしいよね?(笑)

開店待ち

2016-07-12 23:47:18 | 今日の出来事

夏休みに日本に帰るにあたって、銀行に行かなければならなかった。口座があるグアム銀行。いつもここのキャッシュカードを使って日本でも問題なく下ろすことが出来た。それが最近は外国での使用に規制がかかっているらしいのだ。日本でも外国の不正カードを使って一気に何億円もの現金が引き出されたという驚きの事件が記憶に新しいが、その類いの不正利用を防ぐためだという。今まで通り日本で自分のお金を引き出せるようにするためには事前に銀行に行って、かかっている規制を解除してもらわなくてはいけない。自分のカードの番号と旅行の期間、引き出しされるであろう国を報告する。これでOKみたい。簡単だけどなんか面倒だな。私なんかそんなにしょっちゅう国外に出る訳ではないからまだいいけれど、出張で頻繁に出国する人なんかいちいちやってられないと思う。なんせ銀行ってのはいつも混んでいるのだから。
私も昨日一度午後に行ったところあまりの混み具合にあきらめて、今日朝一に出直すことにしたのだ。とにかくさっさと済ませたい一心で、9時30分開店のところを10分前にはドアの前に並んだ。私が先頭だ。同じような考えの人がゆるく並ぶような並ばないような感じでなんとなくその辺にぼわっと集まって来た。日本人みたいにぴちっと並ぶようなことはない。すると一人のパラオ人のおじさんがやってきて、まだ閉まっているガラスのドアの中に向かって合図した。中から行員のおばさんがやってきてドアの鍵を開け、パラオ語で何か話しながら彼を中に入れた。そして集まってるみんなには「まだよ。まだだからね!」と言ってけん制した。みんな特に文句も言わない。たぶん親戚かなんかなんだろうなあ。みんなそれもアリだとわかっている。そしてやっと9時半。開店の時間。さっきのおばさんが今度は正式に鍵を開けてくれた。先頭に並んでいた私は、さあ、入ろうと一歩踏み出した。そこへ後から別のパラオ人のおじさんがやってきて、「自分が先に入るよ。」と言って私の前に入って行ってしまった。その後にもう一人、おじさんが続いた。「あ、どうぞ。」と素直に道を譲った私。パラオ人ってぐちゃぐちゃに並んでいても先に来た人をよく覚えていて順番を守るから、今までもあまりイヤな思いをしたことがない。たぶん彼らは私よりも先に来ていて、涼しい車の中で待っていたんだと思う。これもアリなのだ。

重い週末

2016-07-05 22:35:43 | 今日の出来事

バングラデシュからのショッキングなニュースに休日のリラックスした気持ちが吹き飛んだ。立てこもり、人質、突入、救出。人質の数、救出者の数、被害者の数。想定される状況、希望、祈り。少しずつ明らかになる実態に再びショックを受ける。邦人被害者はJICA国際協力機構関連の仕事を請け負ったコンサルティング会社の人々であったこと。そしてそこに女性が含まれていたこと。。 この衝撃が頭を離れない。途上国で働く自分の友人であったかもしれないし、身内であったかもしれないのだ。
パラオも日本のODAが多く入る。JICAの現地事務所もあり青年協力隊やシニアボランティアも学校の先生や各部門の専門知識を持つ人として国の様々な組織に入り活動しているし、ODAのプロジェクトでは、橋、道路、電気、水道、空港、埋立処分場など主にインフラ整備に多大な貢献している。JICAの協力隊やシニアボランティアが来れば写真入りで新聞に掲載され、名前や所属先も紹介される。ODAのプロジェクトなら予算やスケジュールなどが詳しく説明される。また完成した橋や道路には記念の碑が立ててあるためパラオの人々は日本の貢献を良く理解し、それが両国の友好にも良く働いていると思う。
親日と言われるバングラデシュにも長年そういった援助と信頼の積み重ねがあったと思う。しかし今回はそういう常識が通用しない相手だった。別世界の理解しがたい価値に生きる人々。話が通じない怖さ。彼らに通じる言葉を私たちは持っているのだろうか。。混沌とした世界の犠牲になった方々に心からご冥福をお祈り申し上げます。