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●泊原発という突破口: どうしようもない地獄への道

2011年08月17日 00時19分06秒 | Weblog


東京新聞(http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2011081501000808.html)とasahi.com(http://www.asahi.com/politics/update/0815/TKY201108150296.html)より。

 地球環境問題としても、政治的にも地獄への道。北海道知事も経産相も、民主党も一体何を考えているのか、さっぱり分かりません。地獄への突破口がこじ開けられようとしています。財界や政界、電力会社、米国首脳らの高笑いが聞こえてくる。
 なんとか泊原発の再開を阻止できないものか、自民党政治への回帰を阻止できないか?


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http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2011081501000808.html

泊3号機営業運転容認16日表明 北海道知事
2011815 2301

 北海道の高橋はるみ知事は15日、定期検査で調整運転中の北海道電力 泊原発3号機(泊村)の営業運転再開を認める考えを、16日に表明する方針を固めた。同日午後に開かれる道議会での審議や地元4町村などの意見を踏まえ海江田経済産業相に意向を伝える。

 海江田経産相はこれを受け一両日中に検査終了証を北電に交付し3号機は営業運転に移行する。定期検査中の原発の営業運転入りは福島原発事故後初めて

 知事は、道議会で16日開かれる特別委員会を経て最終判断。4町村にも伝えた上で、同日夜に正式表明する見通し。ただ表明時間次第では、終了証交付と再開は17日にずれ込む可能性もある。
(共同)
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http://www.asahi.com/politics/update/0815/TKY201108150296.html

20118152334
自民とタッグ、政権交代の意味なくす」 福島社民党首

 「『政権交代』と言った政党が、自民党と組むことは政権交代の意味をなくす。政治が、自民党と、自民党の亜種で行われる構図になってしまう」。社民党の福島瑞穂党首は15日、民主党代表選で先行する野田佳彦財務相が自公両党との大連立構想を打ち出したことに、かつての連立パートナーとして苦言を呈した。

 福島氏は「約2年前に政権交代が起きた。社民党も連立3党合意を作り、自民党政権ではない、政官癒着をやめて生活再建の政治を作ろうとスタートした」と強調。大連立構想について「歴史を巻き戻して政権交代をチャラにするような動きだと痛烈に批判した。

 さらに「大連立、大増税、原発推進。こういうことを起こさないよう大きな声を出していかなければならない」と「野田路線」を牽制(けんせい)した。
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 CMLの記事(http://list.jca.apc.org/public/cml/2011-August/011203.html)、泊原発の運転再開に関する反対行動の記事を読んで、山本太郎氏を見直しました。元記事は、日刊スポーツ。

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http://www.nikkansports.com/general/news/p-gn-tp0-20110816-820883.html

山本太郎弾丸移動!今度は北海道

 俳優山本太郎(36)が15日朝、インドネシアのジャカルタから帰国後、その足で午後に北海道寿都郡黒松内(くろまつない)町役場をアポなしで電撃訪問した。自身のツイッターで、若見雅明町長との面会が目的だとつぶやき30分間会談した後、近隣の蘭越町、ニセコ町を相次いで訪問し町長、副町長と会談。その後、3号機が調整運転中の北海道電力泊原発がある泊村に入り、目前となった3号機の営業運転再開に対しツイッターで痛烈に批判した。

 山本は7月末にロケのためパプアニューギニア経由でジャカルタに入り、14日夜に空港で会った海江田万里経済産業相に、原発の再稼働をやめるよう訴えた。約11時間後の15日午前に成田空港に帰国し「さて国内移動♪」と明かした移動先は、なんと北海道だった。午後3時に「黒松内町役場へアポ無し訪問。原子力からのうまみが一銭も入らぬこの町は原発から32km。町長さん、いらっしゃるのか!?」とつぶやいた。

 同町役場職員によると、山本は名前も名乗らず「町長さんと面談したいです」と要求し、所用で役場にいた町長と30分程度話して帰ったという。山本は同6時50分に「黒松内町長、副町長、話をよく聞いて下さった。フットワーク軽く、道議の方にも連絡」と道議会議員に働きかけたことを示唆。その後蘭越町の宮谷内留雄町長と面会し、「沢山の資料を見せて下さった。『人間として逃げずに向き合う時に来ている』と町長」と会談内容を公表した。

