The Sense of Wonder

「ここへきてよかった」
そんな景色に出逢えたら・・・。

2008-09-06 14:10:41 | 陽明学
「中」というと、
相対するものを結んだその真ん中を
「中」というと考えるが、
それは「中」の一番幼稚な段階。

本当の「中」というのは
矛盾撞着(むじゅんどうちゃく)しているものを
解決して高いところへ進める

これを「中」という。

                   安岡正篤一日一言(メルマガより)

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今、数冊の本を同時読みする読書法を実践しています。
そのメリットは小説を読んでいるのに、ばりばりビジネス書のくだりの
言葉が当てはまるシーンが出てきたりして・・・
そうだったのか!と思うこと。

同時進行することでシナプスが繋がる瞬間が多くなるのかなあと感じています。

メルマガも、いくつかとっています。
不思議とシンクロしている内容があり、こちらも不思議を感じています。

今日は、読んでいる本と、メルマガのシンクロです。

メルマガは冒頭の安岡先生の「中」・・・。
「中庸」の「中」のことです。

今、読みすすめている本の中に田坂広志さんの 「使える弁証法」があります




           


「弁証法」はドイツの哲学者ヘーゲルの思想法で、哲学的思想法とも呼ばれています。
テーゼ(正)とそれに対するアンチテーゼ(反)そしてその二つから導かれる高次元のジンテーゼ(合)
を3つをあわせて「正ー反ー合」とも言われています。

そうなのです。「中」の考え方と同じなのです。


「中」を求めるためには矛盾を「割り切らない」こと。
矛盾とは、個人のレベルであれば、葛藤という形で現れますし、複数人の間では
意見の対立という形になって現れます。

 そのときに私たちはどうしても「矛盾の解消」を求めてしまいがちです。
互いに矛盾し、対立するかに見える2つのものに対して、一方を否定するのでは
なく、両者を肯定し統合し、さらに高い次元に着地する・・・

 矛盾を解消するのではなく、矛盾をマネジメントする考えを身につける・・・。

 この世に存在する様々な矛盾を割り切ることなく、格闘し続けることが魂を強くするということに繋がるんだそうです。

 


 心を磨きつづけるという高き理想と、富と力を求める気持ち
 人を支えたい気持ちと、操作主義や見返りを求める気持ち
 会社のあるべき姿として、「社会貢献」と「利潤の追求」



そんな「振り子」の中でバランスをとり続けるのが、「中」
振り子が振り切れて、反対の振り子に向かう時には、より高い場所に
振り子があることが、「螺旋的発展」に繋がると信じて。


矛盾の中で生きるのが「人」

葛藤の中で強くなるのが「人」ですね。


心耳を澄ます

2008-04-11 21:42:51 | 陽明学
安岡人間学を学ぶ 神渡先生の勉強会で心に留めた言葉。

「心耳を澄ます」


ポイントをついた正しい判断をするためには、

一旦、止まる。(正とは、一に止まると書く)

精神の成熟には、静寂な時間は欠かせない。

静寂の時間を持つことによって、精神が澄んでゆき

天に感応する自分になっていく、自分が正しいと思った

ことを貫こうという気概が沸いてくる。


宇宙のリズムを取り入れるように。





ますます瞑想が楽しくなりそうです。

本当に今日のお話は、とてもフィットしました。



懇親会では、運よく神渡先生のお隣に座ることが

できました。

本当に、先生のいらっしゃる右側があったかく

ぽかぽか ぽかぽか と

あったかくなってくるのがわかるほどでした。

友人が伝授してくれたハートメディテーションが

先生の友人から、発信されていたものであったり

という、シンクロをお話しながら、とても懐かしく

満ち足りた時間を過ごせました。



そして、スピーチではちょっと恥ずかしかったのですが

夫とのシンクロニシティを披露してしまいました・・・。

夫は、毎日電話をくれるのですが、

瞑想をはじめてから、その電話がわかるようになったのです。

そろそろかな?と思って、携帯をみると着信がある・・・

ということが、何度もあって怖いくらいです。



なんてことを、話してもいいかなと思ったのも

神渡先生の温かさに触れたからかもしれません。





人生の大先輩、そして経営者の方に交じっての勉強会は

とても刺激的です。



明日、米寿のお祝いをされるという方のお話は、

言葉の重みが違います。

はりのあるお声、魂の言葉が胸に響きます。



人と比べず、自分の中で精神性を高めていきたいと

心から思いました。



本当に良い経験、体験をさせていただいています。

有難うございます。

計らいを超えた力

2008-02-06 23:47:16 | 陽明学

致知のメルマガから

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「自力と言っても違う。他力と言っても正しくない。

自分に嘘のない日々をコツコツ生きていたら、

不思議と計らいを超えた力が、そっと後ろから押してくれた。

怖れをなくし、身をその力に委ね切ることができた時、

道はおのずから開けてきた。

そこから喜びに満ちた精進が始まった……」

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 今年の私の最大のテーマは



「自らを欺かず~これを天命という~」




 ああ、このことを言うのだと思いました。

 

