少し前に、母が、孫娘に、「舞台で使えるイヤリングは な~い?」なんて訊いていました。
カラオケのコンテストか何かで歌うときに、派手目のをつけたいらしいのです。
残念ながら、孫娘(わが娘)はピアスなので、母には使えません。
それを小耳に挟んだ夫が、母の日に、母に、イヤリングをプレゼントしてくれました。
「舞台用に」 というところを聞き逃した夫が買ったのは、普通に使える、黒真珠のイヤリング。
軽くスイングするタイプです。
その夜、お寿司屋さんでの夕食に、そのイヤリングをつけた母、よく似合っていました。
それを見て、喜んでいる夫。その二人を見て、ホンワカしている私。
いい母の日でした。
その夫から、昨夜は、葵にプレゼント。豚足~。
本当は人間用で、油が全部というくらい抜けて、やわらかく、コラーゲンたーっぷり。
味はついていず、美味しいお味噌がセットされていて、人は、これを付けて食べます。
どうするかな~? と、とりあえず、そのまま食器に乗せてみました。
<いいものもらった~>
喜んだ様子です。でも・・・ 匂いを嗅ぐだけで、どうしたらいいのかわからない葵。
<これ、どうしたらいいの?>
“まて” をしているわけではありません。
「見ているだけじゃ、食べられないよ~。しょうがないなぁ。」
手をコラーゲンだらけにしながら細かくしてあげたら、美味しそうに食べていました。
おかげで、私の手は、つるつる・ピカピカです。
私も、初めて見たときは、「!!!」 とても食べられませんでした。
でも、今では、見た目の恐怖より食欲が勝って、全く躊躇なく・・・
4つのうち、3つは、私たちが、お味噌を付けながら、美味しくいただきました。
日本最古にして、日本一、そして、唯一特別天然記念物となっているという藤、
推定樹齢1200余年の 牛島の藤 を見てきました。
どの角度からカメラを向けても、全体の素晴らしさを収めることができません。
<牛島の藤の端っこ>
藤棚の下は600㎡、1本の木から伸びているとは思えない広さ。
1200年以上も前に、弘法大師が手植えされたものということです。
花の下に入ると、なんともいえない“紫の香り”に包まれます。
<牛島の藤・根元>
複雑に絡み合っているような、周囲4mもの1本の根元。こんなの、見たことがありません。
藤の花の開花時だけ開園しているということで、今年は、今日、11日までだそうです。
雨の最終日の前に見られて、よかった~。
東京で藤というと、亀戸天神や、湯島天神。どちらも、素晴らしい花が見られます。
でも、家から1時間もかからない所に、こんなに見応えのある藤があるのを、今まで知らずにいたなんて・・・
来年も、見に来ようね、と話しながら、帰って来ました。
露天風呂から始まった2日目も、からっと晴れて、いいお天気。
宿を出発した私たちを迎えてくれたのは、残雪が美しい模様を作る駒ケ岳の雄大な姿でした。
<残雪の駒ケ岳>
「わ~、すご~い」 車から降り、しばし、この景色に見入ってしまいました。
しばらく走り、水芭蕉群生地 の表示を見つけて立ち寄ったのが、田沢湖刺巻(さしまき)湿原。
駐車場に車を入れると、いきなり、一面の緑が目に飛び込んできました。
若い頃、尾瀬の水芭蕉を見に行ったときは、山歩き感覚でした。
まさか、道路の際に、すぐに群生地が広がっているなんて、思いもしなかったこと。
嬉しい驚きです。が、すでに、緑一色。
<刺巻湿原> <水芭蕉>
木道を整備している人に訊いたら、開花が、いつもより2週間早かったとか。
それでも、よく見ながら歩くと、所々に、真っ白い苞に包まれた花が咲いていました。
<秋田おばこ>
花は終わりかけていても、予定通り行われている「水芭蕉祭り」。
気の毒なほどの暑さの中で、こんなに可愛い秋田おばこの踊りも見られました。
楽しく寄り道をしながら向かった先は、今回いちばん行きたかった 角館。
武家屋敷通りの見事な桜を見るのが、計画当初の最大の目的でした。
