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アグリコ日記

岩手の山里で自給自足的な暮らしをしています。

マルちゃんからの手紙

2005-02-03 11:07:25 | マルちゃん
手紙ありがとう。
久しぶりにみんなの言葉を聞いたら、とても懐しかった。
オーブは今まさに大切な時だし、
今回みんなに心配かけて
ちょこっと心苦しい。

でもおらちょっと疲れてしまってて、
あのままいてもみんなに迷惑かけてしまうと思ったし、
へたに相談するとみんなの士気にも影響してしまいそうで、
置手紙だけで帰って来てしまった。
虎ケン指令、怒ってるべな。


今までたくさんの相手と戦ってきたけど、
でもそいつらが本当に自分の「敵」だったんだろうかと
いつも思ってしまう。
ターシャ、ネズゴリラ・・・みんな元々は可愛そうな動物たちだったし、
あのカメレオンジャーだって、
自分の兄貴の仇を討ちに来たんで決して悪いばかりじゃない。
それでも動物たちをモンスターに改造するなんて、そんなこと
二度とさせまいと思って頑張って来たけんど、
だけどもしかしたらネズロンの方だって、
それなりの深い事情があって攻めてくるんじゃないか
って思ったり・・・


真っ白に雪被った山を見ておら思うだ。
山はこんなに深いのに、なして全部自分のものにしようとして取り合うんだべ。
動物たちはみんな分け合って住んでる。
弱肉強食なんて言われてっけども、実際は違う。強いものが勝ってばかりいるわけじゃない。
自然の中で生きられない動物はいない。

山の上の青空を見て、おら思うだ。
空はこんなに広いから、どんな鳥も精一杯羽ばたける。
みんなして鷹やはやぶさの真似しなくてもいいんだ。
すずめだってすずめなりに、生きていけると。


この世界を全部自分のものにしようとしてるのは、ネズロンと、
そして、人間くらいだべ。

ネズロンだって、昔人間との戦いに敗れたから、
今こうして侵略して来るように見えるけど、
もしか昔負けたのが人間の方だったら、
おらたちの立場は逆転してたかもしんねえ。


そんなこと考えたらやりきれなくなってしまった。


おらのにはもう若者はいなくなって、
年寄りたちは枯れ木のようにひとり、またひとりと死んでいってる。
この冬に雪掻きもままなんねえ家がたくさんある。
そんなとこに手伝いに行くと、なんの喜んでくれるから、
それもそれでちょっと嬉しくてさ。
本当に自分じゃなきゃできないことって、何なんだべ
と毎日考えさせられてる。


みんなには心配かけて悪いけど、
もう少し、この雪が溶けるまで
こっちにいさせてけろ。
春になったらまた
ふきのとうのように元気も湧いて来ると思う。
いつだって、みんなのこと
思ってるから。



マルより




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10 コメント

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すてきです。 (あん♪)
2005-02-03 19:13:05
kenさんのも読ませていただきました。

なんだか、「縁」に感動してしまいました。

Blogがとりもった縁。

agricoさんの思いや、kenさんの思いお玉さんの思い、ぷよぱぱさんの思い、もっといろんな方たちの思い・・・・

交差して混じりあって・・・

不思議な音楽と不思議な色彩のハレーションを見たような気がします。

素晴らしいです。

感動しすぎて、なにを書いてるのかわかんなくなっちゃいました。

とにかく、みなさんに

拍手!
返信する
ありがとうございます。 (Ken)
2005-02-03 22:43:38
マルちゃんからのお返事、心に沁みます。

あん♪さんが書かれているように、ブログがとりもつ縁なのかもしれませんね。

アグリコさんとのブログを通じたつながりは失われていなかったのだと思いを新たにしました。



少女たちの文体でトラックバックを送りあっているのが、

おっさん二人であることは、想像しないでおいてください。(笑)
返信する
Unknown (びといん)
2005-02-04 02:01:04
>少女たちの文体でトラックバックを送りあっているのが、

>おっさん二人であることは、想像しないでおいてください。(笑)



 まったく忘れていたのに、改めて言われて、想像しちゃったじゃないですか!(笑)

 まぁ、オーブファイブに関わっている人の大半がおっさんですが(俺も含めて)。



 で、適切な表現じゃないかもしれないけど、オーブファイブを通して、メンバー相互が、「本音を言い合える仲」に一歩近づいたような気がします。

 広大な空間で乱反射している個々のベクトルが、それでも、必ず、どこかで交わる機会がある。今回、そのタイミングのひとつを得たんじゃないかと。

 数あるタイミングのなかの、たかがひとつなんですよ。まだまだ機会はありましょう。
返信する
あん♪さん、 (agrico)
2005-02-04 08:51:26
いや、ばれてしまいましたが、

