プロジェクト○川

学生に本を読んでもらおうという,ただそれだけのはずでした

教養ゼミ(続報)+

2013年01月31日 | つぶやき

明日(木曜)は不在です.で,来週は入試の仕事があるので,大学にはいるけどずっとカンヅメ.卒論の相談は金曜にまとめてしておきましょう.

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さて,教養ゼミ(ジャズ編)の話の続きです.

H田くんとは「課題曲」とか話してたんだけど,何人かで楽しげに聴いてるようなので,渡したやつの簡単な紹介と,思いつくものについては「アルバムからまず1曲聴くならどれか」をざっといとくから,あとは自習(笑)してください.

なお,僕はジャズ「も」好きというだけで,マニアではないので,書いてることは適当だからねー(と,言い訳しときます).

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デューク・エリントン「Great Jazz - 20/Duke Ellington Vol.1(ベスト盤)」
T口くんに渡したCDには,1曲目の「Take the "A" Train」(さすがにこれは聞いたことがあるでしょう)だけを追加してあったような.
エリントンとかのビッグバンドはまたあらためて.

バド・パウエル「The Scene Changes」
1曲目の「クレオパトラの夢」は聴いたことがあるんじゃないか.

マイルス・デイビス「'Round About Midnight」
マイルスはジャズのいちばんエライ人の一人.これは僕が高校生の頃の,FM東京のモダンジャズベスト100っていう企画で2位だったアルバム.
ミュートをかけたマイルスのトランペット(1曲目)は,君たちには渋すぎるか.

マイルス・デイビス「Milestones」
超カッコいいタイトル曲(4曲目)はどこかで聞いたことがあるはず.

マイルス・デイビス「Kind Of Blue」
史上最も売れたジャズのアルバム(のはず).まず1曲目「So What」(直訳は「だからなんだ」)を聴けー.

マイルス・デイビス「Miles Ahead」
マイルスのビッグバンド.個人的には5曲目のメロウなタイトル曲.

チャールズ・ミンガス「Blues & Roots」
僕は3曲目の「モーニン」(同名の有名な曲があるがそれとは違う)でミンガスにはまりました.すげーかっこいい.

チャールズ・ミンガス「Mingus Ah Um」
全部いいけど4曲目の「Self-Portrait in Three Colors」.

セロニアス・モンク「Thelonious Himself」
モンクのソロピアノ.孤高のピアニズム.1曲目「April In Paris」から.

ソニー・ロリンズ「Saxophone Collossus」
ジャズ入門盤としてよく名前があがるアルバム(実は個人的にはそんなに・・・).1曲目からでいいんじゃないか.

ジョン・コルトレーン「Blue Train」
コルトレーンはサックスの偉い人.聴きやすいのは2曲目の「Moment's Notice」とかかな.

ジョン・コルトレーン「Ballads」
バラード集.T中さんが1曲目の「Say It」を聴いて,知ってるって言ってました.

ジョン・コルトレーン「Giant Steps」
まず1曲目のタイトル曲を.疾走してる感じがあるのは,コードチェンジが異常に速いから(らしい).

ハービー・ハンコック「Maiden Voyage」
ハービーのアコースティックの方の代表作.1曲目のタイトル曲を.

ハービー・ハンコック「Headhunters」
で,こっちがエレクトリックの代表作.ファンク.
タイトルの直訳は「首狩り族たち」で,人材スカウトではない.

デイヴ・ブルーベック「Time Out」
3曲目の「Take Five」は世界的大ヒット曲.5拍子なので数えてみよう.

チェット・ベイカー「Chet Baker For Cafe Apres-Midi」
トランぺッターなんだけど,めちゃくちゃいい声のヴォーカリストでもあるって人.これはオリジナルアルバムじゃなくて,コンピレーション(編集盤)です.
1曲目の「Let's Get Lost」と,最後の方の「My Funny Valentine」(絶唱)を.

スウィングル・シンガーズとMJQ「Palce Vendome」
静かなダバダバコーラス.どれでも.

ホセ・ジェームズ「The Dreamer」
最近のジャズヴォーカリスト.最後の「Body + Soul」を.

以下はちょっととっつきにくいかも,という3枚.

ジョージ・ラッセル「Ezz-thetics」
「Lydiot」かな・・・既に懐かしい「夜電波」の元テーマ曲(といっても,こっちではやってないからなあ).

