プロジェクト○川

学生に本を読んでもらおうという,ただそれだけのはずでした

AOR編

2013年05月28日 | 音楽

しばらくぶりに教養ゼミの続き(こういうものを書いているからには,せんせいは忙しいということにちがいない).

AOR(えーおーあーる)と呼ばれる音楽のジャンルがある.アダルト・オリエンテッド・ロックの略(というのは日本の独自解釈らしいが)で,直訳は「大人向けのロック」.

課題CDを3枚だけ.

Michael Franks ”Sleeping Gypsy”

Nick DeCaro ”Italian Graffiti”

Donald Fagen ”Kamakiriad”

例によって,「これが最高だ」というよりは,手元のmp3から選択したというところ.でも3枚とも超名盤です.

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

嫌われもの

2013年05月28日 | つぶやき

一連の橋下発言問題のポイントは、彼が、国外での自分の評価を把握できていなかった点だと思う。

極右のリーダーを、他の国が歓迎することはない。極右(本人や支持者がどう思っていようと、海外メディアで橋下は極右として扱われている)がリーダーになることは、その国や周辺地域の安定にとって大きなマイナスだから。

基本的に、極右の支持者は国内にしか存在しない(でしょ?)。口実を設けてその国に攻め込もうとしている勢力は内心喜ぶかもしれないし、煽りで稼ぐメディアもうれしくてしょうがないのかもしれないけど、どちらも表面的には批判しかしない。

だから、日本の外にあの手の発言を歓迎する土壌はないし、彼のようなタイプには失脚してほしいというのが海の向こうの総意のはず。でも、聡明なはずの彼はどうも事態を理解できていないようにみえる。

総合的に考えて、個人的にはいい方向に進んでいると思ってます。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

鳥だ,飛行機だ,いや

2013年05月27日 | つぶやき

Is it a bird? Is it a plane? No... It's Japan!

というのが,いちばん新しいThe Economist(イギリスの雑誌)の表紙.もちろん,安倍首相がスーパーマン姿.

で,肝心の記事はというと,今回のBriefing(ブリーフィングって,カタカナで使う意味はわかるよね?ここでは特集ってところか)が"Japan and Abenomics".

The Economistは安倍嫌いだったんですけどね・・・と中身を読むと,4ページの記事の冒頭が「最近,東京のソープランドでの30分マッサージの価格が上がっている.1990年以来のことだ」という.まあ,悪意たっぷり(笑).

悪意といえば,Newsweek日本語版の表紙は「韓国の自滅外交」.この手の嫌韓反中ばっかりで,うんざりしてきた.定期購読なんで,しばらくは届いちゃうんだけど,もういいかな.

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

全仏シード

2013年05月26日 | テニスに目が眩んで

今年に入ってからテニスばなしを書いていないことに気づいた(全豪って見たんだっけ?)。

さて全仏。

ブルーじゃなくなったマドリード(訂正)で錦織君に負けちゃったフェデラーが(嫌な予感がしたんだよなあ)、ランキングで3位に落ちたときに、気になったのは全仏のシード順。

今年はナダルが長期欠場でランキングを落としているので、優勝を狙う選手にとっては、シードの数字に意味はない。フェデラーにとってもジョコビッチにとっても、全仏で最大の問題はどこでナダルと当たるかだから。

ナダルが4か5シードなら、3シードは決勝までナダルと当たらない可能性が高い。これは案外フェデラーにラッキーかと思っていたら、直前に2位のマレーが欠場というニュース。

ああ、うまくいかないなあと思ってたんだけど・・・見ました?ドロー。なんと今年は1シードと3シードが準決勝で当たる組み合わせ。

さあ、テニスの神様の悪戯はどういう結果につながるのか。

あ、ジョコビッチの一回戦はゴフィンか。トミックも近くにいるし、今年は荒れることを期待。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

TPPに参加すると輸出よりも輸入が増えるが雇用には影響がないことになっている+

2013年05月17日 | つぶやき

Yahoo!の上の方に「TPP参加なら、輸出よりも輸入が増える 」っていう記事が出てました。ようやく。

そうなんだよね。あのTTP参加の試算でGDPが上がるのは、安いものの輸入が増えて、経済が活性化するから、ってことになっている。

これだけでも十分に驚くべきことだし、このことにメディアがほとんど触れてこなかったことには暗鬱な気持ちにさせられるけど、あの政府試算でもっとすごいのは、雇用への影響。

なんと、雇用への影響は「ない」という「前提」で試算されているのだそうです。北海道の農業は激減しても、誰も失業しないんだって。

GDPは国民への影響の「指標」のひとつではあるけれど、GDPが増えればいいってものではないでしょう?一部だけがますます富むのでは、とてもじゃないがよい政策とは言えない。雇用にどう影響するかの方がずっと重要なはずなのに、それは検討の対象外らしい。