 自らを欺かずに生ききれば

その先は、他からの援助・支援だけでなく

「計らいを超えた力」が味方をしてくれるということ。
 

 怖れを無くし・・・とは

「何もかも上手く行き過ぎて怖い」という感覚でしょうか。


 嘘でもいいから言ってみたいものです。



そして


今、スマイルズの世界的名著と言われる

自助論 ~天は自ら助くるものを助くる~

を読んでいたところでした。


「他力」+「計らいを超えた力」は「自助」の精神を持つ人の

ところにのみやってくる。


多くの人に支えられ、支援されていることは深く認め


そして感謝しながらも


自分の最高の援助者は自分であることを忘れない姿勢。


それが

身を委ね切る自信につながるのかも知れません。






自らを欺かず

2007-12-03 16:55:19 | 陽明学
 自らを欺かず~これを天に仕えると云う~



神渡良平先生の勉強会で出逢った言葉です

 今の私にぴったりの言葉だと思いました。

さっそく2008年のメインテーマに致しました。

 
 「わくわくと天命」とは、

 自らを欺かずということなんですね。

 納得。


 「困難」の意味がこんなにリフレーミングされる

勉強会は 他にはありません。

 なんの試練も困難も持ち合わせていない自分を

心から 恥ずかしく思います。


 ただただ 自らを欺かず 突き進むことで

「試練」を与えてくださると 信じて。


 2008年 邁進します。


人間学を学べる幸せ

2006-11-11 00:06:49 | 陽明学
 先日は神渡先生の勉強会でした。
経営者の方が多い中で私のような若造が一緒に机を並べて学べるということは、
それだけでも有難く良い経験をさせてもらっています。

神渡先生のお人柄に触れるたびに、なんとも言いようのない暖かいものが
込み上げてきます。いつも名前で呼びかけてくれる先生。
人に名を覚えてもらうということがこんなにも嬉しいことだなんて・・・。

 そして、人として生を受けたからには、ただの生活者になってはいけない、
成すべきことが必ず在るはずと強く感じ入りました。

 
 心を磨くことと、技を磨くことは両輪。心を磨くことは大切だけど、生きる糧を
得るための「技」を磨くこと、最近してないなと、ふと自己啓発の偏りを反省。




母からの荷物

2006-11-01 13:38:01 | 陽明学
 昨日実家から、大量の野菜と魚類が届いていた。たまに大量すぎて、ため息が出ることもあるが、家計も助かるし重宝している。イカなどは、胴体は刺身用に、足と耳はフライにと、衣までつけて冷凍で送ってくれるのだ!
 以前、神渡先生の勉強会で内観もどきをやった際に、この荷物のことが真っ先に心の中に入ってきた。

 親が、私への荷送りを始めたのは私が18才で大学の寮に入っていた頃からだったと思う。季節ごとに届く荷物は、本当に楽しみだった。冬支度をはじめたある日、母からの荷物には、横浜にふさわしくない「かすりのチャンチャンコ」と、「おけさ柿」こんなの寮じゃ着れないよとチャンチャンコをつまみあげると、ひらりと白い封筒が畳の上に舞い落ちた。中には、冬へ向かい娘の体調を気遣うことばと一緒に、1,000円札が3枚。「好きなものを買いなさい」の言葉と共に。
 銀行口座からの振込みとは別に母がくれたお小遣い。なぜ、1万円でもなく3万円でもなく、3,000円だったのか?自分たちはギリギリの生活をしながらも、少しでも何かの足しにと思ったに違いない。3,000円だったからこそ、私はその時親の有難さ、親に愛されている自分を実感できた。

 神渡先生の勉強会で、この体験を思い出せるようになってから、自己信頼がもてなくなってしまいそうなとき、逆に自信過剰になりそうな時(あんまりないけど)
引き出しからそっと出し、感動を確かめることにしている。

 うっ。またうるっときてしまった。こんなことにうるっとなる自分は、人生で大切なことを取りこぼさないでいけると感じる瞬間でもある。

江戸しぐさ

2006-07-24 21:04:53 | 陽明学
江戸しぐさとは?
江戸商人のトップリーダーたちの考え方、生き方、表情から身のこなし方などを体系化した叡智であり、人間学である。
 
 公共広告機構のマナー広告でもなじみの深いものが、往来しぐさ。

 「傘かしげ」・・・雨のしずくがかからないように、傘をかしげあって気配りして往来するしぐさ 
 「肩引き」・・・狭い道ですれ違うとき、肩を引き合って胸と胸を合わせる格好で通り過ぎるしぐさ。
 「こぶし腰浮かせ」・・・乗合い船で腰の両側にこぶしをついて軽く腰を浮かせ、少しずつ幅を詰めながら1人分の空間を作るしぐさ。

 単なるマナーかと思いきや、江戸しぐさは「繁盛しぐさ」ともよばれ、経営の心構えや、人を育てる叡智がたくさんつまっている。

 また、教育論も現代に通ずるものがある。
「三つ心、六つ躾、九つ言葉、十二文、十五理で末決まる」
3歳までに素直な心を、6歳になるとその振る舞いに節度をもたせ、9歳では人様の前でも恥ずかしくない言葉遣いを覚えさせ、12歳ではきちんとした文章が書けるようにさせ、15歳にもなると物の道理がわかるようにしなければならない。

 雨の日が続く、今日この頃。タイミングの良い「傘かしげ」で、人様とすれ違うことができたら、一瞬でもぱっと心に晴れ間ができるかも知れない。