チャッピー

私たちが「チャッピー！チャッピー！」と呼んでいるのに、「よしっ！トラ、散歩に行くよ。」とかたくなに自分で決めた呼び方を変えなかった叔父が、ずっと浮かない顔です。毎日毎日犬の散歩についてきて沼の周りを小一時間、一緒に散歩していたトラがいなくなってしまったのです。月曜日からですからもう1週間になろうとしています。どこに行ってしまったんだろう。。　暗い時間の散歩には車が危ないからとチャッピーがついて行かないように抱っこして押さえていても、放したとたんにビューンと追っかけていったり、時にはコースの反対側に回って待ち伏せしていたり、とにかく人懐こくて賢いチャッピーでした。夜は犬小屋で丸くなって寝ていたんですよね～。まぁ、オスですからね。一人旅でもしたくなってしまったのかなあ～。いつかトラさんみたいにふらりと帰って来てくれるといいんだけど。。

Life

人生や命について考えてしまう年です。息子の通う学校でも子供達の様子がおかしいそうで、体調不良を訴えて休んだり、保健室を利用する子供が多く、ボーッとして勉強に身が入らなかったり、考え込んでいる様子だったり。先日の中間テストでは中学生も高校生も成績を下げた子供が多く、先生も「例年ならこの時期に成績が下がったらがんばれがんばれとハッパをかけるのですが、今年はそうはいかない。一瞬にしてすべてを奪った大震災を目前に見て子供達も影響を受けている。勉強したところで、自分ががんばったところでいったい何になるんだ、と考えている子供もいる。今回の成績のことについては家では何も言わないでください。今は学校と家庭の両面で子供達を見守っていきましょう。」ということでした。
そういった子供達の健康面への配慮と、震災の影響で道路の損壊があるために毎年11月に行われていた校内マラソン大会が中止になりました。運動会やマラソン大会などパラオではやったことがないイベントをずっと楽しみにしていた息子はいったい日本で自分はどれぐらいできるのか実力を試してみたかったふしもあったようですが、今回は仕方がないですね。今年は何が起きても臨機応変に受け入れていかなくては。予期しないことがいくつもいくつも起きて、それへの対応に必死で過ごした半年でした。
それでも今日はちょっとだけこんな気分になったのでパラオのハイビスカスを。子供達に平安が戻ることを祈っています。そうそう、パラオで地震が起きたという連絡がありました。震度1か2ぐらいだろうとのことだったので安心しましたが、地震なんか何十年も起きたことがないからきっとみんなビックリしただろうなあ。大事に至らず良かったです。

日本海側

こちら日本海側、温海嶽山頂。絶景かな、絶景かな。粟島が浮かぶ日本海を見渡せば北には鳥海山、東に月山、連なる山々。山頂から海が見えるというのはいいですねえ。

秋深し

日本昔話に出てきそうな秋の山。先週は気持ちのいい日が続きましたね。これからどれだけ寒くなるかと思うと恐ろしいけれど、こんな秋の日はいいですね～。
写真：葉山

北海道ツアー

香港の友人が北海道パックツアーに参加するという。「日本に行くから会える？場所は北海道！」と簡単に言われてもねー。香港やパラオみたいにどこにでもすぐに行ける小さいところと違うからさー。
札幌、トマム、ルスツなど、温泉地に4泊して食事はすべて含まれて香港から6万円ぐらいなのだそうです。もちろん航空券も国内移動費も含みます。確かにお得ですね。結局私は北海道まで会いに行くことはできませんでしたが、夫婦で参加した彼らは紅葉まっさかりの北海道に大感激。とってもとってもいいところだった！景色はきれいで食べ物も最高！次回は絶対冬に来たい。次回は雪の北海道で是非会おうね！と。そっか～、そんなに気に入ってくれたなら良かった。しかしこれは先週末の連休のことですから、いわばオンシーズン。そんな時でも国内からの旅行客でいっぱいという訳ではなく、香港などからの格安ツアーを受け入れているのですね。今年は震災の影響があってなかなか国内旅行は難しいのかもしれません。そんな時に外から来てくれるのはありがたいですね。日本人が礼儀正しくて、丁寧で驚いた、帰りのバスに向かってお辞儀してた、お金を払った後なのに！と、なんか思いもしなかったところに驚かれてこっちもビックリ。温泉もとっても気に入ったようです。良かった良かった。

