コロコロコロール通信

南洋の小さな島に暮らす家族の日記

TAMA

2016-06-18 22:52:58 | パラオ文化

パラオで「タマ」と言えば、その辺の店先で売られている手軽なおやつ、沖縄で言うところのサーターアンダギー、丸く揚げたドーナツのことだ。「食べる?」って勧められて「じゃあ1個。」ともらうことがあるが、けっこう油っぽくて、そして予想より固くしまっている。これもう少しふわっと揚げたらいいんじゃないかなぁっていつも思う。そう、パラオで「タマ」と言えばこれ。それから野球等の「タマ」。スポーツ全般のボール。そして電球。電気の「タマ」。この辺りまではOKだね。だいたい球状のものは「タマ」である。
へぇ~、これも「タマ」って呼ぶのか、と思ったのは、何かの大会でアーチェリー会場に行った時のこと。知り合いの大会責任者が道具が足りなくて困っている、日本から買うことはできないか、と相談してきた。「足りないのは弓の方なの?矢の方なの?」と聞くと、「タマが足りないんだ。」と言った。へぇ、「矢」も「タマ」か。でもまあ、わからなくはない。
そしてつい前日、パラオのチェスみたいな遊びのために将棋盤のようなボードを手作りで作っている人が言った。「あとはタマを9個作るだけ。」 本当に球を作るのかと思ったら出来上がったものは足がついてまるでチェスみたいだ。これはもしかしたら「コマ」が間違って「タマ」になっちゃったケースかも知れないね。
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香典

2016-06-16 22:44:57 | パラオ文化

パラオのお葬式で大事なことで、皆の大きな関心事の一つは、香典がいくら集まったかということである。その他にもトルク(べっ甲のお皿)が何枚集まったかも重要であるが、この説明はまた別の機会に。パラオのお葬式ではいったいどこからどうやって?というぐらいものすごいお金が動く。まずお葬式に行くと家族にお悔やみを言って挨拶をしてそして香典係のテーブルにお香典を持って行く。だいたいは白い封筒に名前を書いて出すが、私は日本式の不祝儀の袋を使っている。きれいだし、丁寧に見える。香典係のテーブルにはコンピューターが置いてあり、集まった香典の袋をその場で開けて、次々と名前と金額を打ち込んでいく。時にはマイクで中間発表があり、高額持参者の名前と金額が発表され、歓声と拍手が起こったりする。最初はなんと不謹慎な、と馴染めなかった習慣だが、今となっては私も、あの葬式いったいいくら集まったのか、と確認したい欲求にかられる。そしてその集計は必ず地元のラジオで放送されるのだ。先日のお葬式の香典額は最終的に86,000ドルと聞いた。日本円で900万円ほどの大金である。驚く。1000人が集まったとしても1人9,000円の計算だ。平均月給500~600ドルにはきつい金額だし、それほど近い関係でなければ普通20ドルぐらいでOKだ。するといったいどこからこれだけの金が集まってくるのか。在外組の送金も大きいと聞く。グアムやハワイ、アメリカ本土で働く親戚だ。2万人のパラオの人口に対して在外パラオ人はどれくらいいるのか。今年は選挙のとしでもある。各立候補者が国外を廻るキャンペーンに忙しいのもわかる気がする。
話は戻るが、生命保険が一般的でないパラオでは集まった香典は基本的に遺族のために使われる。毎月シューカン(葬式やベビーシャワー)で出費が大変という声をよく聞くが、毎月こまめに出費していざ自分の番になった時には十分なお金が集まる。互助システム、生命保険の原型。毎月口座から知らないうちにお金が引き落とされる代わりに自分でお金を封筒に入れて一緒に涙を流しながら遺族に差し出す。親戚であれば弔問客のベントウを作る手伝いをする。会場の設置をする。埋葬も手伝う。お金だけでなく時間も提供しなくてはいけない面倒な部分もあるけれど、自分の番になった時に回りの人が自分のためにやってくれることにどれだけ心が助けられるか。パラオ人の中からもこういったシューカンに対する賛否両論を聞くが、効率や経済だけでは測れないメリットも確実にあると思える。
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ビーサン生活

