一人で温泉旅館に泊まる時、「豪華な食事」を求めてはいない。源泉掛け流しの正統温泉に浸かり、酒と本を片手に自堕落に食事ができれば良い。ケースによっては近くのラーメン屋に食べに行くこともあるし、予め総菜を持ち込んで食べることもある。出前を頼んだこともあるし、乾きもののつまみとカップラーメンで済ませたこともある。いずれ物臭なので、自炊をすることはない。一番楽なのは部屋だしで食事が出て、終わったら廊下に出しておくというスタイルだ。
そう考えると鉛温泉・藤三旅館が僕にとってのベスト温泉かもしれない。今回の宴は、スナック菓子のおつまみ、缶ビール(2本)と日本酒の小瓶を別途用意した。それで何の不足もない。前回の宿泊は旅館部だった。値段が湯治部と殆ど変わらないプランがあったからだ。今回はホームの湯治部。高い安いの問題ではなく。やはりこれだよ、そう痛感した。
X-PRO2 / XF14mm F2.8R