コロコロコロール通信

南洋の小さな島に暮らす家族の日記

苗字か名前か?

2017-01-30 22:30:09 | パラオ文化

昨日の日曜日はアルモノグイのギルトロン(第一酋長)の葬式だった。第一酋長の弔いというだけあって、大きな葬式になるという噂だった。大きなシューカンでふるまわれる豚の丸焼きが、なんと10匹分用意されるとか。参列する人々は車でなく伝統的な交通手段である船で行くとか。うわっ、かっこいい!! アルマテンの船着き場がたくさんの船で埋め尽くされるのかー、壮観だっただろうなあ。そして今日、パラオ人が集まると、早速香典がいくら集まったかの話になる。大きなお金であることには間違いないが、いくらかな。。 なんと15万ドルもの金額が集まったらしい!えーと、今のレート113円で計算すれば約1700万円もの金だ。すごい。。 新記録じゃないかなあ。今まで10万ドルっていうのは聞いたことがあるけど、15万ドルは初めてだ。いったいどこからそんなに集まってくるのか本当にいつも不思議に思う。さてこの享年92歳のアルモノグイの第一酋長、お名前はヤマザキ・レンギール氏。名前の方がヤマザキで、苗字がレンギール。日本人には「えっ?」って感じでしょうけど、間違いなく名前の方が「ヤマザキ」。パラオではお父さんの名前が子供の苗字になり、また名前に苗字だった方を付けたりすることもあるのでこういうことが起こる。名前が「ヤマザキ」や、「モリカワ」や、「フルタ」だったり、逆に苗字が「マツタロー」や「キンタロー」や「シゲオ」だったりする。最初は違和感があって名前が「モリカワ」だなんてありえない!って思っていたけど、今となっては感覚的にはなんら問題ない。どっちでもいいよね、って感じ。人間の適応能力はすごい。苗字が「マサオ」でも全然驚かない。パラオ人の友人に生まれてくる赤ちゃん(女の子)の名前を考えてくれないかと言われた。日本の名前がいいのだそうだ。パラオ育ちで現日本の学生である息子に相談してみた。日本の有名人がいいんじゃない?そうだね、お札にもなってる樋口一葉の「ヒグチ」はどう?と言われた。完全にパラオ的思考になっていた。。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Inauguration Ceremony 2017

2017-01-19 22:01:01 | 政治

本日、アメリカより一日早くパラオの大統領就任式が行われた。会場はマルキョクの国会議事堂だったため、今日はコロールから何台もシャトルバスが仕立てられたらしい。海外からの賓客もあり、数日前からなんだか街がにぎやかだ。いつものことだが直前まで幹線道路の掃除や草刈りも忙しい。もうちょっと前から始めてたらどうなんだろうなあ、といつも思う。今日は国の休日となり学校も仕事もお休み、セレモニーは午前10時からとのことだが、今回はマルキョクまでは行かずにテレビで見ることにする。テレビをつけたらちょうどパラオの国歌斉唱の場面だった。4番まである平和で優しいメロディを黒の衣装で揃えた数人の男女が代わる代わる歌う。最後はみんなでハモって。なかなかカッコいい。その後にパラオの民族衣装をつけた女の子がチャントを歌う。正式な儀式の時は必ずあるパラオ式のチャントだ。なんか口上を述べて、一定の箇所に来ると、みんなが呼応して「オーフェイッ!」と掛け声をかけるのがカッコいいのだ。その後、神父様の祈りの言葉。この間、ひな壇に座っている参列の人々がテレビに映し出される。本日就任する大統領をはじめ、副大統領、国会議員の面々、ハイチーフ、その他海外からのゲストの方々。みんな暑そうで大変。ウチワで仰いだり、水を配って歩く人がいたり。今回は趣向を凝らして、大統領、副大統領の宣誓の前にそれぞれの娘さんたちが自分のお父さんを紹介するスピーチをした。二人ともかわらしいティーンエイジャーだ。百戦錬磨、激しい選挙戦を戦ってきて、自分のスピーチは目をつぶったってできるようなお父さん達も、こと娘のスピーチに関しては、本当に心配そう。緊張したり、笑ったり、感動したり大変だったと思う。十中八九そのせいで、今期4期目のパラオ史上最長の任期をこなすレメンゲサウ大統領が自分のスピーチのタイミングを間違えた。宣誓の前にスピーチをしようとしてしまった。ん? なんかおかしい、、はっ! 間違いに気づいた大統領が自分から照れたように笑った。それを見て会場も笑いに包まれた。大統領は笑いながら焦りもせずにゆっくりと席に戻った。そしてやってきた自分のスピーチの時、「先ほどは失礼しました。でもあれでどれだけ自分が仕事したいと思っているかみなさんにわかってもらえたと思う。」と言って会場の笑いを取った。さすがだな~、と思った。8年前のトリビヨン大統領の就任式の時のことを思い出した。チャントを歌った中年の女性が途中で歌詞を忘れてしまうというアクシデントがあった。えーとなんだっけなんだっけ、あ~、思い出せない、そして自分から大笑い。そして会場も大笑い。仕切り直し。最初からやり直して、な~んの問題もなし!このおおらかさがいいな、と思う。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

