The Sense of Wonder

「ここへきてよかった」
そんな景色に出逢えたら・・・。

小道具の力

2008-09-22 20:39:11 | 組織開発・活性化
                   


 クッシュボールといいます。

研修の前のアイスブレイクや、ミーティングの前のアイスブレイクに使います。
こんな小道具と侮るなかれ!
なかなかどうして、やってくれるのです。

今月から理美容専門学校の授業が始まり、「接客マナーの先生」となっている訳ですが、
質問を投げかける時もすべてこのクッシュボールを投げて行います。
とても素直な学生が多いので、単純に喜んでくれることが何よりなのですが、
キャッチボールをすることによって、心のキャッチボールまで出来るかのような錯覚がいいですね。

もじもじ君やもじこちゃんも、テレながら答えてくれます。

今年は半年間の長丁場になりますので、飽きないよう工夫をしながらやっていこうと思います。
こんな心境の変化も私にとっては、驚きです。

学生であっても、とにかく厳しく厳しく、そう接してきました。
実は泣かせちゃったこともあります。
これは、きっと神様が私に与えた試練なのだ。これを乗り切ることができたら、学生相手の
仕事は自分の手から離れるに違いない。それまでの辛抱だ。ぐらいに思っていました。

昨年くらいから、授業の時間が多くなり厳しいだけではクラスマネジメントが出来なくなり
地でいいじゃないかと、割り切ったころから、変わりました。

接客マナーだけではなく、働くこと、生きること、他人を思いやること、そんなことを
教えるのも私の役割なんだなと思いはじめてきました。
接客は、自分の全人格が現れるとするならば、それも当然だと。

5年目を迎え、市内の美容院でも「あ。マナーの先生!」と声を掛けてもらうことが増えました。
一人前に働いている彼、彼女らをみるとやはり熱いものが込み上げてきます・・・。


そして今。
授業を楽しんでいる自分がいること。

もしかしたらもう私自身の卒業が近づいているのかも知れません・・・。
いや、もっともっと楽しもうっと!


                   <帰りに卒業生のいる美容院の前で、キレイな虹!>

                  

思わず、外に連れ出してしばし、一緒に虹をながめておりました・・・。
至福のときを、ありがとう












抽象度を上げる

2008-09-13 21:45:29 | 組織開発・活性化
夢をかなえる洗脳力

少し前に買った本です。友人に貸していて本棚に戻す際に気になってもう一度
手に取りました。
苫米地氏の本は、確か2冊目です。
一冊目に買った本よりは読みやすかったという印象ですが、あまり記憶に残って
おりませんでした。
ちなみに、苫米地氏はオウム真理教の脱会のための逆洗脳をした方です。

本書の内容は、目の前ににんじんをぶら下げてやる気をださせる方法を学ぶ自己啓発は
そろそろ卒業して、本当の自分の夢、願望に早く気がつきなさいという
メッセージとして受け取りました。
そして、その本当の夢・願望とは、「自己(だけ)実現」ではなく、他者との関係性の中で
生きているわけだから、自分だけOKの世界はありえない。すべての人が自分以外の
人の幸せも祈ることができるようになる時代・・・。
すぐ、そこまできているように思います。奪い合いの時代は、そろそろ終わりです。


そして

先回読んだときは一度も引っかからなかった言葉
「抽象度を上げる」
このことばが、この本のキーワードでした。

「複数の事象を見たときに、そのすべての事象を包含する共通の説明がつけられることが、
問題を解決するということであり、抽象度をあげるということです」

この言葉に、固まりました。


これは、先日のブログで書いた「中」の考えであり「正反合」の考え方と同じだ!と繋がったこと。
そして、「我々の直面する重要な問題は、それをつくった時と同じ考えのレベルで解決する
ことはできない」アインシュタイン博士の言葉(7つの習慣より)

今、同時に読んでいる7つの習慣に出てきた言葉の意味が、「抽象度を上げる」で
ぴたっとはまりました。
パラダイムシフトって、抽象度を上げることだと思うととてもわかりやすいです。


そして何よりも、ファシリテーションの中でやっている「問題解決」も正に
この考えに基づいているのだと深く納得をした次第です。

「問題点を書き出す」→「整理・分類する」→「解決策を考える」の順でやるとすると、
問題の一つひとつに対しての解決策をそれぞれ洗い出すのではなく、ある程度分類した
抽象度の高い現象に対しての解決策を考える方法をとることが、本来の問題解決の実現可能性が
高い意見が出てきます。

改めて、原理原則を知ることの重要性、そしてその応用範囲の広さに驚きます。

沢山の現象が繋がっていく感覚は、カイカンです!




