プロジェクト○川

学生に本を読んでもらおうという,ただそれだけのはずでした

あるジレンマ

2014年07月29日 | つぶやき

生協のドレッシングってでかいじゃない,業務用だから.

あれね,普通にかけると,上に分離しているオイルばっかりかかっちゃうでしょう.

「よく振れ」と書いてはあるが,それも状況的に難しい(大勢の学生の中で,1Lのドレッシングを「よく振ってる」せんせい,という図を思い浮かべてみてください).

ノンオイルのを選べばいいんだけど,僕にはやや塩が強すぎる(使うことはある).

割と好きなのがイタリアンで,少しかけようとするとオイルばかりになるし,オイル以外も入れようとすると,多めに入って味が濃くなりすぎる.野菜をとるのは健康のためのはずなのだが・・・.

なんだこのジレンマは.

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ゼミ通信(速報)

2014年07月25日 | つぶやき

短くゼミ通信.

4年生全員(といっても2名)の就職が決まったようです.今年は早かったね.

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昨日のブログを読んで,せんせいが少し飲み過ぎていることに気付かないようでは,まだまだアマチュアです(笑).

Y太郎を起こさずに飲みすぎるというのも,なかなかたいへんなのですよ,これが.

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近況(もうすぐ夏休み)

2014年07月24日 | つぶやき

7月が終わろうとしていることに,何かしらの恐怖を感じているこの頃です.「命短し,たすきに長し」は故・星新一の言葉(たしか).

よく考えてみればわかるように,時間は人生そのものです.

若いうちはまるで無限であるかのように思えた時間が(つまり人生が),だんだんと有限に感じられてきて,ふと気がつくともう自分は「こちら側」にいる.

自分は,自分に与えられた時間で何をしたいのか.たとえば何かを成し遂げたいと思っているのか,いないのか.そういうことを考えるためにも,時間の余裕が必要だというのは,ある種のジレンマです.

だから,最初のハードルは,とにかく時間をつくること.

で,そのためには何かをあきらめなくてはいけない.すべてを求めたりすると,結局何も手に入らないということは,たぶん幼稚園の庭や絵本で学んだでしょう.

選択と集中・・・嫌な話だね.

(「こちら側」っていうのが何なのかについては,村上春樹の「プールサイド」という短編-講談社文庫の『回転木馬のデッドヒート』所収-を読んでください.これは21世紀の古典なので,特に30代が近づいたり,来ちゃったりしてる人には,一読をお薦めします.50年経ったら,村上春樹は短編作家としての方が優れていた,ということになるんじゃないかな)

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さて,たまにはワイン話を(だって,遊びの方がいいもんね).

暑くなると濃い赤ワインは飲みたくなくなる・・・かどうかは趣味の問題だけれど,きりっとした白ワインに向かう思いをどうすることもできないという,まるで少女のようなためらいと恥じらいを抱え込むのが,この時期のワイン党です.

夏はリースリングやソーヴィニヨン・ブランなどの,酸がしっかりした白ワインが飲みたくなるわけですよ.そういうワインが飲みたくなる時期のことを「夏」と呼ぶのだ,と言ってもいいくらい.

ところがうちのストック(やれやれ,また50本を超えてしまった…)には,このあたりのワインがぜんぜんなかった.

そこに降って湧いたようなエノテカの10本1万円セール(「エノテカ」でググってね).飛んで火にいる夏の虫,据え膳くわぬは男の恥,武士は食わねど高楊枝.なにせ,SILENIのソーヴィニヨン・ブラン(NZ)が入ってますからね.これはもう,お勤めご苦労様です,なわけです.

今日は届いたなかから,Ch.マルジョス2007を飲んでます.若い頃に大好きだった,アントル・ドゥ・メール(ボルドーの白,直訳は「二つの海の間」)のワイン.

