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アクセスジャーナル(http://www.accessjournal.jp/modules/weblog/)の山岡俊介さんの3月16日の記事。
公的であるべき電力事業でお金儲けのために原発を推進し、お金儲けをできる仕組み(金をかければかけるほどもうかる仕組み=原発はジャブジャブ金を使う)を導入してきたこの国のエネルギー政策立案者や電力会社の上層部・・・、過去に戻ることはできないが・・・、どうしようもなく腹立たしい。
これまでのデタラメな安全神話の喧伝と、ブレーキ無しでアクセルのみの車のような原発の推進を見て来て、今現在の政府や東京電力、その他原子力関係者、学者の「安全」という主張を信じろと言われても無理というもの。この非常時にと云われても、浜岡原発の運転は当然として、上関の原発建設の即時停止などは今直ぐにできること。
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【http://www.accessjournal.jp/modules/weblog/ の3月16日の記事】
2011/03/16
<主張>「福島原発事故ーー国や東電、大手マスコミの情報を疑ってかかるべき」
執筆者: Yamaoka (11:50 pm)
人体に悪影響を及ぼす高濃度の放射性物質が放出され、フランス原子力安全機関から「米国スリーマイル島事故以上に深刻」とのお墨付きをもらった福島原発事故ーー国などは「想定外」というが、そんなことはない。
福島原発は歴史が古い分、老朽化が激しく、また耐震構造もひじょうに不十分だったことを思えば、起きるべくして起きたことで、これは人災だともいえる。
そこまでストレートにいわなくても、3月15日の「日経」(夕刊)記事にも、福島第一原発の下請け作業員のこんなコメントが載っていた。
「『圧力容器内の水位が下がった時点で、容器の下部から水が漏れていたことは明白』。
すぐに容器内の圧力を抜き、廃炉覚悟でホウ酸水を入れていれば深刻な被害は避けられたと断言する。
『11日の午後5時ぐらいまでは天災だったが、後は人災。もう、どうしようもない』」。
東電はあくまで商売で原発をやっている。だから、人の命が一番ではない。できれば廃炉にしたくないのが本音。当然、それだけ対応は後手後手に回る。国はその東電を後押しし、大手マスコミは巨額の広告の恩恵などもあり、これまで「原発は安全」と一緒にPRして来た。
だから、国も東電も大手マスコミのいうことを鵜呑みにはできない。
そこで、本紙としては国側とも、また東電の息もかかっていない、独立した民間の第3者専門家組織である「原子力資料情報室」のデータ(←ココをクリックのこと)を見られることをお勧めする。
それから、それに目を通される前に、そもそも「原発」とは何か、資料は古いが、その本質を突いている平井憲夫氏の文章を転載しておく(←ココをクリックのこと)。平井氏は原発現場で働いていた1級プラント配管技能士。しかし、肺ガンのため97年1月に死去している。福島原発のいい加減さについても当時から鋭く指摘していた。
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この平井さんの文章は一読すべきものです。10年ほど前に読んだ堀江邦夫さんの『原発ジプシー』(講談社文庫)(http://www.amazon.co.jp/product-reviews/4061833545/ref=dp_top_cm_cr_acr_txt?ie=UTF8&showViewpoints=1)を思い出しました。本棚のどこにしまったかを思い出せませんが、しかしながら既に絶版のようです。著者の堀江邦夫さんは今も元気にされているのでしょうか・・・?
もう一つ。この間、原子力資料情報室で情報を発信し続けている後藤政史さんについての記事。CMLの記事(http://list.jca.apc.org/public/cml/2011-March/008129.html)の一部をコピペ。レベル6.5とのこと・・・。恐ろしいことだ。
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【http://list.jca.apc.org/public/cml/2011-March/008129.html】
[CML 008248] 院内集会、元東芝原子炉設計者、後藤さんの話
・・・・・・。
下記、行って来ました。
後藤さんは、いまテレ朝出演中です。
後藤さんの専門は、格納容器の設計だそうです。
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<3/17 緊急院内集会 福島原発の現状をどう見るか>
【日時】2010年3月17日(木)10:00~11:00
【場所】参議院議員会館地下 B107号室
・・・・・・。
【講師】後藤政志さん(東芝・元原子炉格納容器設計者、工学博士)
【発言】上澤千尋(原子力資料情報室)
<主催>原子力資料情報室
柏崎刈羽原発の閉鎖を訴える技術者・科学者の会
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連日コメントされている後藤政志さん(東芝・元原子炉格納容器設計者、工学博士)は17日昼12:00頃からテレビ朝日ワイドスクランブルに生出演されます。(ワイドスクランブルは11:25~の放送)
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後藤さんの現状認識
1、今回の事故は多重故障。フェイルセーフ思想の設計すら無効になった。
高々100年か200年の知識で、人間は思い上がってはいけない。
2、危険性は誰もが平等に知るべきである。
3、1~3号格納容器が壊れたか、「閉じ込め」という機能を失っている
初期の段階で格納容器の圧力が設計圧の2倍ときいて、こうなることはピンときた。
壊れるか壊れないかは運しだい
「2倍ぐらいは平気だ」(TV学者)なんていうことはない。
4、(海)水を圧力容器に入れるためには「ベント」を開く
これは、格納容器の役目を放棄することに等しい。
5、放射能除去のフィルターがあるのは小さな弁のことで、「ベント」にはない。
したがって、放射性物質が多量に放出されるのは必至。
6、いまやってることは、みな「決死隊」。でも、なんとか冷やすしかない。
7、そもそも、水を掛けるということは「水蒸気爆発」を招くので最も危険なこと。
でも、それをやらねばならないところに、現在の困難がある。
8、4~6号。
使用済み燃料はむしろ放射性物質が増えた状態。
水位がさがる原因には、揺れてこぼれる、蒸発、プールのライナー(鉄板囲い)
の亀裂の、3つが考えられる。
注水は永久に続けなくてはならない。
9、げんざいは「中の状況がまったくわからない」状況
今後想定される危険
(1) 炉心・圧力容器: 注水ができなくなって溶融物(でぷり)が落ちること
(2) その結果、圧力容器や、格納容器の底が抜けること
(3) そうなるとコンクリート内の水分と反応して「水素爆発」が起こること
(4) 格納容器の大規模破損
(5) 水素爆発、水蒸気爆発、再臨界
(6) おおきな爆発が起こればチェルノブイリと同じになり
(7) おおきな爆発が起こらなくても長期に放射性物質を出しつづける
放射性物質は積算される。
再臨界の可能性はまだ小さいが、「再臨界なんか起こるはずがない」というのは間違い。現にホウ酸を海水に混ぜているのは、再臨界予防の為。
後藤さんの事故評価レベルは「6.5」
以上
至らぬメモにてご勘弁
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