夫の大学時代からの友人が、去年、脳梗塞で倒れました。
あれから、ほぼ1年。今は、松本の介護ホームに入り、リハビリを続けています。
その友人をお見舞いに、ふたりで出かけました。日帰りです。
夫が最初に会いに行ったときは、全身動けず、声もまったく発せなかったとか。
2回目の11月には、車いすに、腰をベルトで固定して、なんとか乗れるようになっていたようです。
今回、私も夫にくっついて、初めてお見舞いすることができました。
予告なしで行った私たちを見て、いきなり顔をくしゃくしゃにした友人。
彼と夫は、大学時代、いつも一緒に、羽目を外していた仲間です。
何度も何度も涙を流した友人を前に、夫は、どんな思いだったでしょう。
毎日リハビリに励んでいるという彼は、私が聞いていた状態から、ずいぶん回復してきていました。
車いすに、自力で座っていました。
単語なら声に出して話せ、相手の言うことに、返事ができます。
左手で、物を持ったり、メガネをかけたりできます。
笑顔も浮かびます。
帰り際にした握手に、思わぬ力を感じて、びっくりしました。
このままリハビリを続け、どんどん体力もつけて、以前の彼に戻ってほしい。
心から、そう思いました。
玄関まで見送りに出てくれた友人に見送られて、病院を後にしました。
その、10分後くらい、車の右前方に視線をやると・・・
山肌に沿って、太く美しく、見たことのない虹がかかっていたのです。
車を止めて、しばらく、見入ってしまいました。
木々のリンゴも赤くなり始めていたし、蕎麦の花の白いじゅうたんが、あちこちに広がっていました。
ひと房ごとに袋をかぶせられたぶどう、これからが収穫の時なのですね。
道の駅に寄ったら、長野の豊かな秋の味覚。
日々都会のスーパーで買い物をしている身には、こんなものが嬉しいのです。
さるなしの砂糖漬けや、ひょうたん型のかぼちゃなどを買って、家路へとつきました。
そして、中央高速の富士山が見えるあたりで、再び虹が。
きっと、とってもいいことの前触れ。友人の回復も、早いことでしょう。
彼と夫がまた酒を酌み交わす時が、少しでも早く訪れますように。
そういえば、8月に、我が家の、キャンベル種のぶどうを収穫しました
たったこれだけ。2房のぶどうの収穫。
少数精鋭とでも言いましょうか?
たった2房だったからか、粒のそろったきれいなぶどう。
味も、甘さが酸味に勝ってとても美味しく、我が家にしては優秀な出来でした。