行き詰ったら空気を入れ替えよう。
とことんさわやかなドラマだ。
首から下が完全に麻痺して動けない富豪のフィリップと、貧民街の生活に浸り切って失業手当で食いつなぐしかできないドリス。
冷静に二人の環境を見つめれば深刻なことだらけなのに、二人が触れ合った瞬間から、周りの人も含めて表情が明るくなる。
フィリップの誕生日が好例だ。
みんなが良かれと思ってやりながらも重い気持ちにしかならなかったサプライズパーティーが、ドリスを巻き込むことで一変する。
同じ方向に吹いても動かない空気は向きを変えてみればいいのだ。
もちろんフィリップだけではない。ドリスも貧民街にいたままでは何も変えられなかった。フィリップとの出会いが彼自身の生きる向きを変えた。
エンドロールで僅かながら出てくるモデルとなった二人の写真。
見る限りではEARTH, WIND & FIREのノリができるようには見えなかったので、映画ならではの演出という部分も多かったのかもしれない。
でもそれは正解だったと思う。大柄な黒人の豪快な明るさと、閉塞感を壁ごと吹き飛ばすイメージがうまく重なった。
ところで実際の二人は、いずれも社会的地位と子供を手に入れたとのこと。改めて大切な出会いと長く続くかけがえのない絆に感謝しよう。
(85点)
とことんさわやかなドラマだ。
首から下が完全に麻痺して動けない富豪のフィリップと、貧民街の生活に浸り切って失業手当で食いつなぐしかできないドリス。
冷静に二人の環境を見つめれば深刻なことだらけなのに、二人が触れ合った瞬間から、周りの人も含めて表情が明るくなる。
フィリップの誕生日が好例だ。
みんなが良かれと思ってやりながらも重い気持ちにしかならなかったサプライズパーティーが、ドリスを巻き込むことで一変する。
同じ方向に吹いても動かない空気は向きを変えてみればいいのだ。
もちろんフィリップだけではない。ドリスも貧民街にいたままでは何も変えられなかった。フィリップとの出会いが彼自身の生きる向きを変えた。
エンドロールで僅かながら出てくるモデルとなった二人の写真。
見る限りではEARTH, WIND & FIREのノリができるようには見えなかったので、映画ならではの演出という部分も多かったのかもしれない。
でもそれは正解だったと思う。大柄な黒人の豪快な明るさと、閉塞感を壁ごと吹き飛ばすイメージがうまく重なった。
ところで実際の二人は、いずれも社会的地位と子供を手に入れたとのこと。改めて大切な出会いと長く続くかけがえのない絆に感謝しよう。
(85点)
こんにちは。
期待度上げ過ぎは良くないと分かりながらも
何故か気持ちは上がってしまい、、、、。
結局肩透しを喰らうという事に(笑)
普通に良かったですね。
おっしゃるように爽やかでそつのない物語でした。
そのあたりがある意味、物足りないような?
部分なのかもしれません。
期待上げ過ぎのパターンって結構あるんですよね。
最近では「ダークナイトライジング」もそうだったかもしれない。
でも、こればかりはクールダウンさせても、
今度は「じゃあ観に行かなくてもいいか」となっちゃいそうだし。
よくできた作品でした。
あと何をどうすれば善くなるの?と訊かれても答えがありません。
我ながら実にわがままな話です。
互いに補い合い癒し合い,そして二人とも
幸せを手にするという,信じられなような幸せな物語。
ありえないけれど実話だということが
人間や人生の面白さや捨てがたさとなって
万人を感動させるのかもしれません。
どちらかというと暗いニュースしか聞かれない今の社会では
こんな作品を観るとほっとしますよね。
こうした出会いって信じられない気がする一方で、
運命的な結び付きの側面もあるのかもしれません。
フィリップはどちらかと言えばとっつきにくいタイプなのに、
そんな彼がちょっとした波長を感じ取って偶然来たドリスを雇うのですから。
まさにこの偶然と必然の混じり具合が人生の面白さなんだと思います。
暗いニュースはいやになりますよね。
そろそろ年末なので、厳しい状況には相対せず
楽しい1年の振り返りに逃避しちゃおうかなんて思っています。