真剣に影響を検討する気もなければ、正面からまっとうに国民を説得する気もないってことでしょう。目くらましでごまかそうとしているとしか判断のしようがありません。

-----

ところで、どれかの大臣が、年金も今のままで大丈夫だって発言してましたね。あれもすごいよ。

自民党が前の政権時代に作った「百年安心プラン」は、百年で年金原資は枯渇するけど、今生きてる我々は死んじゃうから大丈夫っていう、ものすごいものでした。

でも、そういう連中にごまかされちゃうとすれば、それは僕らが悪いんですよ・・・。

-----

ついでにもうひとつ。

数日前に、「円が安いのではない、ドルが高いのだ」っていう、どこかの作家さんが書いた記事が、Yahooの上の方にありました。

円安に振れたのは「アベノミクス」のせいではなく、アメリカの景気回復が原因だっていう主張なんだけど、それは円と他の通貨との為替レートをみればわかることでしょう。ネットで30秒検索すれわかるように、円はどの主要通貨に対しても安くなっています。経済通ってことになっているみたいだったけど、あんなこと書いて、作家生命は大丈夫なんだろか。

ところで、今回の円安は、5%や10%分の関税撤廃の効果なんて、もう超えちゃったんだから、TPPはいいんじゃないのかな。個人的には、いまのロットが切れないうちに、ワインも買いだめるべきか?というのが重要な為替問題です(笑)。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

橋本発言の問題はどこにあるか

2013年05月16日 | つぶやき

みなさん勘違いされていると思うんですよ,例の橋本発言の問題が「どこ」にあるか.

彼がああいう風に考えるってことはみんな知ってたわけでしょう?奥さんが5人だか7人だかの子育てをしているときに,「欲求」を抑えられないのは仕方がないっていう人なんだから.

それに,ああいう発言をしかねない(というか,わざとする)ってのも,予想できなかったことじゃないよね.石原都知事と仲間になるくらいなんだし.

彼は単にああいう人なだけですよ.たぶん,似たような考え方の人は探せばいくらでもいる.

問題は,そういう人をあのポジションにつけて,ああいう人だってわかってもそのまま置いておくっていう判断にある.そう考えるべきなんじゃないのかな.

僕も,政治家は品行方正で清廉潔白でないと,なんて思ってはいないけれど,彼くらい歪みの激しい(少なくとも僕にはそう思える)人が,首長だとかまして総理に適しているなんて,そんなふうに思う人がいるっていうことが信じられません.

ただ,今回の問題で彼が失脚するとすればそれは喜ばしいことだし,「日本の政治家がああいう発言をすることは許されるべきでない」と日本国民が考えているということを国際世論に向けて示せれば,それもまあ不幸中の幸い程度のことではある.

でも,失脚しなかった場合は困ったことになるかもしれない.いろんな意味で.

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

96条改正について

2013年05月14日 | つぶやき

96条改正問題について,4点ほど.

1)日本の憲法改正手続きは,他の先進諸国と比べてハードルが高いものではない.

アメリカもドイツも,発議には両院の2/3の賛成が必要だ.フランスは発議こそ1/2でできるものの,国民投票で改正成立には3/5の賛成が必要.

日本は現行憲法が改正されたことがなく国際的にみて異常だ,だからハードルを下げなくてはならない,という議論は的が外れている(しかも,おそらくは意図的に).

2)発議に両院議員の2/3の賛成が必要だということには,国民投票の前に議員が議論を尽くしてコンセンサスを作り,それを国民に説明するという意味があるはずだ.

アメリカやドイツは,それをやっているから,憲法が改正されている.日本で憲法が改正されてこなかったことの原因を探すのなら,まずは,議員が議論を尽くし,国民に十分に説明するというステップがとられてきたかどうかを検証するべきだろう.

話はややそれるけれど,現政権の9条改正という提案にしたって,「普通の国をめざす」なんていう広告のコピーみたいなものですませず(それで動きかねない僕らも悪いが),メリットとデメリットを検討して,トータルで国益に資するということを示してくれないと,議論にも何もなりゃしない.

3)憲法は一般の国民ではなく,為政者側を縛るものだ.その為政者側が,「憲法を変えやすくしよう」と言っているのだということを,しっかり認識しないと.

多くの人が,政治家は信用できないだとか,議員の世襲はけしからんだとか言っているなかで,その政治家により多くのフリーハンドを与えるっていうのは,かなり奇妙な判断だと思う.

4)憲法が普通の法律よりも改正しにくくなっているのは,そのときどきの勢いで間違った判断をして,国の行く末に大きな影響を与えないように,という考え方によるものだろう.

新しい首相が出てくるたびに高い支持率を「与え」,数か月で見放すということを繰り返してきた僕らが,長期的な国益を判断するにふさわしいのかどうか. その「僕ら」の一人として,正直なところ自信がないな.

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

交渉

2013年05月13日 | 本の話

今日からゼミは恒例の「社説報告大会」です.そのテーマに関連してひとつふたつ.

-----

まずひとつ.

ロシアとの交渉が少し動き出したか,って話があるじゃない.

