分析からの検証、外交について

ハワイから西は中国、東は米で？　中国軍幹部が提案(朝日新聞) - goo ニュース
中国海軍高官、太平洋の東西分割管理を米に「私的提案」(読売新聞) - goo ニュース
米国防総省報告　「中国パワー台頭」　権益狙う軍増強に懸念(産経新聞) - goo ニュース
　中国には、もはや自由主義と対立するほどの共産主義的なイデオロギーなどは存在しない。それは共産主義でありながら資本主義を導入して他国からの投資を受け入れたからである。究極の福祉国家を目指した大国だったが、21世紀となって今度は自由主義からの投資を期待しているのだ。
　こんな条件でも、国家主義的な大国意識を見せつけたい、という思いが軍事での世界的な覇権に向かう、とはこれも現実的な分析要素としては見逃せないところである。
中国の分析、検証.8【中国軍内での反発】 - 言語分析未来予測
中国の分析.2 - 言語分析未来予測
　このブログの分析では「嫌がらせ」や、「脅し」のレベルでの予測を書いてきたが、それも今後は中国の軍事力を行使した威嚇にまでの発展を考慮しなければならなくなってきた。
毒物混入事件からの中国の分析 - 言語分析未来予測
　しかしながら福田首相ではそれらの懸念には対応できないのではないだろうか。
　このブログでは福田首相を「回避的性質」として分析したからだ。
　閣僚経験の乏しい政治家が、自民党内で親の権威を活用して現在の地位を得た。そんな外交経験のなさが、政治問題化を避けようとする態度になると、もはや本質的な解決には至らないだろう。
福田首相の分析 - 言語分析未来予測
　ここのブログでは以前、「これらの点からも、福田政権、いや福田氏の内的な不安定さはこれからも続くと思われる」と書いたが、これはまさに予測的なものであった。
福田首相、揺れる心中　「涙」と「怒り」で答弁(朝日新聞) - goo ニュース
　「記者の質問に愚痴で対応するようなら、それは自信が無くなったというサインであり、政権と政局不安を意味すると予測する」と書いたが、それも間近ではないだろうか。

スパイはマッサージ師 - 言語分析未来予測
　そもそも福田首相には「日中関係の改善」という公約があったのだが、しかしながら在北京日本大使館書記官を、「日本のスパイ要員」と断定しているのは中国の北京市高級人民法院（高裁）であると言うことを聞くに付け、そんな公約は遠くなっているように思われる。
　たとえば2005年頃は小泉政権下でいわゆる靖国問題だけが中国との摩擦のように思われたのだが、それは感情的ではあるが単なる観念的な問題にすぎなかったのである。
　しかしながら今日的には毒物混入ギョーザ事件にしても、ガス田問題にしても、未だに解決無く、胡錦濤国家主席の訪日までの解決を目指す、としながらもその行方すら日本国民には明かさせないのか、説明できないのか、何の案もないのか、のいずれかの情況なのはないか。
　はっきり言って小泉政権よりも日中関係は現実的に悪化している。この公約違反をなんとするのだろうか？
ガス田問題　「裁判なら日本が勝つ」　中国高官、不利認める(産経新聞) - goo ニュース
　首脳会談でも自己の回避的性質が災いして、日本の正当性も主張できないのなら、首相としては不適格である。

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