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●マスコミへの発表のいい加減さ

2011年05月02日 00時00分46秒 | Weblog


CMLに出ていた記事(http://list.jca.apc.org/public/cml/2011-April/009063.htmlhttp://list.jca.apc.org/public/cml/2011-April/009064.html)。

 マスコミのいい加減さ、東電のいい加減さ、マスコミへの発表のいい加減さ。しかも、最近、フリーのジャーナリストを締め出そうとする始末。東電と一緒になって記者クラブが、かっての記者会見スタイルに戻そうと画策している(た)。

   「原発事故の情報隠蔽? 断固抗議!
     (http://iwakamiyasumi.com/archives/8811

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http://list.jca.apc.org/public/cml/2011-April/009063.html
http://list.jca.apc.org/public/cml/2011-April/009064.html

上杉隆氏のYouTubeにある発言が重要だからと、友人が起こしてくれたのをお送りします。ご存じの方は多いでしょうが、文字になっているのは 役に立つことでしょう。
・・・・・・。

***

「必見!鳩山由紀夫前首相主催の勉強会に上杉隆氏が「原発報道」を語る」
上杉隆氏ら自由報道協会による「原発事故」取材の報告
http://htn.to/3YEcSi

最初は漏 れていることについて、フリージャーナリストが追及しても隠してました。それで漏 れたことがバレるとどう言うかというと、「低濃度だ」と言うんです。「低濃度というのは何の基準ですか」と尋ねると、「東京電力の相対的な基準です」と 答える。海外の基準からいうと低濃度が高濃度で、東電の高濃度というのが超高レベルの汚染水 になる。資料では1000ミリシーベルトを超えると書いてある。それを聞くと「測ってない」と、じゃあ何故測ってないのかと聞くと「測る機械を持ってない」と。じゃあなんで持ってないのかと聞いたら「持っていません。よって測っていません」と 答えた。これが本質で、1000ミリならば15分で白血球が破壊され、甲状腺もかなりやられると思います。2000ミリだと730秒です。4000ミリだとその半分。つまり1000ミリ超えたら全部同じじゃなくて、たとえば8000ミリシーベルトを超えれば、瞬時に死に値する可能性がある。仮に10とか15シーベルトとなると、その瞬間に体内の穴から血が出て死ぬ可能性が 高いんです。それを測らないで作業させているということが危険なので、何で測らないんですかと聞 いたら「計器が無いから測れない」と、これが東電の正体です。

さらにこ れだけではありません。もう次から次へと出てくる。プルトニ ウムは14日の爆発で飛散、なんで測ってないのかと聞いて、2122日に計測していた。IAEA の勧告では発生直後にセシウム、ヨウ素が出た場合はプルトニウムを検査すると書いてあるんじゃないですか、なんでやんないんですかと聞い たら、「計器が ありませんでした」 プルトニウムを測る計器はないんですかと聞くと、「ありま せん」と「アルファ波はありません」といった んです。ウソでした。

新聞・テ レビは最初アルファ波を測る計器は無いと書きました。当然なが ら訂正していません。その後、 測ってどうなったかというと「測るのに一週間かかってます」とまたウソを言った。プルトニウムを測るのは22時間で測れるんじゃないですかと、なんでそんなウソをつ くんですかと聞と「測ったのは22時間だけど、その後チェックして、それを外部機関から戻ってきて数値を修正したりするのに数日を要し た」と答え る。

なんで数 字を修正する必要があるのかわかりません。じゃあ、二回目はもう9日くらい経っているが何故発表しないのかと聞くと、「今準備 してます」なんで 22時間で測れるものが9日間もかかるんだと、さらには14日に3号機が爆発して、その瞬間に作業している職員は被曝している可能 性があると、ご存じのようにプルトニウムは小さな粒子でも肺に取り込めば、肺の奥に着装というか 着地すれば、そこから永久にアルファー波を出し続けるわけです。

場合によってはほとんど肺がんになりますが、もっとも 危険な放射能で、これもIAEAの基準ですが、プルトニウムに関しては防護服を二重にし、さらに吸い込んだらアウトなのでマスクも二重にすると、作業員に はやらせてたんですかと聞いたら、「その時点ではプルトニウムは発見されてないので、やっていません」当たり前 ですよね、測ってないんですから。全てはこうです。

