■KJ法の実施方法
- 単位化:テーマに沿った定性データ(事実、意見、アイデア)群を集め、カードやポストイットなどに書く。
- グループ化:1で制作したカードを一覧化できるように大型の紙に並べ、似通った要素の関係を見出す
- 図解化:小グループから中グループ、大グループの包含関係や因果関係を組み立ててラベルをつけ、視覚化して見えるようにする
- 叙述化:ラベルや図から文章を書き起こす。再度ビジュアルからテキストに変換し、論理化することで新たな発想を得る
■大切なポイント
KJ法のゴールは、カードを整理することではない。整理した後で、いかに包括的な視点で全体の関係性を組み立て、部分だけでは見えていなかった新しい発見をするか、という発想を促す手法
- ポストイットはマジックペンで書く!
- 単位化の時は適切な圧縮を心がけること。抽象的な単語だけ書いても役に立たない
- 最初のカード分けについて。とりあえず、何らかの仮グループにポストイットを分ける(ただし、このグループ分けに最終的な結論が引っ張られることのないようにグループ内で意識を合わせておくのがいい)
- ポストイット全体が仮グループに分かれたら、改めてグループ分け(ゴールに結びつく)を行う。「直観」に従う
- グループ分けされたポストイットをグループごとに大きめの紙(模造紙でOK)にはり、切り抜いて、最終的に報告する場所(壁、ホワイトボード)にサージナルテープなどを用いて貼る。もし、ポストイットが増えて切り抜いた領域では足りなくなった場合は、再度大きめの紙に貼りなおし切り抜くのが良い。(今回の講義で一番参考になったのは、この作業)
- 各グループのラベル付け、位置関係、関連性などを踏まえ、図式化する。この図式化は、骨格の書き方を大胆におこなうと、アイデアが浮かびやすくなります(今回の講義で二番目に参考になったのは、この作業)
- 図をみて、これまで考えてもみなかった要素がないかとうか?見えていなかった視点がないかどうか、メンバーで話し合う。もし、図式化があっていないと感じた場合は、骨格から書き直しても構わない。