オーネット・コールマン「The Shape Of Jazz To Come」
フリージャズにつながるっていうアルバムだけれど,いま聞くと普通にいいです.邦題は「ジャズ来るべきもの」(のはず).

ジャコ・パストリアス「Jaco Pastorius」
ジャコは不世出のベーシスト.1曲目の「Donna Lee」で,ベースがどれだけ「歌える」かに驚こう.

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で,「ジャズの次はシャンソン編がいいです」って言われたんだけど,それは無茶振りだって(笑).梅ちゃんの青い部屋にでも行ってください.そういえば,ちょうど節分も近いことだし.

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私事

2013年01月30日 | つぶやき

ほのめかすような書き方をしてたら,一部に心配をかけたようなので,ちゃんと書いときます.

こてこてに私事です.実は昨年6月に,結婚15年目にして長男が生まれました.

なにせ15年目,いろいろ心配(と覚悟)があったので,生まれるまではほぼ内密にしていました.安定するまではうちの老親にも教えないでいたくらいですから,水くさいと思った人も,まあ勘弁してください.

さいわいなことに,とても元気に生まれて,すくすく育ってくれています.

ただ,慣性の法則とでも言えばいいのか,なんとなくそのまま非公表を続けてしまいまして,毎日のように会っていた現役ゼミ生諸君にすら,夏休みまでは教えないでしまった(せんせいが急に早い電車で帰るようになった「家庭の事情」って,お風呂のことだったのです).

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今年は年賀状も,子どもの写真でいいやって思っていたんだけど,選んだデザインが可愛すぎて・・・.いざ送る段階で躊躇してしまいまして,年末になって,適当に作り直すことになってしまった.

僕の今年の年賀状が妙にそっけないなと思った人(いないか),実はこんな理由があったのですよ.でも,タンチョウの絵はないよね(笑).

それにしても,子どもが生まれたら,僕は溺愛するだろうと思ってはいたんだけれど,まあただごとじゃないです.もうゼミ生のことなんてかまってられませんって(さて).

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教養ゼミ

2013年01月29日 | 音楽

アソシエの特集に唆されて,ゼミの3年生と「教養ゼミ」を始めようという話になった.

でね,ジャズを聴いてみたいんだけど,聴いてもあまりピンとこないっていう話なんで,まずはそこから始めてみよう,と.

あるジャンルの音楽が,ぜんぜん「わからない」というのは,要するになじんでいないだけのことだと思う.だってほら,CMとかで同じ曲を何度も聞くと,けっこうどんな曲でも耳についてくるじゃない.

なので,やや体育会的ではありますが(笑),そのジャンルの名曲って言われているようなものを繰り返し聴けば,次第に「耳」が受け入れるようになってくるものです.無理に耳を変化させるのではなく,耳の「ポテンシャルを上げる」ってことね.

ただ,「名曲」といっても,手元にmp3がそんなにないので(AACならあるんだけど),その中から適当に「課題曲」を選んでみます.まずはメロディがはっきりしていて,聴きやすく明るいやつを3曲.

ビル・エヴァンスの「ワルツ・フォー・デビー」(アルバム「Waltz For Debby」.take2の方)
ピアノ・トリオ(ピアノ,ベース,ドラム)の美しい曲.

ジミー・スミスの「サテン・ドール」(アルバム「Organ Grinder Swing」)
オルガン・トリオ(オルガン,ギター,ベース)による有名曲.ジミー・スミスはオルガンの偉い人.

リー・モーガン(トランペット)の「キャンディ」(アルバム「Candy」)
夭折したトランペット奏者のカルテット.明るくキャッチーな曲.

いいから聴いてみ.

(新旧ゼミ生諸君は,言ってくれれば音源をあげますよ)

 

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ブラック&ブラック(ブラック企業本2冊)

2013年01月27日 | 本の話

これはヤバいよっていう,流行りのブラック企業本を2冊.

正直に言います.僕の「ブラック企業」の認識はぜんぜん甘かった.何年か前に流行った『ブラック企業に勤めてるんだが・・・』みたいに,中にはひどい企業があるから注意しないと,っていう程度の話だと思っていた.甘いもいいところ.

特に『ブラック企業 日本を食いつぶす妖怪』の方は,読んでいて震えがきました.

就活生はもちろん,全国民必読です.ゼミ室においてあるけど,当面は禁貸出にするので,持ち出さずに読んでください.