ファシリテーターとして

2008-09-05 22:31:03 | 組織開発・活性化

会議・ミーティングのファシリテーターとして参加する・・・
昨年から、始めたスタイルです。

はじめは、ボロボロでした。
一人ひとりの言葉を傾聴していくと、不平不満が場の空気を占め回復不可能なくらい
まず~い雰囲気・・・。
自分のFAとしてのスキルを棚にあげ「ぢゃ、会社やめる?」と、喉まで出かかったことも一度や二度ではありません。

1対1のカウンセリングと違い、傾聴のカタルシス効果が必ずしも奏功しない
ことや(収拾がつかなくなります)、質問のスキルのなさなどを振り返り何度悔し涙を流したことか・・・

でも

チーム・組織の素晴らしさを感じることができるのもファシリテーションです。
ブレストを繰り返し、突拍子もない連想からグッドアイディアが出たときの
みんなの目の輝き(きらりん
「それ、私がやります!」と面倒を買ってでる人・・・。

いいチームやなあ。
私、ここにいていいん?とミョーにじわじわ幸せがこみ上げます。
最後には、私がいなくてもそれぞれがお互いの意見を汲み取り、ベストな
答えを出していく姿勢を見たとき、これ以上の報酬はないと感じました。

今度は、泊りがけでしながらミーティングをしようと相成りました。

ファシリテーションは、会議の手法ではなく組織開発の手法であると信じています



スキルアップすべく、こちらに参加予定。
数人で参加すると安くなるので、お誘いしようと思いましたが、すでに定員でした。

私だけ、参加してきます。

帰ったら、シェアしますね~。



講師業の可能性

2008-07-23 23:45:06 | 組織開発・活性化
研修の打ち合わせというと、ほとんどが社長や人事担当の部課長とすることに
なりますが、今日打ち合わせに伺ったところは、ワーキンググループのメンバー。

今年の2月くらいから、お付き合いをしていますが、とてもユニークな会社です。

研修をトップダウンではなく、ボトムアップで行おうというもの。

彼らは、「組織活性化ワーキンググループ」のメンバーで6名で構成されています。
各職場の主任クラスの代表が集まって作っているワーキンググループです。

ですので、打ち合わせといってもかれこれ2時間近く、
私がファシリテートしながら皆さんの意見をまとめ、
研修案の修正も行いといった感じですすめていきます。
はっきりいって、本番の研修よりもエネルギーを使います・・・。

でもQCサークルの延長のようで、とっても好きなのですよ。実は。
若い人の率直な意見を聴くこともできるし、
研修の落としどころなど、なるほど~と関心することもあり、
ワイワイガヤガヤ、一つのものを作る過程は、なんとも言えない
充実感を覚えます。

やっぱり、チームで何かを成し遂げる、力と知恵を出し合う空間に
いることが、大好きなのですな。


これからの仕事の方向性に迷いや不安ばかりが先立つことも
あります。
でも形を変えながらも、人材育成に携わっていく覚悟があれば
いろいろな可能性が見えてきます。


形に固執せず、柔軟に対応していけるのも地方の良さかも知れません。

講師業の未知なる可能性に、心が明るくなった日でした。



コネクションカルチャー

2008-05-28 22:55:39 | 組織開発・活性化
コネクション・カルチャー

社員がつながっている社風

‘それは、Weのために Meを犠牲にすることを厭わない精神‘
                  
                    (週間ダイアモンド 5/17号 マイケル・スタラード)



チームワークを重視し、競争と協調がバランスされていて

社員間の信頼感と愛情、仲間意識が異常と言われるほど強い・・・。

だから

もちろん企業内での足の引っぱり合いもないし、同僚の成功を心から

喜べる空気がある。


そんな企業が、

リッツカールトンであり、グーグルであり、あなたの会社であってほしい。




「不機嫌な職場」では、無駄なエネルギーの交換が続き、疲弊する。

同僚の成功をねたむ、部下に追い抜かれるのがいやで仕事を教えない・・・

社員が個人の成功のためにどんな手段も辞さない社風・・・




一人ひとりの能力・スキルアップは、選抜、自己啓発に移行しつつある人材育成。

キャリアの自律を考えた時、この流れは自然だ。

ただ、

企業として今後、真剣に考えなければならないのは、

一人  +  一人  +  一人 

この+(ぷらす)の部分、もしくは×(かける)をどう作っていくか。


その前提となる

‘それは、Weのために Meを犠牲にすることを厭わない精神‘

を、どう磨いていくか?



やりがいのあるテーマです。