1週間の成果

パラオの連休明け、10/4（火）から容器の回収を始め、土曜日までの5日間で、なんと37万5千缶がリサイクルセンターに持ち込まれたという報告がありました。すごい！パラオの人口が2万ですから、だいたいで換算すれば赤ちゃんからお年寄りまで全員が1人20缶を持って行ったことになります。5セントのリファンドですから、1人1ドル。いいですねえ！
なによりもこのリサイクルシステムに国民の関心が集まっていることが嬉しいですね。がんばれ～、パラオ！

嬉しいニュース

太平洋に浮かぶ南の島。鮮やかなハイビスカス、青い海に青い空、真っ白なシラオネッタイチョウが飛び交う姿を眺めながら椰子の木陰で昼寝。あー、この世の楽園。色とりどりのさんご礁、美しい海。。。に、ペットボトルがプカプカ浮いていたらまったくの興ざめですよね。
あまりピンと来ないかもしれませんが、こういう小さな島のゴミ問題はかなり深刻で、どこの島でも同じような問題を抱えています。パラオの主な産業は観光。グアムやサイパンに比べたら微々たる数ですが、だいたい年間10万人ぐらいの観光客を受け入れています。パラオの人口が2万ですから住民の約5倍の数の観光客があの小さな島を訪れるわけです。その観光客が1週間滞在する間にいったいどれくらいのジュースやビールを飲むでしょう？　住民の生活でも同様に、もはや椰子の実を飲んで、タロイモと魚だけを食べている伝統の生活ではなくなっています。缶詰を食べ、アルミ缶やペットボトルに入ったソーダを飲み、プラスチックの容器に入った洗剤を使って洗濯をし、買い物に行けばみなプラスチックの袋に入れてくれます。
私達がパラオに行った頃はまだ、生ゴミであろうが缶であろうがペットボトルであろうが同じ「ゴミステバ」に一緒くたに捨てられ、時々メタンガスの自然発火のためにボヤが起きたり、その周辺は強烈な悪臭と悲しい景観で、コロールの一等地キレイな入り江の中にあるだけに、見るたびになんとかしないと、と心が痛みました。
それがここ数年の間に、日本のＯＤＡでゴミステバの改善工事が行われ、またコロール州の努力と日本の草の根資金援助でコロール州にリサイクルセンターが建設され、パラオのゴミ問題が画期的に改善されたのです。そしてここに来てまた新たな一歩が踏み出されました。パラオにリサイクル法が出来てから、「飲み物の輸入業者は輸入時に飲み物1本につき10セントの環境税を支払わなくてはいけない、その10セントを財源としてして空き缶を返したものには5セントのリファンド、あとの5セントはリサイクルセンターの運営資金にまわす。」ということは決まっていたのです。決まってはいたのですが、これがなかなか実現できない。大統領がサインしたとかしないとか、サインしたと思ったら新しい大統領に変わってしまったとか、また一から説明のしなおし。とにかく南の島で物事を進めていくのは強靭な意志と超人的な根気のいることです。
それがですねー、やっとやっとついに、この10月から5セントのリファンドが始まるのです！輸入業者からの納税、政府への入金、それを財源にした市民へのリファンドとリサイクルセンターの運営。そのシステムが完成したのです。嬉しいですねえ！やりました、パラオ。太平洋諸国の中でもこのようなリサイクルセンターとリサイクルのシステムを持っているのはパラオが初めて。嬉しいなあ。ですので、今後はジュースやビールのアルミ缶やペットボトルをリサイクルセンターに持っていけば1本につき5セントがもらえますし、また生ごみや草・木などのゴミを砕いて混ぜて作った園芸用コンポストなども安価で販売しています。お金がもらえなくてもそうでなくてはいけないとは思いますが、それでも現実的に1缶につき5セントもらえるとなれば、やはり分別や環境への意識が高まると思います。なによりもこのシステムが出来たことで一時的なことではなく、継続的にリサイクルセンターが運営していけるということが嬉しいですね。おめでとう、パラオ。ここまで漕ぎ着けたことを私も誇りに思います。

写真：コロール州のリサイクルマスコット、3Ｒヒーロー君。

独立記念日

10月になりましたねー。今日、10月1日はパラオ共和国の独立記念日です。昨日のパラオは雨と聞いたけれど、どうかな。パラオ在住の人々が国ごとにパレードをするネイションパレードは行われたでしょうか。メインイベントのボートレースは雨でもやるんでしょうね、きっと。KBブリッジの下はさぞかしにぎやかなことでしょう。あー、1年前にパドルのレースに歓声を上げたのが遠い遠い昔のようです。
1994年に独立して以来、17回目の独立記念日。第二の祖国に敬意を表して、パラオの国歌を歌いながらお祝いしてます。