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神保哲生さんのvideonews.comから(http://www.videonews.com/news-commentary/0001_3/002185.php)。
「福井事件」の被告に有利な証拠や証言は開示しない。裁判所ももたもたしてばかりだ。
最新の『冤罪ファイル(冤罪File)』によると、警察や検察とともに作り上げたウソばかり。ある一人の証言者の嘘を基に、多くの証言者にもつじつま合わせの嘘をつかせている。警察と検察がウソの証言をさせている。それを裁判所が見抜けない。しかも、一審(無罪)、二審(逆転有罪)ともに弁護士にやる気がなく、刑事司法の問題がてんこ盛りな冤罪事件。さらに、この場合、被告は一貫して無罪の主張を貫くという、自白の無い非常にまれな冤罪ケース。
前川彰司さんは本当にお気の毒としか言えない。どう考えたっておかしく、無茶苦茶な冤罪。ただ、これは本当に巨大な氷山の極々一角が極々わずかに見えてきたにすぎないだろう。
この映像の中にも出てくる、45年囚われの身の「袴田事件」の冤罪被告人 袴田巌さんの精神的な状況も気になる。
青木理さんの言葉、「前川さんの身になってほしい!」。
冤罪の温床の解消なんて法務省は全く興味がないそうだ。今年は死刑ゼロになる可能性があり、平岡法相には法務省からの相当なプレッシャーがあり、年内の麻原氏の死刑を狙っているとのとんでもない噂もあるそうだ。法相の弱みのリークなどもあり得て、「本当に国家権力は怖い」・・・。
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【http://www.videonews.com/news-commentary/0001_3/002185.php】
ニュース・コメンタリー (2011年12月03日)
福井事件再審決定、検察は同じ過ちを繰り返すな
福井市で1986年に起きた女子中学生殺人事件で、殺人の罪に問われ、7年間の服役を終えた前川彰司さん(46)の再審が、11月30日名古屋高裁で発表されたが、この事件も最近相次いで再審無罪が確定した冤罪事件と酷似している点が多い。この事件でも物証がなく、関係者の証言のみで前川さんは罪に問われている。しかも、前川さんは逮捕から一貫して犯行を否認をしている。
今回の再審決定は、弁護側が新たな証拠を提示したことで、裁判所が検察に証拠の開示を命じることになり、これまで検察が公開を拒んできた証拠の中に、被告人に有利な証拠が多数含まれていたことが明らかになったことを受けたもの。その中には検察の主張を支えてきた証人の供述が二転三転していることや、そうした証言が検察の誘導とも受け取れる取り調べてによって引き出されていたことを示すものが含まれていたという。
それにしてもまた、である。今年6月に再審で無罪が確定した布川事件でも、再審請求審で初期の供述調書が開示された結果、有罪判決の根拠の一つとなった目撃証言は、いずれも不自然な点が多かったことが明らかになった。取り調べが可視化されていないことに加え、検察が自分たちにとって不利になる証拠の開示を義務付けられていないことが、冤罪の温床となっていることはもはや明らかではないか。
再審が決まった福井事件から見えてくる検察の犯罪捜査や刑事司法の問題点をジャーナリストの神保哲生と青木理が議論した。
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