2007というのが少し不安だったんだけれど(若い頃に読んだジャンシス・ロビンソンの本で「ソーヴィニヨン・ブランは,若いものを選ぶように」と習ったし),問題なく美味しいです.ほんと,大好きだったんだよなあ,アントル・ドゥ・メール.

音楽はRoddy Frameばかり聴いてる.新作の「Seven Dials」があまりにすばらしくて・・・という話はまた今度にしよう. 

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憲法9条にノーベル平和賞を

2014年07月19日 | つぶやき

新聞夕刊の一面はウクライナとイスラエル.

いま,この世界で,本当に戦争が起きているという事実を,僕らは実感できない.

なのにその一方で,ワールドカップの「悲劇」には共感できたりする.

でもそれは仕方がないことなのだと思う.僕らも遊びには詳しい.でも,戦争のことは何も知らない.

プーチンは,親ロ派の掃討作戦を続けるウクライナ政府に,今回の「撃墜」の責任をかぶせる発言をしているのだそうだ.

世界中が「おいおい」とつっこんでるはずだけど,安倍をトップに戴く僕らに,つっこむ資格があるのかどうか.

・・・ということで,本学もこの「憲法9条にノーベル平和賞を」の署名活動に協力しています.

http://nobel-peace-prize-for-article-9.blogspot.jp/

夢物語ではないと思う.ノーベル平和賞は政治的に決まるものだし,緊迫する東アジアを抑えるために,いちばん「縛りやすい」のは日本だから.

憲法9条にノーベル賞を与えてもらい,安倍君に授賞式に出てもらいましょう.考えると楽しいでしょう?

ゼミ生諸君は,まだゼミ室に用紙があるのでぜひ.これまでに,現役ゼミ生が3人,OBが1人,未来のゼミ生候補の2年生が2人,僕を含めて7人が署名しました(すでに取りまとめの先生に送っています).

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ついでにゼミ通信を少々.

ゼミ室はほぼ,3年生に占拠されています.8対2では4年生に勝ち目はなかったか(笑).2年生のゼミ見学者もぽつぽつ来ています(週に一度本を借りに来る二人組とか).

僕の身辺が落ち着いたこともあり(って書くと,悪いことでもしてたみたいだけど),ゼミの新体制も,だんだんと軌道に乗ってきたようです.

前期のゼミの時間は,恒例の『N業とK済』(やりすぎ?)に加えて,『スタバではグランデを買え!』という本を読んでいます.『スタバ』は各自で読んで,要旨の確認をする程度.

昨日は,3月に卒業したH田くんが,N協関連の仕事で大学にきました.元気そうだった.仕事の懇親会が終わったら,一人でワインバーに行きたいと言ってたけど,たぶん懇親会でつぶされたんじゃないかな・・・.

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全英2014(4)

2014年07月07日 | テニスに目が眩んで

素晴らしい決勝.もちろん,僕には残念な結果だけれど.

7-6(9),4-6,6-7(4),7-5,4-6.

最高の試合は常にそうであるように,勝負は紙一重だった.たとえばファイナルセットの第9ゲーム,15-15のポイントで,フェデラーがスマッシュをネットにかけていなければ,勝敗は逆だったかもしれない.

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WOWOWのインタビューでヘンマンも言ってたけど,SFまでのジョコビッチは決して好調とは言えなかった.彼にしては凡ミスも多かったし...ただ,あの調子であの厳しいドローを上がってくるあたりはさすがというしかない.

去年の全豪からGSでの優勝がないとはいえ,その後のGSで,ジョコビッチが決勝に進出できなかったのは2大会だけ.2013の全仏はSFでナダル,2014の全豪はQFでバブリンカに負けている.わかるだろうか.ジョコビッチは優勝した選手にしか負けていない.

ジョコビッチがGSで,「優勝しなかった選手」に最後に負けたのがいつかというと,なんと2011の全仏までさかのぼる(間違ってたらごめんなさい).SFでフェデラーに負けて,連勝記録が止まった,あの試合.この安定感はとんでもない.「レンドルみたいだ」と僕は思うんだけれど,これが最高の褒め言葉だとわかるのは40代以上ですね.

で,話を今日の試合に戻すと,序盤のジョコビッチには驚いた.SFまでとは別人のようなプレーだったから.SFまでと同じくらいの調子なら,フェデラーが好調を維持できれば,ワンサイドになるかもしれないな,というのが,正直な僕の予想だった.

ただ…僕はジョコビッチが客を煽るのがものすごく嫌なんだよね.2011年全米SF,フェデラー戦での客煽りで,僕はそれまで好きだったジョコビッチが一気に嫌いになっちゃった.しかも今日のも,セットカウント2-1でリードしている場面でしょ.そりゃあそのあとにロジャーコールも起きますって.まあ,ほっとくと客はフェデラーにつくんだけどさ・・・.

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フェデラーのサービスの調子にも驚いたなあ.エース29本(?)のフェデラーって,ちょっと記憶がない.

全体的にも,フェデラーの調子は最後まで良かったと思う.第4セットを2-5からひっくり返したときには,これでフェデラーだと思ったし,「サーブ&ボレーをするフェデラー」に優勝してほしかった.ほんとうに.

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もうひとつ,今日の試合は,妙に明るい決勝だと感じた.ウィンブルドンの決勝は「社交の場」って感じではあるけれど,緊張感のある場面で,あんなに客席に笑顔があふれているものだっけ.

皮肉かもしれないけど,それはたぶんマレーの不在のせいだと思う.もっと言えば,マレーの優勝で呪縛が解けたから.イギリスの人たちも,ようやくウィンブルドンを純粋に楽しめるようになったってことじゃないかな.

日本の純粋なサッカーファンも,日本が負けてからの方がW杯を楽しめているんじゃないか・・・なんて書くと,嫌われちゃうね.

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全英2014(3)

2014年07月06日 | テニスに目が眩んで

まずは惜しかったなあ,ディミトロフ.

男子SF第1試合のスコアは,ジョコビッチから見て,6-4, 3-6, 7-6 (7-2), 7-6 (9-7).

第3セットは完全にディミトロフが押していたし,そこを取られての第4セットも互角以上.ウィンブルドン準決勝での勝利に十分値するテニスでした.やっぱり,次代の芝の王者候補はディミトロフが一番手.

で,第2試合はフェデラーがラオニッチに完勝.

第1セットは,最初の相手のサービスゲームをブレイクしてそのまま6-4.第2,第3セットは4-4からの第9ゲームで,ラオニッチにミスが出たところで一気にブレイクしてどちらも6-4という,絵に描いたような「ウィンブルドンでの勝ち方」だった.実力からいっても経験からいっても,順当でしょう.

で,たぶんみんな言ってるんだと思うけれど(テレビの音を出せないもので,解説をほとんど聞かずに見ているのだ),決勝は「ベッカー対エドバーグ」なわけですよね.僕なんか,こう書くだけで,なんだか胸がいっぱい.

今年の芝のコンディションを考えると,フェデラー優位だと思うんだけれど,ニュートラルな期待で見たいと思います.

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思えば,前回のウィンブルドンでの2人の対戦,2012年のフェデラー対ジョコビッチ(SF)の日は,生後1か月のY太郎が奇跡のように早寝してくれて,しっかり見ることができたのでした(いまは2歳と1か月.最近のブームは,好きなものの名前を長くすることです.「ごみしゅうしゅうしゅうしゅうしゅうしゅうしゃ」とか,「しょべるべるべるべるかー」とか).

今日も早く寝せなくては!

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全英2014(2)

2014年07月04日 | テニスに目が眩んで

男子ベスト8のおさらいから(この書き方は,自分の備忘録という意味合いが強いから).

