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●小沢氏元秘書東京地裁判決、何処まで信頼すれば?

2011年09月28日 00時01分02秒 | Weblog


朝日新聞では、江川昭子氏のコメント以外はほぼ「小沢叩き」に終始している。他のマスコミも同様。
 東京新聞(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2011092702000016.html)、videonews.com(http://www.videonews.com/press-club/0804/002085.php)、gendai.net(http://gendai.net/articles/view/syakai/132827)より。

 正直言って、意外な判決だ。裁判所は、検察の言い分を鵜呑みにし過ぎていないのか? ましてや、検察の主張以上の判決とはなっていないのか? 証拠に基づかない、裁判官の単なる推測や憶測、希望的観測。憶測でならば、何でも言えると思うのだけれども。

 大半のマスコミや野党が鬼の首をとったかのごとく異常な「小沢叩き」が行われているが、本当にそれでいいのか? きな臭くてしょうがないのだけれども。言い過ぎは百も承知だが、そもそもそれほど大きな事件であるのか疑問だし、何の政治的なバイアスなしにこの判決を信頼して良いのかな・・・。何度か書いたけれども、小沢氏や元秘書三名に何らかの落ち度はあったかもしれないとは思われるけれども、また、真っ白な政治家であるとは思いはしないが、マスコミや野党、民主党の嫌小沢派の騒ぎ方や検察・裁判所・検察審査会の対応は傍目・素人目にも異常だと感じる。

 非常に短時間ではあるが、Web Iwakami(http://iwakamiyasumi.com/archives/12712#more-12712)に石川氏の記者会見映像があります。同所に文字起こしされたものもあり。その映像の最後に収められている岩上安身氏のコメントにも耳を傾けて頂きたい。単なる「小沢信者」・「小沢シンパ」の戯言で切り捨ててよいのか?

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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2011092702000016.html

【コラム】

筆洗

2011927

 「小沢一郎はいつ総理になるんだ?」「チャーチルも六十五歳で総理になったんだから待ってください」。秘書だった石川知裕衆院議員は、岩手の選挙区で支持者から聞かれると、こう答えた、と自著『悪党』に書いているきのうの判決は、六十九歳になった小沢氏の政治生命を大きく左右するのだろうか。小沢氏の資金管理団体「陸山会」の土地取引に絡む政治資金規正法違反事件で石川議員ら元秘書三人に執行猶予付きの有罪判決が下された元社長は、確かに金を渡したと公判で明確に証言したが、運転手は「その日、社長を送った記憶はない」と語った。金を渡すことを了承した元会長は、授受の現場に「見届け人」がいなかったのを「ちょっと考えづらい」と首をひねる中堅ゼネコンの水谷建設から、実際に計一億円が小沢氏側に渡ったのか。裁判への国民の関心はそこに尽きたが、判決は検察の言い分をそのまま追認した。検察が主張していない点まで踏み込んだと、弁護側は「独断的臆測」の認定と批判を強める判決は公共事業への影響力を背景に多額の献金を強いたと、ゼネコンとの癒着にも言及した。小沢氏は自らの集金システムについても語るべきだろう石川議員は本紙に「政治家小沢一郎を狙い撃ちした」と語っていた。同じ印象を持つ国民は多い。捜査不信の根深さを検察は自覚してほしい
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http://www.videonews.com/press-club/0804/002085.php

プレスクラブ (2011年09月26日)
「不当な判決なので、議員として政治活動は続ける」
石川知裕議員が判決後記者会見


 民主党の小沢一郎元代表の政治資金の収支報告をめぐり、3人の元秘書が虚偽の報告をした疑いで執行猶予つきの有罪判決を受けた問題で、判決のあった26日夜、被告の石川知裕衆院議員が記者会見を行い、判決への不満をあらわにした。
 石川氏は、判決は「到底受け入れることはできない」と、控訴の意思を示すとともに、「不当な判決なので、議員として政治活動を続けることに変わりはない」と、今後も議員活動を継続していく意向を明らかにしました。
 この事件は、小沢元代表の資金管理団体が、政治資金収支報告書に嘘の記載をしたとして、石川氏を含む小沢氏の当時の3人の秘書が、政治資金規正法違反の罪に問われたもの。  検察は3人の被告が、建設会社からの裏金などの事実を隠すために虚偽の報告をしたと主張したのに対し、石川議員らは建設会社からの裏金の存在を否定し、虚偽記載についても全面的に争っていた。
 東京地裁は26日午後、3人の被告の主張を退けるとともに検察の主張をほぼ全面的に認め、石川議員に禁錮2年、執行猶予3年、他の秘書2人に禁錮1年~3年、執行猶予3年~5年の判決を下した。
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http://gendai.net/articles/view/syakai/132827

