本日、快晴。

映画中心雑記。後ろ向きなポジティブが売りです。

キックアス ジャスティス・フォーエバー【映画】

2014年03月05日 | 【映画】
@ユナイテッドシネマとしまえん

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キック・アスことデイヴ(アーロン・テイラー=ジョンソン)と、
ヒット・ガールのミンディ(クロエ・グレース・モレッツ)は普通の日々を送っていた。
ところがそんなある日、デイヴは、
元ギャングで運動家のスターズ・アンド・ストライプス大佐(ジム・キャリー)と
スーパーヒーロー軍団“ジャスティス・フォーエバー”を結成。
そこへ、レッド・ミスト(クリストファー・ミンツ=プラッセ)が
父親を殺害された恨みを晴らそうと、刺客と共に乗り込んできて……。
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前作「キックアス」の評判はよく聞いていましたが、
残念ながら劇場鑑賞はかなわず、
でも、続編は見たい、とのことで、先日ようやくDVDで鑑賞しました。
→感想はコチラに。


前作も面白かったのですが、
個人的には、続編である本作の方がエキサイティングでとても面白かったです。
Yahooの評価がイマイチ伸びてなくて不思議だったのですが、
もしかしたら・・・という原因があるので、これは後述。


前作と比較して、キックアスことデイヴは情けなさが払拭され、
ヒットガールことミンディは、女子として複雑な感情や葛藤が生まれ、
純粋なだけで良かった少年少女から、
少し成長した思春期の微妙さも上手く描かれています。

残虐描写も健在で、R-15指定上等。でもそのスタンスが逆に良い。
前作の感想でも書いたけど、何でもかんでも規制したら、
真実が捻じ曲がることがあるので注意が必要。刺したり切ったりは、痛いものだよね。
特に本作では、人の生死が結構重要になっていて、だからこそ曖昧にしてはいけないところだし、
実際、そこがブレなかったのが良かったです。

今回の敵役は、前作からグレたレッド君(改名、自粛。)ですが、
彼の道の踏み外し方には、前作から継続して、少しかわいそうなところもあり、
ただただ、純粋でバカだったんだなあ、という感じです。
そういう意味で、決着のつけ方は、ちょっとお茶を濁した感じも含め、納得いくものでした。

さらに前作との比較でいうと、
キックアスが大人になり、情けなさが払拭された分、
ヒットガールの思春期の悩む姿との対比も、上手く描かれていると思います。
お父さんの言いなりだった(それが悪いという意味ではなく)少女時代から、
女子高生になり、人間関係に悩み、そして、やはり真っ直ぐでブレない答えを見つける姿はとてもカッコ良く、
前作から引き続き、魅力全開でした。我が相方、珍しくメロメロでした。


全編通してギャグ要素のキレも良いです。
食堂での報復シーンなんか、趣味は悪いけど最高です。
ああいうのって、日本の映画ではやらないけれど、どちらかというとコントに近い印象。
これを映画で、しかも本気でやる、というのが潔いです。
意地悪女役の女優さんの勇気と女優魂、忘れません。

あとアクションシーンは、今回は団体戦も含めて、迫力は前作以上です。
前作で動けなかったキックアスがだいぶキレているしね。
アクションの見せ方も上手いんだと思いますが、
一般的なアクション映画の戦い方と比べて、少し捻った技を使っているのがとても面白かったです。


結末は控えますが、やはりこれも前作と比較して、素晴らしいと思います。
ハッピーになったり、ちょっとホロッと来たり、ドキドキしたり。
いろんな要素をバランス良く入れながらも、キレイなまとめ方をしているので、
『続きも見たいなあ。。。』という気持ちを持ちつつ、これ以上作らなくていい、というのが正直な感想です。
ヒット作の続編・パート2映画としては、パーフェクトだと個人的には思いました。

そしてひい俳優陣も良いですね。
前作を見たばかりなので、クロエちゃんの成長は女子さながらの速さですが。
彼女は、王道美人ではないですが、何よりも愛嬌と華が備わっていると思います。
画面の真ん中に映っていて然るべき、な存在感。
万人に好かれるタイプの女優さんだと思いますし、今後も楽しみです。
アーロン君も相変わらずイケメンで、今回は更に動けるようになっているので魅力は増しています。
相変わらず、タイツ姿はイケてないけど、それが逆にいいんでしょうね。
黒人のパパさんとか、眼鏡の友達とか、周りも個性的でいい味出している俳優さんが多く、
でも全体としてまとまっている感じで、とてもよかったと思います。


さて。
ここまで、ぶっちぎりで褒めてますが、
前述した、Yahoo映画の評価の伸び悩みの原因。
もしかしたら違うのかもしれないけれど、私個人として思い当たることが1つ。
そしてこれは、私がこの傑作映画に対し、唯一納得できない点として非常に残念なところでもあるのですが。

アスキッカー、いいの?これで?
何、友達面して、寝返ってんの???

見た人は、もうこれで十分伝わると思います。
野暮なこと、とか、察しろよ、とか言われるかもしれませんが、やはり納得いかない。
制裁受けろ、とは思わないけれど、せめて謝罪なり和解なりのシーンが欲しかった。
キックアスは知らないからいい、とは思わないし、
親友ならば必ず感じるであろう良心の呵責を、ちょっとでもいいから描いて欲しかったなあ。
そしたらこんなにモヤモヤせずに済んだのに。非常に残念です。
帰り道、怒りながら帰りました、私。作品にではなく、あの野郎(笑)に。


最後にケチをつけたカタチになりましたが、
キホン的には、大傑作ですし、絶対に面白いと思うので、かなりオススメです。
前作を映画館で見た人は、もしかしたら衝撃度や斬新さでは劣るかもしれないけれど、
見て損はない続編だと思うので、ぜひとも映画館で見て下さい。

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