思い出のマーニー【映画】

@試写会

公開からずいぶん経ちましたが、
少しだけ早く、試写会で見ました。

正直、巨匠が抜けたジブリ作品ということで、
もしかしたら見ないかも、とさえ思いながらの鑑賞でしたが、
ハードル下げた分、楽しめました。

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心を閉ざした少女杏奈は、ぜんそくの療養を目的に
親戚が生活している海沿いの村にやって来た。
そんなある日、彼女の前に誰もいない屋敷の青い窓に閉じ込められた、
きれいなブロンドの少女マーニーが姿を見せる。
その出会い以来、杏奈の身の回りでは
立て続けに奇妙な出来事が起きるようになるが、
それは二人だけの秘密だった。
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途中まで、全然状況が読み込めず、「？？？」という感じになります。

主人公の、年齢的な不安定さと、
物語自体のミステリー要素が、
うまく融合して、観客に違和感を与えています。

これによって、映画に引き込まれるか、それとも興味を失うか、
博打的な危うさはありますが、
それでも私個人的には話の展開が気になったので、
手法としては、成功なんだと思います。


やはり、"マーニーの正体"というところが、
種明しの最たる要素だとは思うのですが、
そこへの持っていき方は、巧いと思います。

これは原作もそうなんでしょうが、映画としても構成はよく練られていますよね。
正直、杏奈とマーニーの関係性が意味不明過ぎて、
（いきなり姿を消して理由も言わずに「許して！」「許すわ！」とか、
はああ？？？と思ったのは、私が素直な子供ではないからでしょうかね。。。）
"友情"というには無理があるし、何かしらあるのだろうな、とするとこういうことかな？程度には、
大人であれば何となく気が付くところでしょうが、
それでもお話としてきれいにまとまっているのが良かったです。
まあ、児童文学ですからね。


それと、ジブリ映画では毎回、賛否が問われる声優陣ですが、
今回も良かったと思います。2人とも違和感なく、純粋な、こなれてない演技がはまってました。



あまり長々とレビューを書く映画でもないのですが、
素直に見れば、心温まる、良い映画だと思います。

夏休みは終わりましたが、
親子で見るのには、とてもオススメ。