【これまでとこれからの「小沢一郎」の話をしよう】石川議員独占インタビュー
2011927 掲載

「こんなウソだらけの判決は絶対に受け入れられない」

 9月26日、陸山会事件の判決が言い渡されました。無罪を信じていましたが、結果は厳しいものでした。
「被告人・石川知裕を禁錮2年に処する。この裁判が確定した日から3年間、刑の執行を猶予する」――
 主文を聞いた瞬間は愕然、茫然自失です。数日前から報道では厳しい観測が流されていたので、ある程度は覚悟もしていました。
 でも、やはり驚きと脱力感で頭がクラクラしましたね。拘置所で田代検事に言われた「事実と裁判の結果は違う」という言葉の重さを噛みしめています。
 ただ、今回の判決は、まさしく司法の危機だと思います。検察が起訴できなかった水谷建設からの裏ガネが、裁判所の独断と偏見で認定されてしまった。
 その根拠となったのが、水谷建設の川村元社長の証言。私が彼と会ったことを裏付ける物証は何ひとつないのに、「渡した」という川村元社長の証言だけで、裁判所が「推認」してしまった。本当に私が5000万円を受け取ったというなら、そっちの罪で裁けばいいじゃないですか。
 川村元社長に聞いてみたい。どうして、こんなウソをついたのか。ウソで冤罪に陥れて、何とも思わないのか。死ぬ前に、一度でいいから真実を語って欲しい。これが、私の一番の願いです。
 ウソだらけの川村元社長の証言を「自然だ」と判断した裁判所の感覚も、私には分かりません。普通、顔も分からない人間に、5000万円もの大金を渡しますか?裁判官は、あまりに世間知らずですよ。社会経験がなく、閉鎖的な世界にいると、そうなってしまうのでしょうか。
 判決後、検察官とも挨拶を交わしたのですが、彼らはニヤついていて、やけにうれしそうでしたね。
 私の裁判の結果について、まだ小沢氏と話をしていないし、何も報告していません。判決後、報道陣から小沢氏のことを聞かれて、内心では「今ごろ、囲碁でも打っているんじゃないかなぁ」と思っていました。小沢氏は、こういう重大な局面で、囲碁を打ちながら待つことが多いんです。きっと、嫌なことも忘れられるんでしょうね。実際は、夕方から「チュリス赤坂」の事務所で、弁護士資格を持つ階猛議員や弁護団の先生らと協議をしていたみたいですが。
 10月6日からは、小沢氏自身の裁判が始まります。私も証人として出廷することになり、精神的にキツいですが、控訴して闘っていきます。小沢氏にも、必ず嫌疑をハネ返して欲しいですね。
 地元でも判決の反響は大きくて、事務所の電話が鳴りっぱなしだったそうです。午後6時の時点で、すべて激励の電話だったと聞き、ありがたくて涙が出ました。元外務省主任分析官の佐藤優氏からも励ましの電話をもらいました。みなさんに支えられていると実感し、「これから闘っていくんだ」と闘志を新たにしています。
 こんなウソだらけの判決は、到底受け入れられないし、絶対に許しちゃいけない今回のようなケースがまかり通れば、狙い撃ちされた政治家はひとたまりもないからです。政界全体のためにも、ここで私が踏ん張るしかありません。

いしかわ・ともひろ 1973年生まれ。早稲田大学卒業後、小沢一郎氏の秘書を経て、07年から衆議院議員。陸山会事件で起訴され、民主党を離党。今年7月に出版した「悪党 小沢一郎に仕えて」(朝日新聞出版)は5万部のベストセラーになっている。メルマガも好評配信中。
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