斎藤貴男著『「非国民」のすすめ』。ちくま文庫。2007年7月刊。非常に興味深かった。
刺激的なタイトル。6章までのタイトルを羅列するだけでも、斎藤さんの主テーマと危機感が伝わる。本田靖春さん(※1)や斎藤さん、今読んでいる魚住昭さんらに共通したこの国の在り方への警告を理解すべき。
「第1章 なぜこんな国になってしまったのか ~好んで国家側に立つ人々」では、生活保守主義などについて。ユビキタス社会や住基ネットについての「第2章 あなたは国家に監視されている」。首相の靖国参拝など、「第3章 あなたも参加している戦時国家ニッポン」。サブタイトルから中身が分かる「第4章 あなたも差別されている ~北朝鮮拉致事件、司法改革、教育改革、石原慎太郎、公共の私物化~」。イラク映像など、「第5章 権力のプロパガンダに堕したマスメディア」。自身の歴史を振り返りつつ、「第6章 ジャーナリストとして譲れぬこと」。
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