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恵比須半蔵『あらゆる就職情報は操作されている~ブラック企業が仕掛ける就活のワナ~』(扶桑社新書)

これを読むと,リクナビとかマイナビというのが,どういう「商売」なのかがよくわかります.こちらは就活生必読.

いちばん手堅いのは,うちの就職課に求人が来ていて,OBが何人もいるような企業なのかもしれないな.

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今野晴貴『ブラック企業 日本を食いつぶす妖怪』(文春新書)

これは本当にヤバい本.これから新聞や雑誌がこのテーマを追わないようなら,うちの国のジャーナリズムは終わってる.

「固定残業代」(基本給に80時間とかの残業代が組み込まれていて,見せ掛け上給料が高く見える)だとか,月80時間(厚労省が生理的に必要な睡眠をとれる上限としている残業時間)以上の残業を合法にする「36協定」だとか,知っとかないとまずいことがてんこ盛り.

でも本当にヤバいのは,第4章の「やめさせる『技術』」以降.いくらでも人材を採用できる大手企業が,若者を「使い捨てて」いるというのだが,これがにわかには信じ難い(でも信憑性は高そうな)内容.

特に「超大手の衣料品販売業で,グローバル企業を標榜しているX社」(しまむらではないだろう)のやっていることは,これが事実だとすれば,あまりに悪質で言葉を失う.

X社には「グローバル競争」の名目のもとに,日本でも最高の人材が集まってくる.そこからさらに熾烈な選抜をおこなうのはいいとして,選抜から漏れた若者たちは精神的に追い込まれて(少なからぬ者が精神を病んで),自己都合退職「させられている」のだという.言葉の最悪の意味で,『資本論』の世界だ.

「内定切り」が話題になった2009年に「製造業大手」の「老舗大企業Z社」がしたとされていることもおぞましい.Z社も内定切りをしたかったのだが,それでは批判にさらされる.そこで,内定者を採用したうえで,すぐに子会社に出向させ,日々雑用をさせて自己都合退職に追い込んだのだという.あのとき「素直に」内定切りをした会社はまだマシだった,と言うしかない.

ここまで読んでくれたOB諸君は,ぜひ自腹で買って読んでください.

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民主党が政権をとったときのマニフェスト補足版には,EUで採用されているような「最低休息期間制度」(退社してから次の出社まで,11時間は開けなくてはいけない)が盛り込まれていたのだそうだ.民主党は大逆転を狙うなら,これから若者の味方に変身してみるっていう手もあるんじゃないか.

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発表会も無事に終わり+

2013年01月25日 | つぶやき

先週土曜日の卒論発表会は,恙なく(読める?)終わりました.

ただ,会場にやや厳しい質問をする先生(今年度着任された方)がおられまして,トップバッターがガンガン攻められたものだから,みんなビビってましたが(笑).でもまあ,無事ってことでいいでしょう.

直前を含む卒論期に,OB諸君からのいろいろな贈り物・差し入れをいただきました.

・Oくん(2012年3月卒)は遊びに来て,自社製くん玉とハムを

・Y下くん(ハムの人,2010年3月卒)からハムの詰め合わせ

・S木くん(チーズの人,2008年3月卒)からチーズなど詰め合わせ

・H房さん(2010年3月卒)から長崎カステラの詰め合わせ

みんなどうもありがとう.写真はあとから載せます(撮った人,僕のアドレスに送って!).

それから,当日はA沼くん(2012年3月卒,ブラックな人)が来て,飲み会にも参加.2次会(僕は参加してません)は全部一人で払ってくれたそうです.太っぱらー.

N岸くん(2012年3月卒)からも「行きたい」と連絡が来ていたのだけれど,飛行機がとれず断念したと連絡あり.残念.

4年生諸君は発表会で気を抜かず,論文を早めに仕上げられるよう,がんばってくださいな.

(2月27日に写真追加しました)

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告知

2013年01月15日 | つぶやき

何人かのOBから問い合わせがあったので。

今年の卒論報告会は19日(土)です。僕らの出番は午後イチ。12時までに来てもらえれば、すべて聞けるでしょう。

打ち上げにも参加したいOB諸君は急いで僕には連絡ください。ただし、どうなっても知らないよ。

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アジアが最も求めていないもの

2013年01月10日 | つぶやき

最近はThe Economistに毎号日本の記事が出てます.もちろん,よいことはほとんど書かれていません.