 さらにニセコ町役場を訪問し、周辺自治体の寄り合いにも顔を出した。「聞いた話に驚いた。今まで反対してきた首長が、ある会合の多数決で推進に寝返ったと。もちろん交付金をもらってる4町村以外の者がである。甘い汁を吸い続けたい者は必死に買収を試みたり、脅したり、とにかく、元気いっぱいの様です(笑い)」と“暴露”した。

 山本が半日程度で移動したとみられる距離は、ジャカルタから成田まで約5811キロ、成田空港から新千歳空港まで約822キロ、新千歳空港から黒松内町まで約160キロ、黒松内町から蘭越町、ニセコ町を経て泊村まで約60キロの、合計6853キロ。無謀ともいえる“弾丸ツアー”の背景には、経産省原子力安全・保安院が安全上問題ないと判断し、泊原発3号機の営業運転再開が迫っていることへの危機感があるようだ。

 原発10キロ圏内4町村が交付金に加え、道や北海道電力から原発関連情報の提供を受ける一方、約30キロしか離れていない黒松内町、蘭越町、ニセコ町は情報の提供すらなく強い不満を訴えている。山本は「暮らし、未来をめちゃ苦茶に破壊、毎日気前良く、半永久的に続く毒を撒き散らし、収束させる術さえ持ち合わせぬ原発事故から何を学んだのだろう? もっと本気で怒らなきゃ、声にしなきゃ終わるな。地震の活動期にノンビリしすぎ! 、と泊で反省なう」と訴えた。

 ◆泊原発の現状 泊原発3号機は1月から定期検査を行い、3月7日に調整運転に入り4月上旬に検査終了、営業運転へと移行するはずだった。ただ3月11日に東日本大震災が発生し、最終検査をしないまま約5カ月も調整運転を続けてきた。北海道の高橋知事は、原子力安全・保安院が9日に北海道電力に対し最終検査を受けるよう指導したことに対し、地方軽視だと反発した。ただ10日の最終検査終了後、原子力安全・保安院が内閣府原子力安全委員会に結果を報告したことを評価し、営業運転再開に前向きな姿勢に転じている。

 [2011年8月16日8時37分 紙面から]
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 これもCMLの記事(http://list.jca.apc.org/public/cml/2011-August/011206.html)を読んで気づきました。北大教授らによる緊急声明(http://www.asahi.com/special/10005/TKY201108150248.html)です。条件付き再開が前提とも読める記事で、問題点が多いとは思います・・・、前記の山本氏の「原発事故から何を学んだのだろう」と同様に、最後の一文「東日本大震災から何も学んでいない」には賛成。

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http://www.asahi.com/special/10005/TKY201108150248.html

2011年8月15日19時27分
「泊原発の営業運転前に安全策を」 北大教授ら緊急声明

 定期検査の調整運転を5カ月以上続け、近く営業運転に移行する見通しの北海道電力泊原発3号機をめぐり、北大大学院の吉田文和教授(環境経済学)ら北海道内の大学教授など50人が15日、「無条件での営業運転開始は容認できない」とする緊急声明を出した。

 声明では、同原発が1993年の北海道南西沖地震で津波の引き潮の影響を受けたとされることや、沖合に北電が認めない海底活断層の存在が指摘されていることを挙げ、営業運転再開前に「第三者機関による調査、検証がぜひ必要だ」とした。

 また、東京電力福島第一原発事故を受けて北電がまとめた安全対策は「2~4年をめどとした緊張感に欠けた対策」とし、「道は前倒しを要求すべきだ」と訴えた。

 北電が安全確保に関する協定の対象を道と10キロ圏の地元4町村に限っていることにも、80~100キロ圏を視野に入れた避難計画を作成するのが必要、とした。

 北海道庁で会見した吉田教授は「従来通りの形式的な最終検査を元に営業運転への移行を認めるならば、東日本大震災から何も学んでいない、といえる」と話した。
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