本日、快晴。

映画中心雑記。後ろ向きなポジティブが売りです。

荒野の千鳥足【映画】

2014年10月08日 | 【映画】


@シネマカリテ

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へき地の小学校に赴任した若い新任教師ジョン(ゲイリー・ボンド)は、
クリスマス休暇で恋人に会うためにシドニーへと向かう。
彼は途中でブンダンバヤという小さな町で1泊することになるが、]
気のいい住人たちの過剰なもてなしを受けることに。
さんざんビールを振る舞われ、熱狂的なギャンブルにハマり、
さらにはカンガルー狩りにまで同行することになる。
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Yahoo映画には、「ブンダンバヤ」と表記されていたのですが、
本編では「ヤバ」と言っていたような。。。
ググっても分からなかったので、そのままにしておきます。

さて。

1971年製作とのことですが、
日本でようやく公開、しかもソフト化もしていない、という
希少価値に、貧乏性の血が騒ぎました。
且つ、あらすじ見ると、この上なくバカ映画の匂い。

前述した「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」が期待ハズレだったので、
非常に楽しみにしていきました。


結果。

なるほど、公開されないわけです。

あ、過剰な描写とかは問題ではないよ。
酒乱シーンや、動物虐殺シーンについては、
賛否はあれど、作品の内容としては致し方ないのでしょう。

が。

たぶんねー、コレ、面白くないんですよ。

色々と、細かいところも突っ込めるんですが、
基本的には、長いしテンポが良くない。

1つ1つのエピソードと伏線(と呼べるほどのものでもないけど)は
そんなに悪くない気がするのに、
とにかくもう、見ていてげんなりしてくるほど、ダラダラダラダラ、長いです。

ギャンブルで文無し、以降は、
コメディ映画として成立しそうな"オイシイ"要素が沢山あるのに、
どれも上手く使いきれてない。もったいなし。
(トラックのくだりとか、笑いどころのはずなのに、劇場内シーンとしてたよ。。)

加えて。

酒乱シーンの描写も、観客の感情をどうしたいのか、ちょっと見えません。
コメディとして笑わせたいのか、
不条理劇として哀れませたいのか、
問題提起として軽蔑させたいのか、
とても中途半端です。
ちなみに、私の印象は三番目だったので、それが目的ならば成功ですが、
問題提起映画としても、C級以下の出来だと思います。

どうせなら、メチャクチャやるコメディ映画にした方が、
まだ良かったんじゃないかなあ、というところ。
ラストシーンを見る限り、
『散々なクリスマス休暇だったな!』という突っ込みを入れたいんでしょうが、
なーんかね、いまいち。爽快感の無い映画でした。
(誤解なきよう書きますが、不条理劇やバッドエンドものだって、
物語の構成がきちんとしていれば、
観賞後の爽快感は得られるものだと思っていますので。)


見て損した!!!と、怒るほどではないですが、
あー、見なくても良かったかも・・・という程度には後悔しています。。。
どうせなら、同じシネマカリテで上映している
「ぼんとリンちゃん」にしとけばよかった。。。

それでも、B級・C級大好き!映画としての出来は重視しない!という方は、
もしかしたら私よりも楽しめるかもしれないので、
興味がある方は(ソフト化しないかもしれないし・・・)劇場へどうぞ。

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