
昨日、書いた通り、ともだちの結婚式で大阪に。
本当なら土曜日に日帰りのはず。
でも、結婚式が午前からということと二次会も是非出席して欲しいとのことで、金土と連泊です。
昨日は、ってか今朝の午前1時すぎまで4次会。
さすがにお酒のみすぎでヤバいかなあと思いつつも、せっかくなので奈良国立博物館へ。
特別展「国宝 法隆寺金堂展」。
チラシを見てて気になってました。
コピーがいかしてます。
「日本最古の四天王、降臨!」
これは期待しちゃうじゃあないですか。
大阪から1時間くらいで行けるんですよね。いかんせん、向こうの地理がよく分かってないんです。
9時20分くらいに到着。列に並んであっさりと入れました。
東京国立博物館のパスを更新しててよかった。
チケットを買ってるとそれだけで入場が遅れてしまいますからね。
さて、会場に足を踏み入れてみると結構、想像してたのよりも小さいスペース。
これで堪能出来るのか?というのは杞憂に終わりました。
結局、1時間近くかけてじっくりと嘗め回すように鑑賞してきました。
点数は少ないもののじわりじわりと楽しめるのが多かったように思います。

吉祥天立像
これ、表情が秀逸でした。
横に広い目と口元から繰り出される表情の穏やかなこと。
にっこりというのがぴったりな素敵な笑顔でした。
あと、ちゃんと彩色が残ってるんですよね。1000年くらい前の木造だってのに。
こちらの吉祥天立像は6/29までの展示です。

木造四天王立像「多聞天」
お目当ての四天王。今日は何回、目を凝らして見ただろう。
造形が面白いのです。
肩は丸いし、光背もまん丸。衣の表面の掘ったところなんて、とても浅くてびっくりしちゃう。
最小の加工でやってるような節がある。
でも、袖や腰から後ろへ伸びる羽衣はちゃんと作られている。ちょっと鳥を意識してるんでしょうか。
横と後ろから見た姿、美しかったなあ。
解説のボードには、左手に持ってる戟(げき)の金具下のところに玉虫の羽が貼られてると載ってました。
で、実際に単眼鏡を凝らしてみたのですが、見えませんでした。
この戟、全部が玉虫色だったら全然印象が違うでしょうね。

木造四天王立像「広目天」
筆と巻子(かんす)が似合ってます。
眉をひそめた表情がちょっと神経質そうでいいのです。ただの武人じゃあないぞって。
赤外線写真が展示されてましたが、確かにイメージが異なってくるんですよね。
もうちょっと迫力のある表情だったらしいのです。
あと、多聞天でもちょっと気になったところが踏みつけられてる鬼の手。
こぶしに穴が開いてるようなんですよ。この中に何か刺してたんでしょうか?
だとしたら何が?
「増長天」、「持国天」は7月1日~21日でないと見られません。残念!

金堂西の間天蓋
天蓋だけでこんなにも楽しめるとは思ってもみませんでした。
奏楽菩薩と鳳凰の造形が楽しい。
阿弥陀三尊像が鎮座してるその上にある天蓋ですが、むしろそっちのほうが主役かも。
あと、気になったのが阿弥陀三尊像の中央のこしかけの裏。
消えてしまってるのですが、山々が描かれてるのが見てとれるのです。
どんな景色が描かれてたのか気になるところです。やはり、空想の景色だったのかなあ。
金堂外陣再現壁画は昭和24年に火災により損傷したものを昭和43年に修復したもの。
前田青邨や平山郁夫などそうそうたる面々が修復にあたっています。
ですが、あくまでオリジナルがあってこそなんですよね。
どれだけ修復したひとが著名であっても、これは元の絵によることころなわけです。
更に展示されているのはコロタイプ印刷をして着色したもの。
二重にオリジナルからは段階を経ているので、わたしとしてはいまひとつだなあと思いました。
ショップでは絵はがきを購入。
まあ、欲しいのは揃ったのでいいだろうと思ってたら、見つけてしまいました。
なんと3Dで飛び出すポストカード。

4体揃いで見られなかったので、まあ買ってもいいだろうと。
わざわざ、お酒の残った状態で行った甲斐がありました。やはり、実際に見てみないとね。
さて、奈良と言えば鹿です。
公園に放たれてて勝手にうろうろしてるのが楽しい。

鹿はやっぱりかわいいなあ~。
自然の鹿の子模様が美しい。
でも近くでじっとしてると顔をぬうっと出して、餌ちょーだいって感じのしぐさをする。
ご免よ、今回は時間がないのでまた今度ゆっくりと遊ぼうね

どこのお寺の仏像も出張して忙しそう(笑)
私も学生時代に本堂の戸越しに双眼鏡ごしに
お会いしたことがあります。しっかりお顔を拝見。
四天王ファンとしては必須のコレクションです。
ええー!mizdesignさんいらしてたのですか?そんなこととはつゆ知らず。
集中しててほんと周りが見えてなかったのかもしれません。
>kinoさん
実はわたし、法隆寺には行ったことないんですよ。
薬師寺も訪れてないので、このあたりはきちんと制覇したいものです。
その場所で見るというの大事ですからね。
>一村雨さん
これは買いです!イカしてますよ~。
こうやって4体揃った姿が見たいものです。後半行きたいのですが、さすがに奈良は遠いので厳しいですね。
あまりにも時間がなくて、ショップをゆっくり
見なかったのですが、こんなカードがあったとは。。。
やっぱりもう1度行ってこよう。
2時間かけたのに壁画も後半へばって、ちゃんと見てないです
ふつうのポストカードだけで買って帰ろうと思ったのですが、他のグッズもチェックと思って見てみたら、みつけちゃいました!
もう一回、見て来れたら幸せですね~。
四天王、揃い踏みは見てみたいなあ。
ちょうど時間差になったみたいですね。
あまりの濃密さに圧倒されました。
東大寺境内で小鹿連れの鹿を見ました。
バンビそのままに、ものすごく可愛かったです。
この時期は親鹿の気性が激しいので、近づいてはいけないそうです。ご注意を。
あの空間はとても居心地よかったです。仏像と向き合えましたからね。ぱっと見、殺風景かと思ったのですが、いえいえほんと濃密な空間でした。
そうそう、鹿って可愛い顔をしてますが、けっこう気を荒げてるのも多いので注意しちゃいますね。
次回は鹿せんべいにチャレンジしようと思います。
鹿はせんべいを持った瞬間にたくさんやってきますよね。
せんべい売りのおばちゃんのところには行かないのがしっかりしてるなと思いました。