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●消費税増税反対派が広がらない一側面

2012年04月19日 00時00分17秒 | Weblog


gendai.netの記事(http://gendai.net/articles/view/syakai/135929)。そして、asahi.comのひど~い社説(http://www.asahi.com/paper/editorial20120404.html)。

 asahi.comの社説のひどいこと。「自分たちで選んだ総理なら、少なくとも任期中は総理のやりたいことをやらせるように協力するのが、民主主義のルールだと思う」、「その人物の考える通りに任せる」という小沢氏の発言は、何でも好きにやらせる、暴走を許せ、という意味なのか? 「代表選で、消費増税を訴えた野田氏が勝」ったって、小沢氏が消費税増税を許すべきこと、ということになるの? あまりにひどすぎる社説じゃないですかね? 小沢つぶしのためなら、マスコミは何でもやるのですね!? 原発人災や震災、将来のことを考えると、市民の間に増税も仕方ないのかな、という意識が広がっているようにも思うけれども、原発の「安全神話」と同じ、洗脳されていると思う。第一、ジャーナリズムを標榜している者が、消費税増税の旗振りをするなんて、センスが悪すぎるし、ジャーナリスト失格だと思う。こういうところに、消費税増税反対派が広がらない一側面がある。

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http://gendai.net/articles/view/syakai/135929

増税反対なぜ広がらない
2012年3月31日 掲載

ホントは多数派!?
<解散ビビッて筋通さず>

 党内の根強い反対論を押し切る形で増税法案は閣議決定、国会に提出された。
 不思議なのは、法案阻止の動きが民主党内で思ったほど広がらなかったことだ。「中間派」といわれる議員の多くが実は増税反対といわれるが、それにしては動きが鈍かった。“我関せず”みたいな顔をして、嵐が通り過ぎるのを待っていたように見える。
 増税法案の事前審査会議にも出席しなかった中間派の議員が、胸の内をこう明かす。

   「行革など先にやるべきことをやらず、社会保障と切り離して増税だけを
    進めるやり方はおかしい。地元の声を聞いても、増税反対が多数派です。
    今回の増税法案には、もちろん内心では反対でした。でも、大きな声で
    反対を訴えれば、小沢一派と思われる。それも避けたかったというのが本音です」

 小沢派と思われたら、いったい何がマズイというのか。理解に苦しむが、これこそが増税推進派の狙い。まんまと策にハマっているのだから情けない。
 大マスコミは「増税反対=小沢派=悪」というイメージづくりに躍起だった。「デフレ下で増税すれば経済に悪影響が大きすぎる」という反対派の意見は正論なのに、「反対のための反対」の一言で片付けてしまう。世論調査でも、わざわざ「増税をめぐって小沢氏が野田首相批判を強めていることを理解できるか」なんて質問項目を設けていた。まるで、増税反対派は政治を混乱させるのが目的の“政局屋”のように報じられているから、中間派が「一緒にされたくない」と躊躇(ちゅうちょ)してしまうのも一理ある。
 だが、世論の半数以上が増税に「反対」と言っているのだ。本当に国民のためを思うなら、体を張って反対すればいいのに、率先して動こうとしない。このテイタラクは何なのか。

   「内心では反対なのに声を上げなかった人たちは、選挙が怖いのです。
    反対の声が高まって消費税政局になれば、解散・総選挙含みになってくる。
    少しでも延命したいという議員心理が働いたのだと思う。時間が経てば
    何とかなるという根拠のない楽観論にすがっているのでしょう。
    自分の地位が大切で、国民の方を向いていない。閣議決定に
    反対していたにもかかわらず役職を辞任しなかった人も、同じことです。
    わが身可愛さで問題を先送りしているだけ。ここで筋を通せば、
    採決で反対しても大義ができるのに、覚悟のない政治家が多すぎます」
    (政治ジャーナリスト・鈴木哲夫氏)

 国民のために声を上げたのは誰だったか筋を通したのは誰か。有権者はちゃんと見ている。
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http://www.asahi.com/paper/editorial20120404.html

2012年4月4日(水)付
小沢流―民主主義が泣いている

 西郷隆盛が好きで、大久保利通を尊敬する小沢一郎・民主党元代表は、リーダーシップのあり方を論じるのも好きだ。
 みずからの政治塾での講義内容をまとめた06年の著書「小沢主義」に、こう書いている。「危機や難局に直面したとき、何よりも必要とされるのはスピーディな決断だ。ぐずぐずと合議に時間をかけ、日本的な『根回し』をやっているうちに危機はさらに深刻なものになる」
 その10年前の著書「語る」ではこう述べている。「自分たちで選んだ総理なら、少なくとも任期中は総理のやりたいことをやらせるように協力するのが、民主主義のルールだと思う」
 一貫しているのは、国民を率いる強いリーダーシップの確立をめざす姿勢だ。選ばれたリーダーがすべての白紙委任状を得るかのような主張に、私たちは与(くみ)しないが、小沢氏なりの思いは伝わる。
 小沢氏は「そもそもの理念、公約に反するような行動をすれば別との留保もつけるが、その発言からは「リーダーをいったん選んだ以上は、その人物の考える通りに任せる」という考え方が色濃くにじむ。
 それが「小沢流」なのだとすると、消費増税に反発する現在の言動は、どうにも解せない。
 小沢グループの約30人が政務三役や民主党の役職の辞表を出している。小沢氏らにすれば、政権交代した総選挙で訴えていなかった消費増税は公約違反なのだから、阻止に動いても「民主主義のルール」に反しないと言いたいのかもしれない。
 確かに有権者や野党なら、なぜ増税が必要になったのかの説明を求めたり、批判したりするのは当然だ。
 しかし、民主党議員は違う。
 昨夏の代表選で、消費増税を訴えた野田氏が勝ち、首相に就いた。そして暮れの民主党案、3月末の政府案づくりでも、長時間にわたる論議をへて、手続きを踏んで、党として「消費増税」路線を明確にしたのだ。
 結論を出したからには「首相のやりたい消費増税に協力する」ことこそが、政党として守るべき党内民主主義の最低限のルールである。
 結論が不満だからといって、あえて党内に混乱を持ち込むやり方は、筋が通らない。これでは民主主義が泣く。
 それに、広く国民にリーダーへの協力を求める小沢氏が、いわば身内の国会議員にリーダーへの同調を呼びかけないのは、どうしたことか。
 小沢氏には、わかりやすい説明をしてほしい。
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