なのに・・・ 桜祭りが終わらないうちに、すっかり、葉桜です。
ここでも、水芭蕉と同じく、いつもより、2週間早かったそうです。
<武家屋敷通・新緑の桜>
東京を発つ1週間前のニュースで、「角館の桜が散り始め・・・」 なんて言っていました。
そのつもりで来たのですが、やっぱり、残念だったな~。
でも、新緑もまた、清々しくて、気持ちよく、まぁ、自然相手なので、仕方ありません。
現存する武家屋敷の中で、最古の 石黒家 では、母屋の中を、説明つきで案内してくれます。
<亀の透かし彫りの欄間> <踏俵(雪ふみの道具)>
奥に、ご家族がお住まいのまま公開されていることに、驚きです。
2泊目は、子供の頃、毎夏連れて行ってもらった母の実家である伯父の家に。
土間にかまど、なんていう昔の面影はなく、すっかり新しく、便利な生活。
それでも、東京で育った私が「田舎」といえるのは、母の実家のここなのです。
美味しいお料理を頂きながら、遅くまで思い出話に花が咲きました。
3日目、母の両親のお墓をお参りし、旅を終えた母と私。
伯父、従兄夫婦に感謝し、大曲駅から こまち に乗って、秋田を後にしました。
5月2日朝、秋田新幹線こまちで出かけた母と私。
田沢湖駅で、秋田・大曲に住む伯父・従兄夫婦と合流。
従兄の運転する車で、田沢湖に向かいました。
御座石神社 の大きな鳥居を見てから、たつこ像 を探しぐるっと戻る途中、
県民の森で迎えてくれたのは、満開のたくさんの桜でした。
<県民の森・桜>
柵に守られ、強い日差しを浴びて、湖に立つ たつこ姫 の、あまりの金ピカな姿。
むか~し、1度だけ見たことがあるたつこ像。あの時は、柵もなかったし、色も??
<蕗とたつこ像> <たつこ像>
途中、県民の森どころではない見事な桜のトンネルで浴びた、桜吹雪の美しさ。
身も心も浄化された気分で、この日の宿へと向かいました。
そして、泊まりは、田沢湖高原温泉郷の 「ロッジ アイリス」。
ロッジというので、どんな所かな、と思いましたが、新館は、旅館風の造りの宿。
ふた部屋並んでとった10畳に広縁付きの部屋の窓からの眺めは、生まれたての緑たち。
若葉の間から川のせせらぎが見え隠れし、木々の間に、1本の満開の桜までありました。
従兄の娘の薦めで選んだ、というだけあって、高齢者が一緒でも、満足できる宿でした。
温泉は、プーンと香る硫黄の湯。
露天風呂では、木々を渡ってくる風が、心地よく肩を撫でていきます。
<硫黄が白く沈む露天風呂>
その露天風呂の外に見える緑の中を、遊歩道を下っていくことができ、
芽吹いたばかりの木々や、高原の植物を眺めながら、ゆっくり散策しました。
<遊歩道のブナ林>
旅の楽しみは、何といっても、土地の食材を味わえる夕食。
<八幡平ポークのしゃぶしゃぶ> <山菜3種盛り>
他に、前沢牛のステーキや、山菜の天ぷら(タラの芽・こしあぶら・こごみ)、刺身、
茶碗蒸しに、稲庭うどんなどなど・・・
食べきれないほどのお料理に、皆、大満足。
91歳の伯父も、86歳の母も、しっかり堪能していました。
就寝前に、もう一度お風呂に入り、床に就いたのは、いつもよりずっと早い時間。
2~3回目が覚めましたが、それでも、翌朝鳥のさえずりで目覚めるまで、よく眠れました。(つづく)
お散歩の途中、小振りの つつじ が、色鮮やかに咲いていました。
<葵ちゃん、こっち向いてくださ~い> <そうそう、その笑顔>
葵コース の半分ほど来た所で、ちょっとバテています。
<もっと、笑っちゃおうかー>・・・もういいです
あ~ぁ、そんなお顔をして、せっかくの美人さんが、台無しですよ~。
このあと、タッタッタッター と元気に歩くコーギーちゃんを見送って、ゆっくり帰ってきました。
明日、母と二人で遠出をするのに、伸びて、スタイルが決まらなくなったままの髪。
これは大変と、美容院へ行ってきました。
カラーリングとカットで、やっと人並みになりました。
というわけで、明日、秋田新幹線こまち でおでかけします。