新聞にはいろいろ書いてあるけれど,言葉で触れたか触れないかとか,細かい話ばっかりで何が問題なのかよくわからない,という人にぜひお勧めしたいのが,東郷和彦『北方領土交渉秘録』(新潮文庫).

僕もぱらぱらしか読んでなかったのを,最近ちゃんと読み返しました.

著者は過去の北方領土交渉に深く携わった人で,あの佐藤優さんの上司ですね(佐藤優『自壊する帝国』を併読するとさらに面白い).こういう水準で仕事ができる官僚がいるのなら,官僚国家でいいんじゃないかと思ったりもするけれど,お二人とも組織を追い出されてしまったのだよなあ・・・.

で,北方領土はというと,いまはロシアが実行支配しているわけだから,交渉はそこからスタートするしかない.武力で取り返すというのでもない限り,いくら正当性を主張しても,向こうが動かなければどうにもならない.

日本として譲れない線はあっても,それを最初から主張すれば,向こうは交渉のテーブルにすら乗ってこない.交渉をしない自由は双方にあるが,領土の交渉をしたい日本と違って,ロシアはしなくても何もかまわない.

こちらの立場を崩さずに,いかにしてロシアを交渉のテーブルにつかせるか.この本は読み込むと,とてもスリリングだし,「交渉」って何なのかが見えてきます.

-----

いま,わが家のあちこちには,「ここより先には行っちゃダメ」という柵があります.商品名でいうと「〇〇とおせんぼ」とかいうやつ.

たとえばママが台所にいて,「とおせんぼ」がそこに行くのを妨げているというときに,最近のY太郎は柵の向こうにモノを投げ入れる.

投げ入れられちゃうと,拾わないわけにはいかない.

おそらく彼は,柵の向こうが現に存在するという事実を共通認識とし,交渉の土台にすることを狙っているのでしょう.つまり,領土問題はあるのだ,と(まさかね).

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

GW

2013年05月05日 | つぶやき

本学はハッピーマンデーの代休をかき集めてGWは9連休中・・・というと素晴らしい話に聞こえるだろうけれど,そうとも言い切れない.

大学にはハッピーマンデー(休日を月曜日にずらすやつね)ってやっかいものなのです.小中高校とちがって,同じ講義は週に1回が基本なので,月曜の授業だけ回数が減っちゃうと困ってしまう.ちゃんと半期で15回やれとモンカショウがうるさいんだよね・・・非常勤の先生が多いという事情もあるし.

長い連休は,学生・教職員の利便性というよりは,ハッピーマンデーの解消という事情なんです(月曜の祭日はほとんど授業日になる).時間があったら仕事(研究)をしたい教員にとっては,事務が9日も休みになるのは迷惑な話で,たとえばこの間郵便物は受け取れないし,生協は休みだから食事どころかお菓子も買えない.

で,世間一般よりも1日早くGWが明け,6日の月曜日は授業なのです.

昨日の晩,報告予定のうちの一人から「いまハワイにいるので報告できません」とメールが.GWらしいといえばGWらしいが,もっと早く言えよ!

で,気が向いて,ゼミ用の「統計学入門」の準備を始めました.今年の前半のゼミでは,僕が1回30分くらいずつ,統計学の講義をしていくことにします(さっき決めた).ゼミ生諸君はお楽しみに.

-----

で,僕のGWはというと,風邪をひいてしまい,あいまの非常勤だけはなんとかこなしたけれど,何もできないまま.Y太郎を連れて妻の実家に行った以外は,ほんとうに何にもしてません.本すら読んでない.

強いて言えば,家で映画を1本みました.『低開発の記憶-メモリアス-』という,1968年のキューバの映画.

詳しく書く暇がないので,特徴を一つだけ書くと,主人公はピート・サンプラスにそっくりです.

-----

よけいなことをもうひとつ.

1000円台前半で濃い目のワインを探したいという人は,手に入るうちにこのワインを買っとくといいよ.僕が知ってるお手頃スペインワインの中では,たぶんこれがベストです.

http://item.rakuten.co.jp/kbwine/eva0532/?scid=rm_194184

PP93点だって.何回か書いている気がするけど,PPはロバートパーカーというワインの専門家がつける点数のこと.ただし,実際にはそのパーカーさんがやってる雑誌(「ワイン・アドヴォケイト」)の点数で,別のテイスターがつけていることも多い.これもそうなんだけど,まあ,ワイン屋さんの売り文句よりは,はるかに信用できることは間違いないです.

ついでに買うなら,ペインターブリッジのジンファンデルの新ヴィンテージが入荷しているようです.「ピノっぽいワイン」が好きな人にはおススメ.ジンファンデル好きには薦めません・・・というか,ジンファンデル好きって面倒な人が多いんですよ,なぜか(笑).

http://item.rakuten.co.jp/kbwine/rlx0224/

僕もこの2本の組み合わせで注文してしまった(最近明らかに買い過ぎ).

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする