会津の重ちゃん日記

日常の出来事、地方紙の記事、街中散策して見聞したことを発信。

日本酒 あれこれ 10

2017-03-16 19:00:19 | 料理と酒
2017年3月16日(木)晴 8.5℃~1.3℃
 「甑倒し(こしきだおし)」

日本酒についていろいろとアップしましたが、一応今回でシリーズを終わります。
酒づくりの米を蒸す桶のことを甑(こしき)と呼ぶ。甑倒しとは、その年の仕込みの最後の米を蒸し、三月下旬にその甑を横に倒して洗うことからこう呼ばれている。約半年間にわたって毎日米を蒸してきた、大活躍の甑に感謝する日。この日には蔵人はじめ社員全員で、期間中の仕込みが無事終了したことを祝う。昔は越後杜氏は土日、正月も休みなくひたすら酒造りに精を出していた。「甑を倒す日」がどんなに待ち遠しかったかと杜氏たちの喜ぶ顔が目に浮かぶ。酒蔵は今、新酒が次々と搾られ、蔵中が華やかな吟醸香で満ち溢れている。

 「知的のんべえの酒造り講座」で、純米大吟醸あらしばりを飲み味わった。あらしばりとは、醪をしぼり始めて一番最初に垂れてくる部分の酒のことをいう。まだ、強い圧力をかけていないので、ほんのりと薄くにごり、綺麗でみずみずしい味わいが広がる。
また、生まれてたての酒で一番香味が良いとされる部分を詰めた純米生酒は、ピチピチと弾けるガスとフレッシュなおいしさがある。
 いろいろな酒を味わったが、今は上槽以後、ろ過・熱処理していない「無濾過 生原酒」(精米歩合58% アルコール分17度)を飲んでいる。

 この酒は、度数があるのでがぶ飲みせずゆっくりと味わって飲んでいるので飲酒量も少なくなった。
 酒の飲み方をいろいろと述べたが、現在は、若山牧水「白玉の歯にしみとほる秋の夜の酒はしづかに飲むべかりけり」 秋の夜のを春の夜のと読み替えてみる。この句の心境で飲むのが一番いいかな。