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●年間自殺者3万人の国の消費税増税

2012年01月06日 00時00分24秒 | Weblog


gendai.netの記事(
http://gendai.net/articles/view/syakai/134215)。消費税増税に異を唱える、比較的大手の中での稀な存在。朝日新聞をはじめ大手は消費税増税になびくばかりか?

 

 「倒産予備軍10万件」という数字の根拠は分からない。でも、相当な悲惨なことになると思われる。年間の自殺者3万人の全てが経済的な事情によるなどと云うつもりはないが、でも相当に異常な数字であることは確かで、とても豊かな政治の下で皆が暮らしているとは思えない。消費税が3%に設定された時、さらに5%にアップされた時の状況を詳しく検討したとは思えない。大変に安易であり、政治家は大企業の方しか向いていない。

 斎藤貴男さんの『消費税のカラクリ』に是非目を通してほしい。

 


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http://gendai.net/articles/view/syakai/134215

 

消費税アップで倒産予備軍10万件

20111215 掲載

 

価格転嫁できない中小企業がバタバタ潰れる

<日本のモノ作りを壊滅させる気か>

 

 政府税調が消費増税の具体的議論をスタート。もちろん増税の結論ありきだ。だが、こんな経済状況で増税なんて、自殺行為。野田政権は日本のモノ作りを壊滅させる気か。

「消費税は中小企業にとって死活問題です。消費税アップとなれば、何パーセントであっても消費マインドを冷え込ませるから、小売業はそう簡単に増税分を価格に転嫁できません。消費税分を値上げできず、価格競争を続けざるを得ないでしょう。そのシワ寄せは下請け、孫請けに押し付けられるのです」(東京商工リサーチ情報本部長・友田信男氏)

 消費税を店頭で払うのは消費者でも、実際に税金を納めるのは店や会社だ。消費税を店頭価格に上乗せできなければ、事業者が肩代わりすることになる。負担を他に押し付けられない中小・零細企業は、自腹を切って税金を納めるしかない。それも払えればまだマシで、消費税分を払えずに滞納している中小企業は少なくない。2010年度の消費税滞納額は約3400億円。国税全体の滞納額の半分を占めている。

「消費税率が3%から5%に上がった翌年度の滞納額は7249億円で過去最高でした。現行の5%から税率が上がれば、滞納額も跳ね上がるのは間違いありません」(経産省関係者)

 自腹を切るにも限界があるし、滞納すれば年14.6%の延滞税率が課される。立ち行かなくなった中小・零細企業がいずれ廃業に追い込まれるのは自明の理だ。

「日本には現在262万社の企業がありますが、このうち法人税を納めているのは25%しかないのです。残り75%は赤字ということ。消費税は赤字でも払わなくてはなりません。赤字経営の企業にとって、消費税の負担増は致命傷になる。いわば日本企業の75%が倒産予備軍です」(友田信男氏=前出)

 少なく見積もって赤字企業の5%としても、10万件が倒産の危機に直面するのは間違いない。大震災の影響で、ただでさえ倒産増が懸念されているのに、消費税を価格に転嫁できない中小・零細企業がバタバタ倒れれば、失業者が街にあふれ、雇用は悪化、消費はますます低迷する。日本経済は機能停止。二度と這い上がれなくなってしまう。
 生活の心配がない財務官僚や国会議員は、わずか数%の増税とタカをくくっているのかもしれないが、それで日本経済が破綻したら元も子もない。こんな簡単なことが、どうしてドジョウには分からないのか。

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