今週は「Down-turn Abe」というタイトルで,最初の見出しは ”The country's dangerously nationalistic new cabinet is the last thing Asia needs”.

訳すと「この国の危険なまでに国粋主義的な新内閣は,アジアが最も求めていないものだ」ってところですかね.

正しいかどうかはとりあえずおいておくとして,Economistは一貫してものすごく安倍に批判的です.何号か前の記事では,前の安倍政権時代はdisastrousだったとまで書いていた.

真に恐ろしいのは,外交や原発再稼働や,あの信じがたい内容の改憲案よりも,われわれがそれに十分に反応できずにいることなんだけど,もし経済政策がうまくいっちゃったりすると,これはほんとにまずいような.

あんなに待ち望んだデフレからの脱却を,いまは素直に望めない.なんだかなあ.

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RJにNMK

2013年01月08日 | つぶやき

今月号のRJ誌(うちの学内誌ね)の冒頭を飾るカラーグラビアは,なーんとNやまMルクK房です.もちろんうちのOBのT輔くんが主役.要チェックね.

もう覚えている人は少ないかもしれないけれど,イニシャルトークへのこだわりは笑い飯に由来しています.

 

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期待しないというあり方

2013年01月07日 | つぶやき

怒りという感情の背景には期待がある。

例えば、「自分はこう扱われるべきだ」という期待があるからこそ、そう扱われなかったときに腹が立つわけで、期待がなければ、がっかりも怒りの感情も生まれない。デパートでだったら腹が立つ店員の態度も、100圴でだと気にならなかったりするのは、そういうことでしょう。

だから怒りというのは、突き詰めれば「べき」が原因だし、怒りっぽさのかなりの部分は自尊心の問題なのだと思う。

ルールを守れ、と怒る人は、そのルールに関して厳しい人だ。よく、ネットの掲示板で「過去ログを検索しろ」と怒っている人がいるじゃない。あの人たちは「何かを質問するのなら、その前に過去ログを検索するべき」だというのが一般的なルールだと確信し、そう「期待」している。ずいぶんと割に合わない、奇妙な期待に思えるけれど、まあ、その手の期待や怒りが、ある種の秩序に貢献していることも事実ではある。

で、明日から授業開始で、一講目がいきなりゼミです。4年生がなんらかの準備をしてくるかどうか、僕はかすかな期待を持ってしまいそうになるんだけれど、そこはぐっとっこらえて(笑)、明日を迎えようと思っています。

乞うご期待・・・しちゃいけない、というお話でした。

 

 

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ささやかすぎる新年の奇蹟(というタイトルは大げさです)

2013年01月04日 | つぶやき

あけましておめでとうございます.

気がつくと(というのは言葉のあやで,わかってたけど)3週間もブログを放置してしまいまして.

これは別に安倍政権の誕生に対する深い絶望からということではないけれど,廃棄物処理に関して何も決めないうちに,新規の原発を作るとぬかしていることに対する世間の反応の小ささには,さすがに驚愕しています・・・おっと,政治の話はやめるのでした.

この3週間何をしていたかについては,新年早々辛気くさい部分があるので(親の入院とか手術とか),またそのうちに.

で,時間がない中での年末年始の楽しみというと,とうぜん酒ばっかだし,病院での長い待ち時間に何をするかと言えば読書しかないんですが,それもまたそのうちに.

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ところで,報告が年をまたいでしまったけれど,卒論要旨は締め切り前日の19時頃に,全5名分が無事に完成しました.「5」という数字に引っかかった人もいることでしょうが,新年度の進路は全員確定したようなので,よいではないですか.

そうそう,今年は今日(4日)の段階で,OBからの年賀状が1枚しか届いていません(喪中の連絡は別).あれー・・・そして,その1枚がK修(2期)だという事実を,ささやかすぎる新年の奇蹟と呼んでおきましょう(それかーというツッコミは,甘んじて受けます).

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奇蹟と言えば(無理筋),うちの学長選(継続中)の展開もミラクルです.

1回目の投票で過半数を得た候補がいなかったので,年末に1位のH先生と2位のT先生による決選投票が行われました.その結果,両候補とも得票数が過半数に届かず,「決選投票1位の候補者」の信任投票へと進むことに.

決選投票はわずか1票差でした.新年早々の信任投票で有権者の過半数の票を得られれば,H先生が新学長です.わーお.

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ともかく,わが家はY太郎といっしょに過ごす初めてのお正月を迎えています.

良い年になるといいですね.

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