トップシード8人のうち,ベスト8に進めなかったのは,ナダル(2シード),ベルディヒ(6),フェレール(7)の3人.

まあ,ここまでで最大の驚きは,ナダルに勝ったキルギオスでしょう.元ジュニアランキング1位の19歳で,いまのランキングは144位.今大会は主催者推薦だそうだ.

キルギオスは一言でいうと天才.驚くようなセンスの良さに加えて(見た?あの,人を食ったような,股抜きのドロップ気味のショット!),メンタルも弱くないようで,順調にいけばトップ5の逸材ですね.リオスやバグダディスのような.

で,残ったのは,ジョコビッチ(1),マレー(3),フェデラー(4),バブリンカ(5),ラオニッチ(8)と,ディミトロフ(11),チリッチ(23),ノーシードのキルギオス.

”ベビー・フェデラー”・ディミトロフと,ビッグ・サーバーで実績十分のチリッチが8まで来たことに驚きはないから,ここまで全体としては,波乱の少ない大会,と言っていいんじゃないか.

フェデラーは,さすがに芝でロブレドに負けることはないだろうと安心して4Rをみていたんだけれど,マッチポイントをあっさり決められないあたりがちょっと不安.

ラオニッチに負けた錦織くんは,残念だけれど,順当かなという印象でした.まだトップコンディションには遠い感じで,ベスト16はもちろん立派な成績だけれど,3Rも相手のボレリの方が内容がよかった.

ボレリ戦ではネットにかけないようにびくびくしながらストロークを打ってる場面が目について,これではラオニッチには歯が立たないと思っていたから,ラオニッチ戦の第1セットを取ったのはむしろ意外なくらい.対戦成績のなせる業か(過去,錦織君の2戦2勝).

僕は最初こそニュートラルに見てたんだけれど,実は途中からは完全にラオニッチを応援してました・・・だって,ラオニッチの方が,ウィンブルドンにふさわしいテニスだったから.それに,彼はあの髪型だけでも,いまのテニス界には重要です(ラオニッチの顔を消しゴムに彫りたい).

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ただ,準々決勝は荒れましたね.

まず,ディミトロフがマレーに完勝(3-0).

マレーは,ロンドン五輪を含めるとウィンブルドンで7大会連続ベスト4で,過去3大会連続で決勝に進出し,そのうち2回優勝.この「聖地」では抜きんでた安定感を見せていた.

もちろんディミトロフは,誰もが認める未来のNo.1候補だけど,彼がGSでマレーやジョコビッチあたりに勝つには,もう1年かかると思ってたんですよね.フェデラーあたりに勝って「しまう」エポックメイキングな試合があって,それからかなと…僕の勝手な思い込みなんだけど.まあ,今回はマレーのコンディションもあったかな.

ジョコビッチをセットカウント2-1まで追い詰めたチリッチも立派でした.あと1セットで止めたのは,さすがジョコビッチ.

フェデラーはバブリンカに3-1で逆転勝利.第1セットをとられて,第2セットはタイブレ7-5だから,紙一重ではあった.実はこの試合だけ,録画しそこなってぜんぜん見ていないのだけれど,結果だけ見れば,芝では順当でしょう.

ラオニッチとキルギオスの試合は,準々決勝4試合の中では地味.でも,テニス界の近未来を占ううえでは最重要かもしれない.勝ったのはラオニッチだけれど,キルギオスの潜在能力はやっぱりすごいな,という試合だった.彼は5セットの大会で5試合目を戦ったことなんてないだろうから,そのうち体力がついてきたら,もっとすごいことになるかも.

準決勝は,ジョコビッチ対ディミトロフ,フェデラー対ラオニッチという組み合わせ.

僕の予想(期待)では,決勝はフェデラー対ベビー・フェデラーです.

さ,もう寝ないと.

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文庫本チェックとか

2014年07月01日 | 本の話

さて,恒例の文庫本チェック.

最近出た文庫本でどれを読むべきかといえば,なんといってもダニエル・カーネマン『ファスト&スロー(上・下)』(ハヤカワ・ノンフィクション文庫)を推します.

カーネマンは心理学の人なのにノーベル経済学賞受賞者なんだけど,この本(など)で文学賞の候補にもなっているらしく,去年はLadbrokesのノーベル文学賞のオッズ表に名前がありました(確か33倍).

実は僕もまだ途中までしか読んでいません.でも,人間の認識についての認識が(ややこしい),根本からひっくり返りかねない名著.賢人タレブが「来たる世紀の新たな古典」とまで言ってます.読まないと.

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まだ買ってもいないのだけれど,これが出るのかと驚いたのは,マーヴィン・ピーク&メーヴ・ギルモア『タイタス・アウェイクス』(創元推理文庫) .

「指輪物語」と並び称される「ゴーメンガースト」3部作の,未完だった続編が出版された,というところまでは聞いていたのだけれど,もう翻訳が文庫で出るとは・・・といっても,ここまでもぜんぶ文庫だけか.

実は僕は「ゴーメンガースト」も途中までしか読んでいないのだ・・・あれを読むだけの時間を,いったいどこから捻出すればいいものか.

(追記:調べてみたら,原著が出てから3年経っていた.時の流れが速い昨今)

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ぱらぱら読んでてすごく面白いのが,カリエール+ベシュテル『万国奇人博覧館』(ちくま文庫) .タイトル通り,奇人というか,奇妙なエピソードが辞書のように700ページ以上つまっている.

ひとつだけ紹介します.「トイレ」という項目.

1980年にメキシコの遺跡発掘団がユカタン半島で作業をしたとき,発掘団には女性もいたのに,現地の労働者が建てた宿舎にはトイレがなかった.女性団員が現場監督に訴えると,明日何とかするという返事.
翌日,宿舎から丸見えの場所の地面に穴がひとつ掘られていたが,その周囲に杭が4本立っているだけで覆いもない.
女性団員は再度現場監督に,近代社会のトイレ様式などを説明すると,監督は明日すべて解決しますと確約した.
翌朝見ると穴は同じところにあり,壁も覆いもない.新たに備わったのはただ一つ,杭の一本に掛けられた仮面だけであった.

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新潮文庫の新訳シリーズも毎月出ていて,今月はディケンズ『二都物語』.これも読んでないんだよなあ・・・(「読んでいない」ばっかりだ).

このシリーズ既刊の,グリーン『情事の終り』,モーム『月と六ペンス』は,どちらも大傑作なので未読の人はぜひ.人間存在についての理解が深まります.少なくとも,そんな気がすることは保証します.村上春樹訳サリンジャー『フラニーとズーイ 』ももちろんすばらしい.
 
光文社の古典新訳文庫からは,リルケの『マルテの手記』が出てるけど,何となくリルケは古い訳の方がいいような気がして新潮文庫版を購入.価格もずいぶん違うし(新訳はほぼ二倍).

あと,増田俊也『木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか(上・下)』(新潮文庫)も,ずっと読みたいと思ってる本なんだよね.冒頭に出てくるジャイアント馬場の凄味に,いきなり魅了されてしまうんだけど,これを読むだけの時間をいったいどこから・・・.

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さっき丸谷才一『思考のレッスン』(文春文庫.これは新刊じゃないです)を読んでいたら,読書論の中にこんな一節が.

「しかし一番大事なことがもう一つある./それは,まとまった時間があったら本を読むなということです.本は原則として忙しいときに読むべきものです.まとまった時間があったらものを考えよう」(p.138)

もちろん,本を読まなくていいという意味ではないですよ.丸谷才一(小説家,故人)はたいへんな読書家でした.

僕に当てはめれば,「まとまった時間があるときは論文を書け,あるいはそのための勉強をしろ」ということか.いや,まったく仰せのとおり・・・.

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