人口800万人のスイスには15万人の軍隊がある.19~34歳の男性全員に兵役が課されているため.最近,徴兵制の是非を問う国民投票が実施されたが,有権者の73%が徴兵制の廃止に反対.
景気低迷に苦しむスペインは,効率アップに公務員のシエスタ(昼寝)制度を廃止したそうだ・・・あったんだ,そんな制度.
以上はNewsweek 2013.10.8号より.
Time and again I tell myself
I'll stay clean tonight
But the little green wheels are following me
Oh no, not again
(David Bowie "Ashes To Ashes")
先週の月曜,久々にゼミの飲み会がありました.今回は珍しく(初めて?)ワインバーみたいなお店・・・なんて,うかつなことを書くとえらいことになる物騒な世の中ですが,何も起きてないから大丈夫.ただ,当日ドタキャンが出たんで,幹事がOBに声をかけ,奇蹟の2連休&用事なしというA沼が急きょ参加.
これはただで済むわけもなく(笑),えー,Oは会社辞めたの!? 警察? でいまはつなぎで,あの国際的Bラック企業に?,だとか,へえ,S林は八雲にいるんだーとか,I垣は地元に戻ってね,うん,それは聞いてるとか,お前,あのマイスィートハニー落としたんか,8度目のアタックって,それ絶対盛ってるだろ,とか.おかげで4年生が一人つぶれ,2軒目の大手Bラック居酒屋の前で寝そうになってました(笑).
僕もちょいと飲み過ぎた.最近は1日に飲む限度をワインのボトル半分に設定してるんだけど,この日は1本分近く飲んだかも(20種類飲み放題だったのだ).で,3日くらいは休肝日を,と思って毎日Ashes To Ashesを歌ってたんだけど(I'll stay clean tonight・・・もちろん緑の輪なんて見えません),Y太郎が毎日なかなか寝ないおかげで,まる1週間休肝に(Y太郎が起きてるうちは,追っかけないといけないので飲めない).親孝行な子です.
ついでなんで最近飲んだワインをざっと.
和泉屋のカバ.このfugaは万人受けしそう.
フェッセリーノ2010.リベラ・デル・ドゥエロ(スペイン)のワイン.
ちょっとブルゴーニュっぽい感じもあるけど,さっすがリベラ・デル・ドゥエロでタンニンしっかり.僕,これ,かなり好きです.
モナスティルのシステル,2006.スペインはナバーラのワイン.
濃い目なんだけど,酸しっかり.悪くないんだけど,もし単品でシステルを買うのなら,もう一声がんばってクルニーかな.
ケンウッドのカベルネ,1995.カリフォルニアワインの18年物.
記憶が定かではないんだけれど,確かこれも和泉屋さんで買ったもののはず.20世紀の話だけど・・・.
確か,国内販売が終わるので安かったんだったような・・・何本か買って,これの前に開けたやつはきれいに熟成していたんだけど,これはちょっと行きすぎかな.
澱がすごかったです.
そうそう,OBといえば(というのは,最初の飲み会の話の続き),昨日,現4年生が某町のJAを受けるというので,その某町に住むゼミ1期生・D地に世話になってきた.ありがとね.でも,本人は面接結果に自信がないみたい・・・.
「村上春樹を抜いて1位」の人が取ったんだから,ほとんど「当たり」.すごいぞ,Ladbrokesの直前オッズ.
アリス・マンローは去年もLadbrokesの上位だったし,順当なんでしょうね(読んだことないです.新潮クレストって,なぜか読む気がしない).しかし,去年の莫言もLadbrokesで上位で,他のブックメーカーではトップだった(と,去年のこのブログを見たら書いてあった(笑)).
ノーベル文学賞は,カンヌのグランプリとかアカデミー賞とかみたいに,その年の活躍が対象じゃないから,なんで世間の予想が(そこそこ)当たるんだろう.噂されているようにどこかから裏情報が漏れているのか,それとも表の何かの情報でわかる人にはわかるのか.
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『バートルビーと仲間たち』は(と,ここにH田くんへの返事を書くが),あそこに出てくる名前にある程度親しんでないと厳しいかもね・・・『バートルビー』とか『ヤーコプ・フォン・グンテン』とか.
バートルビーはなぜか前世紀末くらいから妙に人気が高い(ボラーニョが『2666』の登場人物に,メルヴィルなら『バートルビー』のような短いものじゃなく『白鯨』を読むべきだ,とかって言わせてるのも,バートルビー人気の裏返しなんだろう).ただ,単行本はいくつかあるんだけど,残念ながら唯一の文庫版である,岩波文庫の『幽霊船ほか1篇』はしばらく品切.
しかし,恐るべきはIT社会.ネットを検索すると柴田元幸訳のPDFが出てきます(「モンキー・ビジネス」に載ったもの).うちの大学図書館にも,ボルヘス編纂の「バベルの図書館」っていうシリーズの1冊になってるのはあるはず.
それにしても,なんで昨日のブログに「デ・リーロ」って書いちゃったのか・・・デ・シーカと混ざったのかな.たいへん恥ずかしいです(もう直したけど).
明日なんですってね,今年のノーベル文学賞の発表.
で,恒例によって(もう一年経ったのか・・・)Ladbrokesをチェックすると,報道どおり村上春樹が1位でオッズが2.5倍.2位のアリス・マンローが4倍,3位のスヴェトラーナ・アレクシエーヴィッチ(ベラルーシの作家だそうです)が6倍なので,現段階では今年も断トツの1位です.
去年の莫言と,地域(アジア)とジャンル(小説)がかぶる受賞は考えにくいんで,この1位は,賭けで当てたいというよりも人気の度合いを表しているのでしょう.毎年のことながら,ほぼ日本人抜きで(だって日本にいる日本人には非合法だから)1位ってのはすごいね.
続きを適当に拾うと,ずっと候補と言われている高銀(韓国の詩人)は10倍,クンデラとエーコが25倍,ラシュディは40倍.
しばらく取ってないアメリカの作家では,ジョイス・キャロル・オーツが8倍,ピンチョン12倍,フィリップ・ロスは16倍,コーマック・マッカーシーとデリーロ(映画になった新潮文庫の『コズモポリス』は面白いよ.デリーロにしては読みやすいし)は40倍,ドクトロウ(『ダニエル書』とかの)が66倍.
ドクトロウと同じ66倍には,A沼の卒論で使った(笑)ダニエル・カーネマンや,スペインのエンリケ・ビラマタス(『バートルビーと仲間たち』はすごい)がいる.
ギャス(『トンネル』というものすごいらしい作品があるのだけれど未訳.若島正先生が読めないって書いてたから,ノーベル賞をとっても翻訳は出ないだろう),イシグロ,オースター,オンダーチェ(『イングリッシュ・ペイシェント』)などが100倍です.
僕の予想は「今年は中国からは出ない」です.これはたぶん当たる(笑).
コーヒーは好きだけど,研究室ではごく安い豆(粉)しか使わない(むかし,当時の院生S木くんが間違って買ってきたあれね).コーヒー通には馬鹿にされそうなんだけど,これにはいちおうの理由がある.
コーヒーをそこそこ(そこそこですよ,あくまで)美味しく淹れるために,いちばん大切なのは,粉をたっぷり使うこと.もし濃すぎたらお湯を足せばいい.
で,僕の消費量と予算制約では,高い豆なんか買ってきちゃうと,どうしてもそれが難しい.
それに,仕事の合間のコーヒーは,あくまでも仕事の効率を上げるためのもの.「いい豆だから丁寧に入れなくちゃ」だとか,保存に気を使ったりだとかして,時間を食っちゃうようだと本末転倒だもんね.
・・・ということです.
なお,かの「ピーターキャット」元店主さん(誰かわかる?)は,コーヒーにほんの少しだけ砂糖を入れると美味しいとおっしゃってます.ほんの少し,甘さなんて感じない程度に・・・ぜひお試しを.
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ついでに書くと,コーヒー話については,嶋中労『コーヒーに憑かれた男たち』(中公文庫)が面白い.「憑かれた」人たちの話って,惹きつけられるよね.
で,さすがにこういうのを読んだあとは,いい豆を買いに行きたくなる・・・最近は毎週のように「リヒト珈琲」(『憑かれた男たち』を読んでから,ちょっとググってみて.驚くよ)の前を通ってるんだけど,なかなか寄れないなあ.