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『夢を操る ~マレー・セノイ族に会いに行く~』、11月に読了。大泉実成著。講談社文庫。1996年11月刊。『説得 ~エホバの証人と輸血拒否事件~』で講談社ノンフィクション賞を受賞。ご両親はJCO臨界被曝事故で被爆。
著者自身、悪夢が多かったそう。子供の頃は、繰り返しハルマゲドンの夢を。著者の「業」か、彼女 (パートナー) も悪夢が増えたらしい (p.31)。悪夢が嫌なもう一つの理由は「〝夜半の目覚め〟・・・理不尽なほど激しい不安感・・・ただ、とにかく不安・・・じわじわと不安が僕をこごえさせる。・・・夢と夜とは、僕にとって、そうした何か絶望的な暴力だった」(p.34)。
セノイの夢理論のパンフレットを読んだ影響か、すぐに、夢を制御あるいは管理できるのではないかという気分に転換し始める。「能動的で積極的な夢」(p.41) に。むしろ、夢の中で「攻撃的、破壊的、という行動」。夢の中で「「敵と戦いこれに打ち勝つ」というセノイのセオリーに出会ったことが、僕自身が抑圧してきた攻撃・破壊的衝動を解放したのだろうか」(p.41)。「悪夢が圧倒的に減って・・・消極的な夢や、やられっぱなしの悪夢が圧倒的に減った・・・」(p.43)。
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