フツーの日

2017-01-11 22:34:39 | 今日の出来事

「あ~、腹いっぱいだ。」と言いながら夫が職場から帰ってきた。「食え、食え!」と言われて、てんこ盛りのご飯にバーベキューした魚2匹を食べてきたのだそうだ。あら、夕飯用意してたけどね。「今日はパーティかなんかだったの?」「いや、そういうわけではないけど。」誰かが魚釣りにでも行ったのか、すごい量の魚を事務所の裏でバーベキューしてたらしい。だいたいお昼ぐらいになると誰かが料理を始めて、職場のスタッフはみんなで分け合って食べているから、弁当を忘れたとしても問題はないし、いつもお昼に家に戻って食べる夫も毎日、「食べてけ、食べてけ。」という誘いを断って家に帰ってくる。今日はそのお昼のバーベキューが夕方まで続いたらしい。「魚が多かったからね。」という理由。「スタッフがもっと食え、もっと食え、って言うから、腹八分目って言うだろう、お前はなんだ、腹13分目じゃないか!だから太るんだ、って言ってやったんだ!」と言うけれど。。 言ってやることは他にあるんじゃないかなと思う。クリスマスでもなく、正月でもなく、金曜日でもない普通の日。バーベキュー三昧の午後。いいけどね。(笑)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

振替休日

2017-01-02 23:52:20 | 今日の出来事

元旦が日曜日だったから今日は振替でお休み。じゃなかったら2日から普通に仕事です。今年は3日から。短いお正月です。夕焼けを眺めながら一人、ヨガ初め。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

年の初め

2017-01-02 22:52:47 | 今日の出来事

年末にある支払いがあった。おつりがないから次回でいいですよ、ではそうしましょう、ってことになった。次回となると来年か。う~ん、なんとなく今年中に済ませておきたい気持ち。年をまたぎたくない。買い物してちょうどいい金額が用意できた。今から届けようかな、と思ってやめた。ここはパラオだ。そこまでする必要はないよ、と自分に言い聞かせて。でも正直ちょっとすっきりしない気持ちが自分の中にあるのはわかる。
元旦、アメリカ人の友達と会った。お互いに新年はどうやって過ごしたの?と聞き合った。向こうは特に何もしなかった、10時には寝たからカウントダウンも何もないよ、と言った。アメリカ人にとってはクリスマスがメインイベントで新年のイベントはその続き、惰性みたいな感じなんじゃないかと思う。あなたは?と聞かれて、私も日本みたいな本格的な年末年始ではないよとは言ったけれど、一応、大晦日は年越しそばを食べて、夜は紅白歌合戦という国民的な歌番組を見て、除夜の鐘の音を聞きながら年明け、今日はお雑煮というスープに入った餅と、あずきを甘く煮てあんこ餅を食べたよ、と言った。いろいろと質問されるので、なんでそばを食べるのか、紅白歌合戦が戦後67年も続いていることや、人間には108の煩悩があることや、正月に餅を食べる意味を説明していたら、なんか当たり前だと思っていたことがすごい特殊な文化に思えてきた。年明けの花火はないのか、と聞かれたが、ないね~。花火は夏、ゆかたを着て見るものと決まっているし、花火よりもやっぱり除夜の鐘だ。華やかな紅白が終わった後のゆく年くる年はもっと静かで厳かな感じ。カウントダウンしてハグしてキスよりも、やっぱり新しい年になったと同時に「新年あけましておめでとうございます。」とお互いに礼ですね。新年になればすべてが新しくなった気がするし、新しい年にする初めてのことはとっても重要だ。そんなことを説明してるとまた長くなる。初詣で、初夢や初稽古、書き初め。新年の抱負。一年の計は元旦にあり、というほどの重要さ! 旧年中は大変お世話になりました。本年もどうぞよろしくお願いします。過ぎ去った年にけじめをつけて、新しい年へ向かう。部活だってお願いします!で始まって、ありがとうございました!で終わる。駅伝の選手は走ってきた道路に向かって礼をしているではないですか。気持ちいいですね!そういうスパッとしてシャキッとしたけじめ的なものが、長く南洋にいるとけっこうゆるーくなっているな~、と危惧はしている。(笑) いつもは手を振って「ハ~イ!」で済ませている挨拶を、年末年始だけはちょっぴりピシッとお辞儀付きで日本式にやってみたりしている。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

オメデトー2017

2017-01-01 22:23:34 | 今日の出来事

昨夜はカウントダウンパーティのダンスミュージックがだいぶ遅くまでガンガンなっていたが、元旦は一転、静かなものだ。仕事もお店もお休み。初詣も年始のあいさつ回りもないので、ゆっくり寝ていたら、電話が鳴った。「新年あけましておめでとうございます!」 仲良くしていただいている日系のおばあさんからだ。今起きたことに気づかれないように、元気な声で「おめでとうございます!」と返す。新しい年もよろしくお願いします。お昼も兼ねた遅い朝食は一応お雑煮にして。あずきも煮たからあんこ餅も。ちょっとはお正月らしくなったかな。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする