No Room For Squares !

レンズ越しに見えるもの または 見えざるもの

干し柿の心

2017-11-30 | 街:岩手
先々週に岩手に行った際のものだ。土沢の商店街を散策したのだが、ある店で柿が驚異的な安さで売っていた。何でこんなに安いの?と思えば、渋柿だった。干すなり、曝すなりすれば美味しいと書いてあった。僕には無理なので買わなかったけど、すぐ近くで実際に干してあるのを発見した。干し柿はワインやスコッチウイスキーに合うのではないかと狙っているので、完成品を買おうと思う。


X-PRO2 / XF23mm F1.4R
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NHKの平衡感覚

2017-11-29 | その他
先週は写真を殆ど撮らなかったので、やる気のない写真が続く。今回はボツにしようと思った写真だが、相撲ネタなので消化しておく。

生まれて初めてNHKに電話した。人の平衡感覚を挑発するような画面、大相撲中継の画面である。実は今回の数日前にも、この画面を見た。その時は何かの拍子にカメラが傾いたのだろうと思っていた。この日、早く家に帰ることができ、大相撲中継を見ると、またしてもこの画面。もう偶然とはいえないだろう。ここで僕は不安に陥る。テレビの修理をしてから2週間ほどしか経っていない。この傾きはテレビの故障のせいか?。いやもしかすると脳梗塞の前兆とかで僕にだけ画面が曲がって見えるのかもしれない。そんな訳ないと思いつつ大相撲中継の中では、この曲がった画面については何も触れない。こんな平衡感覚を挑発する画面を見せておきながら、一言も触れず人を不安に陥れるNHK。僕は不安を超えて怒りを覚えた。番組の内容については電話で問い合わせなり意見もできるが、携帯電話の場合20秒に10円、固定電話では60秒で10円の料金が掛かる。それでもこの不安感を払拭するために僕は電話した。
結論としては、NHKも把握しており問い合わせも多い件らしい。九州場所はカメラの設置位置の関係で、もう数年前からこの状態だという。まあ僕も「何で画面が斜めなんだ、ごらあ!」とか言うほどのことでもないので、「あ、そうですか」と電話を切った。・・・。それだけです。

iPhone 8
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乃が美の「生」食パンを食べた

2017-11-29 | その他




ミサイル発射直後だけど、今日は平和な話題で。焼かずにそのまま食べても美味しいと評判になっている乃が美の生食パン。全国に74店舗を持ち、来年四月までにほぼ全国を網羅するようだ。残りは出店計画中の東京都、そして出店計画のない秋田県だけとなる。つまりは一番最後まで手に入らないのは秋田県なのだ。そんなわけで、山形県に行った際に購入してきた。僕が小学生のとき、当時の校長が「食パンにマーガリンやジャムを塗ることは健康に良くない」という怪しげな民間療法みたいな説を主張し、食パンには何も塗らずに食べることを強いられた。何も塗らない食パンはゴムを食べているようで、味気ないものだった。

今回、乃が美の食パンを食べて、当時これが給食に出ていれば・・・と涙が出そうになった。そのまま食べてこんなに美味しいなんて・・・。


iPhone 8
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北朝鮮不審船の危機(まじめな話)

2017-11-28 | 街:秋田







 秋田県由利本荘市の海岸に、北朝鮮の漁船らしき船が漂着して、8人の乗員が保護された事件は全国ニュースでも報道された。さらに係留していた問題の船舶が一夜明けたら無くなってしまったという冗談みたいなオチもついた。首都圏在住の一般的な国民からすれば、「へえ」というニュースでしかないかもしれない。でも現地に住む僕のような身からすれば、これは大きな問題を抱えている深刻なニュースだと思う。まず、最初に報道を見たとき、僕は大きな違和感を覚えた。その違和感は、「船の漂着は午後11時50分頃で、地元の住民からの通報連絡があった」という報道に対してだった。当時秋田県沿岸部は雪と雷混じりの暴風状態だった。天候が良ければ釣り人がいる可能性もあるが、あの天候で現地の人が海に近づくなんて考えれられない。なにしろ海に攫われたら一巻の終わりなのだ。そして、そんなことは地元新聞社は勿論、当地に拠点を持つ報道機関であれば百も承知の筈だ。にもかかわらず、「通報」または「地元民からの連絡」という表現に固執しているところに怪しさを感じた。
 この件については、程なく真相が分かった。地元の方が発見通報したのではなく、漂着した北朝鮮の漁船員が、上陸後に数キロ離れた民家まで移動し、インターホンを押したという。漂着場所から数キロ離れたところには、住宅地(新興住宅地)がある。8人のもの人間が上陸して数キロを誰にも発見されることなく歩いている。迎えの車があれば難なく密入国も成立する。
上陸場所は都会ではない。夜の11時過ぎといえば、民家は寝静まり、インターホンが押されることなどない。仮に押されるとすれば、生命に関わるような緊急事態以外はあり得ない。しかも出てみれば、朝鮮語を話す漂着したような集団。北朝鮮問題の渦中にあるなか、対応された住民の恐怖は想像して余りある。報道側も、そこが問題化することを避けるため、「住民が発見して通報した」という表現を使ったことは明白だ。

この問題については、書きたいことが山ほどあるが、あまりに長くなり意味不明な文章になりそうなので、問題点を箇条書きにて記す。

<根本的な疑問点>
○本当に漁民なのか、工作船及び工作員の可能性はないか。
○本当に保護された8人だけなのか。一部の乗員が上陸して国内に潜入した可能性はないか。
○一ヶ月漂流したという説があるが、あの粗末な船でそんなことが可能なのか。飲料は?食料は?排泄物は?
○防波堤に着岸しているが、故障した船で何故そんなことができるのか。(着岸するだけであれば、もっと平易な場所がある)
○証拠物件の船をマリーナの係留施設に曳航することができる筈なのに、何故現位置に留め置くのか(実際、船は翌日消失した)


<対応に関する問題点>
○警察署がどう対応するか、マニュアルも指針もないと思われる。事件なのか事故なのか、テロの危険性があるのか、考慮すらしていない。
○第二波、第三破の上陸があれば実質的に対応できない。上陸し放題となる。
○住民が発見した際、どこに通報するか周知がされていないし、受け入れ部署もない。
○警察は基本的に事故として対応している。周辺に不審者が潜伏していないか、調査も不十分。
○証拠物件の管理がずさん。もし工作船で武器や危険物があればどうするのか。本当に漂流かどうかは証拠物件で検証しないといけない。
○警察の対応は、野次馬を近づけないというだけの対応であり、誰から誰を守ろうとしているのか不明。

まだまだあるだろうけど、日本海の海岸線の(ほぼ)無人地帯は数百キロメートルにも及ぶという。大型船であれば補足は可能であろうが、比較的小型の木造船であればレーダー監視もままならない。そもそもかつては海岸から北朝鮮の工作船で日本人が拉致されているのだ。日本国内の幹線道路はNシステムが網羅し、商店街なども監視カメラがカバーしているが、広大な海岸線は隙だらけなのである。漁港や船着場、船が着岸できる場所などに少しづつでも監視カメラの設置を進めるべきではないだろうか。同じような木造船が仮に100隻も上陸し、各船に10人の工作員がいれば、一気に千人の工作員が潜入することになる。今回の海岸にも、仮に100名単位で上陸されれば警察による治安維持も困難だろう。
つまりは、朝鮮半島からは方法を駆使すれば木造船で日本に上陸することができる。相手が軍艦であれば防衛行動に出るだろうが、漁船が大挙日本を目指してきたとして、それを阻止する覚悟と方法があるのだろうか。そして朝鮮半島有事の際に、それは現実となるのだ。まずは事態の想定と、警察、消防、海保、自衛隊の役割分担、対応マニュアルの策定が急務である。そのうえで広大な海岸線を管理するデバイスの整備を進めてほしい。北朝鮮が上陸した際の日本側の反応をみるために敢えて行った実験の可能性もある。国会で「もりかけ問題」とか下らないことを延々と続ける暇があれば、国民の財産生命を守るための討議をするべきかと思う。


追伸①:警察の調査に協力して船を出した地元民間の船舶関係者が、北朝鮮船がテトラポットに囲まれた防波堤に着岸できたのは、「偶然が重なった奇跡としか思えない。故障していない(かつ高性能の)自分の船でやったとしても、100回トライして2回できるかどうか」と証言した。
また現地を見にいったら、パトカーに婦警さんが乗っていて、誰かがくると面倒そうに「移動して下さーい」とかやっていた。いち地方警察署を責めるのは酷だが、緊張感の欠如は明らかだ。現場には規制線が張られているが、その規制線ときたら・・・。これを見て入らない相手だと良いが・・・。警察は野次馬を排除することしか頭になかったようだ。誰に対し誰を守るのか、その根本を見直せと言いたい。

追伸②:秋田県警の対応について、秋田県の佐竹知事が批判した。「しっかりと船を調べないと。調べれば痕跡があるから。地元の漁民の方も言ってたが、移動できるときに移動して証拠の保全をすべきだった。住民に不安を与え、捜査の機会を逃したのは疑問が残る」。全くもって完全に正論かと思う。

追伸③:案の定というか、秋田県男鹿市でも砂浜に漂着した別の北朝鮮船舶が発見された。内部から8人の遺体が発見されたが、関係者によると船は漁船構造ではないと言う。密航等を試みた可能性もあるということだ。
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濡れた花