ところが フリーランスは1か月経ってますが、まだ入れません。東電の記 者会見でも新聞記者たちは、何も質問しないんですね。東京電力に気を使って、東電の社長の居場所すら聞かない。


私たちの 仲間が、飯館村の40キロも早い段階でガイガーカウンターで測っていて、おかしいと発表してました。少なくともチェルノブイリの例もあるように、胎児ならびに1歳未満、さらに5歳まで の幼児、乳幼児、妊娠の可能性がある女性は非難させるのが、WHOも含めてルールではないのかと、それをすぐに避難させてくださいと言っ たのが、1か月くらい前です。

ところ が、それをフリーのジャーナリストや海外メディアが言ったらどうなったかというと、テレビ・ 新聞は「デマを流すな、安心です」「不評を 流すな、安全です」「皆さ ん、心配ありません。」 ようするに「安心デマ」に加担したんですね。おそらく 広河隆一さんというチェルノブイリで20年間通ったという、核取材、原子力事故の取材に関しては日本ではというか世界でも有名な方が、3 日目にガイガーカウンターを持って福島に入った。電話で話 したときに「大変なことになっている」と、政府はま だ、1秒も言ってませんでした。自主避難 が2キロだった時ですね。「今3キロ地点まで来ていて、子供が遊んでいるんだけれど、ガイガーカウンターが振 り切れてしまってる」とさらに残りものも全部振り切れた。

子供たち とお母さんたちは普通にしてて「早く逃げろと」何故かと いうとチェルノブイリの例がある男性は作 業にあたった方は死んでますけど、それ以外の男性は内部被ばくではほとんど死んでません。内部被曝 でガンになったのは当時0歳から5歳の子供たちですね。甲状腺に 放射能をため込んで、その後10年、20年して発ガンしてと、だからチェルノブイリの近辺、キエフを含めて20歳から25歳の人口がほとんどゼロ に近いんです。みんな死んでしまっている。生きてい る人も、チェルノブイリネックレスと言って、(首のまわり)甲状腺を摘出した手術の跡を若い女性たちみなもってます。そうしないと助から ないからです。永久に薬を飲むんです。出てくる のは5年後です。これから10年とか・・・。

だから、 とにかく子供たちだけでも逃がしてくれと、いうふうに訴え続けてたんですが一か月 たってやっと、村が自主判断と、自主判断は政府がするべき判断で、みんな放射能は見えないし、ガイガーカウンター持ってないんですから。

官邸のほうに申し込みました。実は、ここにいる畠山さんも含めてですね。自由報道協会も面で、発生翌日から、こういう情報をフリーランス全部入っていたと。新聞テレビの記者たちは30キロ避難なんですが、朝日新聞は社命によって50キロ以 内は入っちゃいけないと時事通信は60キロと、自分たちが報道している割には、そういう勝手なルールをつ くってます。

こういう ようなことをやっている新聞テレビは本当のことを知りません。だから海 外メディアも今日も何人か入ってますけど、みんなガイガーカウンター持って1キロとか2キロ入ってます。とんでもない情報だと、政府も東電もウソばっかりついていると、いうことを言い続け ていたんですが、聞かないということで、地震発生の翌日、朝5時から私は車に乗って官邸の横、国会記者会館の横に止めて電話をずっとして ました。

官邸の報道室のササガワタケシ広報室長ならびにニシモリアキオさんという広報室、も う100回くらい電話しました。枝野幸男官房長官の携帯に電話し、福山哲郎副官房長官、細野剛志総理補佐官、など ケータイ電話にずっと電話してました。とにかく海外メディアの一人でもいいから入れてくれと、フランスもアメリカもロシア も核に関しては持っていると質問することによって伝えるんだと、フリーランスの記者もみんな現場い行っていると、福島も大変なことになる ぞと。

岩手とか宮城に入っている人は、当時、日本のテレビ新聞が、死亡者12人行方不明者 3人と、とんでもない報道しているときにも、「とんでもありません、何百体と死体がある」と早く救出に来てくれれば、まだ生きている人が いると72時間でそれを言いたかったわけです。

だから全員で電話すると100人くらいますから、それだと迷惑かかると思って、私が 自由報道協会の代表なので預からせてくれといってずっと官邸の横に車を止めて、ずっと朝から晩まで100時 間、申し入れをしました。それでもダメでした。

じゃあ、 インターネットのカメラマンだけでも入れてくれと、そして海外メディアだけでも入れてくれとお願いしたわけです。それでもダメなので、じゃあ、政府のほうで誰でもいいからツイッターアカウントを 作ってくれと、言ってつくったのが3日目の「官邸災害」というもの。

日本だけじゃなく世界中から有名な記者も来ているといっても受け入れず、4日目にようやく海外メディアだけ受け入れました。で、次の日にインターネットメディアだけを受け入れますと、ニコニコさんと神保さん のとこですね。

プルトニ ウムという言葉すら発しない。格納容器 が壊れたとも言わない。メルトダウンと言った瞬間に袋叩きにあってテレビの番組から降ろされると、3月に私はTBSラジオの「キラキラ」という番組のレギュラーを4年間やってきました。そこで東 京電力、電事連に対して情報隠ぺいしてるんじゃないですかと、15分間のコーナーで話して生放送が終わった瞬間にプロヂューサーが来て、「すみません、上杉さんちょっといいですか」と
はい、な んですかと言ったら
「今月 いっぱいで辞めてください」
と突然言われました。

二週間前 には「4月以降もよろしくお願いします」と言われたんですけどね。ところがいきなり終わったと。その次の週には、電事連スポンサーの『ニュースの深層』という番組の朝日ニュースターのキャスターをやってるんですが、電事連のほうから、上杉隆の火曜日、そしてヨウセイ?の木曜日、上杉隆は広河隆一を出し、鎌仲とい う映画監督、上関原発の映画をつくった監督を出したと。ヨウセイ?に関しては、広瀬隆さんというジャーナリスト、共産党の吉井さんを出したと、「とても スポンサーをできる状態じゃないので、彼らを番組から降ろしてください」

***

上杉隆氏の報告は正確です。彼の報告を裏付ける別な切り口の証拠をちょこっと書きます。

計画停電とやらで、地震の後に会社が始まった3月15日にも都内各社の電車が電力供給を受けることが出来ずに、勤務時間帯にもかかわらず長時間にわたって止まりました。業をにやした私鉄とJRが東電に通電の要請をしましたが「一部の会社だけに個別に通電するのは技術的に無理」という回答でいったんはあきらめました。しかし16日にはこの状態に耐え切れなかった私鉄が連名で国交省に事態改善を要請しました。国交省が「鉄道への通電が個別にできないのはなぜか」と問いあわせたところ東電は「鉄道会社への配電システムは一般への配電とは別なものになってます」と答え、嘘がばれました。そこで東電は17日からやむを得ず、鉄道各社への通電を開始することになりました。5日間も嘘がばれなかったのです。「停電によって東電のありがたさを思い知らせる」と上杉さんに電話したインフォーマーの話の裏づけのひとつになるのが、この個別の鉄道会社に通電できないと嘘をついた事実にはっきり現れていると思います。

もうひとつの証拠は、海江田さんをだまして計画停電の発表をさせたときの数値がでたらめだということです。このことは自民党の河野太郎さんが自らのシンクタンクグループで計算し、東電に回答を迫っています。今のところ「嘘をついていました」という回答はないようです。太郎さんのHPを開くと「ごまめの歯切り」というブログに飛びます。3月末ごろの号に書いていますので、参照してください。

みっつめの証拠はやはり「ごまめの歯ぎしり」のその前後の号に出ていたのですが、大口契約者との停電の仕方を取り決めた法律がすでに作られていて、東電は計画停電ではなく、大口契約者との約束に基づく停電をしなければならなかったのに、そのルールとはまったく違う自分たち独自のものを勝手に作って実行したのです。これは違法行為にあたるかも知れません。詳しく調べる暇がないのですが、誰か頭の切れる人が東電をこの法律に違反したとして訴えてくれればなあと思います。まあ、最巨大企業を相手の戦いなので、よほどお金の準備がないと出来ない相談ではありますが・・・。
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