こんなことを書いてるのが、おっさん連なんですよ、実は。

現実にもっと風情が出ないものかと苦慮しています。



人の営みはすべて「縁」で形作られるのでしょうね。

ひとりでやっていることのように見えて、実際はたくさんの人やものごとの関わりの中で産み出されている。

この記事も、あん♪さんの言うとおりみんなの関わりの結晶です。

その中にはもちろん、あん♪さんも含まれてるのですよ。

私もそれを忘れないようにしたいと思います。
返信する
Kenさん、 (あぐりこ)
2005-02-04 09:01:00
そう、私もつい自分がおっさんなんだと言うことを忘れてました。



マルちゃんは誰の心にも住むことのできる、素の心なのかもしれません。

ありがとう。短い間でしたが、今までKenさんのお陰でオーブを続けることができたのですよ。

そして暖かい気持ちで終えることもできました。

自分を、世界をもっと信じられると思える経験をまたひとつ積み重ねました。

私は私なりにやって行くけれど、これからもKenさんの活動を楽しみにしていますよ。
返信する
びといんさん、 (あぐりこ)
2005-02-04 09:15:31
世の中には忘れていた方がいいこともあるのですね。

現実から目を背けてBLOGの世界に没頭することにしましょう。



いつもながらびといんさんの記事もコメントも、率直だから気持ちいいです。

本当の友達が誤解や行き違いの中でできるように、

私たちもBLOGを通して同じステップを踏んでいるのですね。

自分の織り成す人間関係がネットの中にまでも体現化します。

このようなきっかけを作ってくれたみなさんに感謝するし、それをずばりと言ってくれたびといんさんにもありがたく思います。

こうして互いの関係にも作品にも、それぞれの人間にも深みが出てくるのでしょうね。

いつだって「出発点」ですか。本当にその通りです。
返信する
「永遠の物語」 (ぷよぱぱ)
2005-02-04 14:09:37
★あぐりこさん

 既に最初に思いついた構想は、皆さんとの交流の中で、数億光年の彼方に飛んでいってしまっています。

 もう、「オーブ」は、誰かの物ではなく、参加してくれた人、全ての物なのだと思います。

 マルちゃんだって、あぐりこさんが関わってくださらなければ、全く違う人格になったと思いますよ。

 そして、人に出会いと別れがあるように、物語にも出会いと別れがあるのだと思います。

 一旦、ここで道は別れますけれど、また、いつか、どこかで出会うかもしれません。

 書くとか書かざるとかに関わらず、生み出された物語は歩きつづけていると思うのですよ。



 さて、私は大事な仕事を忘れていました。

 前記事も含めまして、「オーブ関連」のナンバリングを打たせていただきました。

 これからも、よろしくお願いします。
返信する
壮大だからこそ (スノー)
2005-02-05 02:04:52
個々の考えがしっかりしてないと、成り立たないんですよね。

先日からの、あぐりこさんや他の方々のやりとりをそおっと眺めていて、改めてそう感じてます。



マルちゃんにとって、今は、一息つくべき時なんでしょうね。

そして、あぐりこさんも。



ふきのとうの季節、ゆっくりと待ってますから。



私は、おっさん達をこれからも応援し続けます(爆)
返信する
ぷよぱぱさん、 (agrico)
2005-02-05 08:38:08
日本のBLOG界で恐らくは初めての壮大な企画「オーブ」は、関わる人とその関わり方でどのようにでも広がっていく、千変万化のプロジェクトですね。

それはまるで未知の「生き物」を育てているみたいです。

そして関わる人ひとりひとりに対しても、希少な経験と自らの夢の広がりを残してくれる。

オーブによって、私も自分の世界を大きく広げることができました。

これもぷよぱぱさんとの縁がもたらしてくれたものですね。

猫家マルも、誰かが更に更に膨らませてくれるのでしょう。

私がマルちゃんばかり書いていたので、今まで他の人が「マルちゃん作り」に参画しにくかったかもしれません。

でも今まで成長してきたマルちゃんも、オーブの世界ではみんなのものだから、

きっと素晴らしい物語がこれからも生まれ続けると思います。

ありがとう。

オーブに関わってよかったです。

ぷよぱぱさんに、感謝してますよ。
返信する
スノーさん、 (あぐりこ)
2005-02-05 08:49:39
「闘い」というテーマ以外のものを取り上げれば、「オーブ」はかえって女性が存分に創作できるものだと思うんです。

なんてったって主人公たちが若い女の子たちだから、どうしてもおっさん連では描き切れない部分が如実にあります。

私のマルちゃんも半分は戦い以外のストーリーですが、今振り返って、「女性心理」というものが描けてないなと思いました。

まあ、マルちゃんのキャラクターだからそれでもよかったんですけどね。

これから女性ライターがオーブで活躍してくれないでしょうかねぇ・・・(ねっ、スノーさんっ!)



オーブの中でスノーさんやKenさんが打ち出した「音楽」や「歌」の効果は画期的でしたよ。

BLOGでこんなことができるのかと、誰もが目を見張ったと思います。

私もスノーさんの歌声を楽しみにしてるひとりです。

今までも、ありがとう。
返信する

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