2017-11-28 | 風景・自然
十一月の冷たい冷たい雨だった。花芯に全くピントが合っていないことは、勘弁して欲しい。


『8のつく日はwebにお花を』

X-PRO2 / XF35mm F2R WR
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バス停に置かれたものについて謎を解く

2017-11-27 | バス停






これも旧東和町の花巻市営バスの停留所である。他の物件より古びていて、内部には草に侵食されていた。まあそれは別に驚かない。僕が驚いたのは、内部に何故か袋に入った米が置いてあることだ。しかもとても中途半端な量。一体どういう理由なのか、僕なりに仮説を立ててみた。アタリはあるだろうか。

1)誰かが取りに来ることになっていて、置いてある。「バス停に置いておくから」。
2)ここで談笑していた誰かが、忘れて置いていってしまった。
3)ご自由にお持ち下さい、的なもので旅人にあげている。
4)バス停前の家が米保管庫として利用している。
5)冬の間、小動物(リスとかイタチとか)が食べることができるように置いている。
6)罠


X-PRO2 / XF23mm F1.4R
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ForeverオロナミンC

2017-11-26 | 街:岩手






僕は放浪看板マニアではない。分布図を作成したり、看板を撮るために出かけたりはしない。あくまで「ついで」なのである。でもこういう看板を見つけたら、万難排して車を停めて撮影はする。所謂天然物のオロナミンC看板、上物である。店舗上部の看板は赤銅色に錆つき、下部の看板は「巨人の星」と「アタックNo1」とのダブルコラボ。悪さをする輩がいる可能性があるので、場所が特定できない写真しか掲載できないのも辛い。看板は「盗る」のではなく「撮る」だけにしよう。


X-PRO2 / XF18-55mm F2.8-4 R LM OIS
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待合所が維持される理由

2017-11-25 | バス停






旧・東和町(花巻市)を走る市営バスは、この9月をもって廃止となり、スクールバスに移行したそうだ。申請すればスクールバスには一般の方も乗ることができるとある。実はこのあたりを走ると標識のないバス停留所が数多くあり、その割に解体もされず一定の手入れがされているようなので不思議に思ったのだ。バス停留所の熟成度において、東北では岩手の右にでるものはいない。


LEICA M MOMNOCHROME (CCD) / SUMMICRON M35mm ASPH
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軒下の猫 F9.5

2017-11-25 | 
街中で猫を見つけて撮影した。徐々に距離を詰めていったが、バイクのクラクションに驚き近くのお堂の軒下に逃げてしまった。それでも近づくと軒下からかを顔を出すあたりは僕のことを警戒したわけではなさそうだ。さて、通常猫を撮るときは、絞りはF2.8を基準に開けたり絞ったりして撮ることが多い。今回は間違ってF9.5という絞り値で撮った。通常猫をそんな絞りで撮ることはない。ピントが顔全体にきて、3倍くらいに拡大すると向かい側の建物(7〜8m離れている)が瞳に見事に反射していた。F9,5は極端でも、もう少し絞って撮影した方が良いのかもしれない。


LEICA M MONOCHROME(CCD) / SUMMILUX M50mm ASPH
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土沢は僕にとっては平安浪漫の地である

2017-11-24 | 街:岩手
















九月に高橋克彦の「火焔」という小説を読んだ。殆ど読まないジャンルで、偶然の導きで読んだのである。蝦夷と呼ばれた東北地方の住民が、朝廷側の侵攻と戦う様を描いた実話を基にしたフィクションだ。この本の面白いところは、それを蝦夷の視点に立って描いていることだ。ちなみに朝廷軍を率いるのは、あの征夷大将軍「坂上田村麻呂」であり、朝廷から見るとこれは征伐である。小説では蝦夷をバックアップするのが「物部氏」という設定で、その物部氏が拠点を置いたのが東和地区、つまりはこの土沢のあたりではないかと踏んでいる。そんなわけで、土沢の周辺を写真に撮りたいという欲求が高まっていた。まずは順当に駅周辺の商店街の写真を撮ったのだが、これが素晴らしい商店街だった。今回はご挨拶なので、まずは手を握るまで。いきなり深い関係にはなれない。そのうちに、商店街だけでなく郊外も撮ってみたいと思う。坂上田村麻呂ゆかりの地にも行ってみたい。

追伸:「火焔」を読んだキッカケは、新潟長岡に行くときに「サフラン酒王」のことを調べて、荒俣宏の本を買ったことだ。荒俣さんの本は読んだことがなかったので、アマゾンで何冊かまとめて買った。そのうちの一冊が高橋克彦との対談だった。高橋克彦さんのこともよく知らなかったけど、岩手在住の作家ということで読んでみようと思った。今度は面倒なので「kindle」ですぐに購入した。こういう知識わらしべ長者みたいなことは若い頃は当たり前だったが、おっさんになるとしなくなる。たまにはよいものだ。


X-PRO2 / XF23mm F1.4R
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