2016-06-14 22:38:03 | パラオ文化

パラオ人はテニスコートに来る時にテニスシューズを履いて来ない。だいたいはビーサンでやってきてコートでシューズに履き替える。そしてプレイが終わったらまたビーサンでペタペタ帰って行く。暑いからね、汗だくの足をそのままにしておきたくないのでしょう。私も最初は家からシューズを履いて行ったが、今はパラオ式にしている。パラオ式の欠点は時々くつ下を忘れることだ。私も何度か靴下を忘れてコーチに予備のくつ下を貸してもらったことがある。同じ女性だし、新品ではないがちゃんと洗ってあるものだから抵抗はなかった。この間またくつ下を忘れてしまった。その日コーチはいなかった。バッグの中を何度探しても入れたと思ったくつ下はない。そしたら一人のおじさんプレイヤーが自分のくつ下を履けと言う。自分はまだプレイしていないから汚れていないからと、くつ下を脱ぎかけている。「Oh, no no no! ダイジョーブ!」 ありがたい申し出だったがあわててお断りして素足にシューズを履いた。子供相手に3ゲームだけ。今度からはいつも予備のくつ下を入れておくようにしなくちゃね。
それにつけても気楽なビーサン生活ではある。くつを履くのは年に一度日本に帰る時ぐらい。くつ下を履くのはテニスの時だけ。いつも裸足でしばられることのない足は真っ黒に焼けて、指1本1本が生き生きとして自由で健康的だ。先日、子供たちがジュニアテニストーナメントに参加するためにサイパンに飛び立った。深夜の空港に集まった子供たち、4人のうち3人の足元はビーサンだった。一応パスポート持って飛行機で外国にいくんだけどね。とにかく今年はいつも通りリラックスして楽しんできて。外の世界を体験することは大きな刺激となることでしょう。この刺激が来年へのエネルギーになると信じています。
写真:ニワールで行われたテニススクールに集まってくれた子供たち。
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ベントー文化

2016-06-12 23:46:41 | 食べ物

今日のシューカンでもらったベントー。中身はいなり寿司、タロイモ、キュウリとたくあんのキムチ風味、M&M(チョコボール)、海苔巻き、せんべい。煎餅の下にはチキンの照り焼きが隠れていた。そして魚の天ぷら。それにビルン(タピオカのちまき)3本と丸焼きされた豚の肉がついていた。そして食べる道具はお箸。全体的にかなり和風と言っていい。海苔巻きのごはんは酢飯ではないものの、キュウリとたくあんとスパム、卵をバランス良くとてもきれいに巻いている。お寿司のとなりにチョコボール、チキンの照り焼きの上に煎餅が乗っているのは面白いね。でもデザートまで一緒に入れちゃうのはパラオではよくあるパターン。ごはんの上にクッキーが乗ってしまっていたりする場合も。今日のタロイモは、う~ん、柔らかくてほのかに甘い、とっても上等なタロでした。今年は水不足でタロが大きくならないとかいろいろと言われていたけど、味に関しては全然問題なし。ごちそうさまでした。
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Good Luck

2016-06-07 21:59:12 | 今日の出来事

なんと100ドル当たっちゃった~! いつもめんどくさいと思いながら放っておくこともできず、抽選日が来るとまじめにチェックしていた。WCTCのレシートに貼ってくれるパワーボールのシール。5ケタの数字が書いてあり、一致する桁数によってWCTCの商品券をくれる。上2ケタが一致すれば5ドル、3ケタなら25ドルかな。5ケタすべてが一致だと、その時に累積額によるが1000ドル~2000ドルぐらいになることもある。私はと言えばせいぜいたまーに5ドルの小吉にあずかる程度。期待もしていない。それが! 今回は初の4ケタ一致! 100ドル! 「え~っ!!」「ワーオ!」お店のおばちゃんも喜んでくれる。あまりの嬉しさにおばちゃんに50ドルあげそうになった。「おめでとー!次は1等当ててね~!」「ありがと~!」 小さな幸運が嬉しかった日。
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となりのアメリカ人

2016-06-05 23:57:58 | 今日の出来事

うちのアパートの隣の部屋にはデカいアメリカ人が住んでいる。最近、アメリカ人でも日本式に部屋の中では靴を脱いでいるらしい。一人暮らしのはずだけど友達でも来ているのかいつもドアの前には何足かのサンダルが散らばっている。その散らばり方がいつも気になって気になって、揃えてあげたい気持ちを抑えるのが一苦労。あっち向いたりこっち向いたり、裏だったり表だったり。「あ~、また散らばっている。」見るとその度にストレスに感じてしまうのでなるべく見ないようにしていた。それが。。。 いくら見ないようにしてもこれではイヤでも見えてしまうではないか。。 デカいビーサンの片足がうちとお隣の真ん中ぐらいに横たわり、もう片っ方がうちの玄関の前まで来ている。。その間4メートルほど。。はぁ、いったいどう脱いだらこうなるのか。廊下で三段跳びでもしたか。
写真:これは私のビーサン。いつもきれいに揃っています。(笑)
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