The Sense of Wonder

「ここへきてよかった」
そんな景色に出逢えたら・・・。

江戸しぐさ

2006-07-24 21:04:53 | 陽明学
江戸しぐさとは?
江戸商人のトップリーダーたちの考え方、生き方、表情から身のこなし方などを体系化した叡智であり、人間学である。
 
 公共広告機構のマナー広告でもなじみの深いものが、往来しぐさ。

 「傘かしげ」・・・雨のしずくがかからないように、傘をかしげあって気配りして往来するしぐさ 
 「肩引き」・・・狭い道ですれ違うとき、肩を引き合って胸と胸を合わせる格好で通り過ぎるしぐさ。
 「こぶし腰浮かせ」・・・乗合い船で腰の両側にこぶしをついて軽く腰を浮かせ、少しずつ幅を詰めながら1人分の空間を作るしぐさ。

 単なるマナーかと思いきや、江戸しぐさは「繁盛しぐさ」ともよばれ、経営の心構えや、人を育てる叡智がたくさんつまっている。

 また、教育論も現代に通ずるものがある。
「三つ心、六つ躾、九つ言葉、十二文、十五理で末決まる」
3歳までに素直な心を、6歳になるとその振る舞いに節度をもたせ、9歳では人様の前でも恥ずかしくない言葉遣いを覚えさせ、12歳ではきちんとした文章が書けるようにさせ、15歳にもなると物の道理がわかるようにしなければならない。

 雨の日が続く、今日この頃。タイミングの良い「傘かしげ」で、人様とすれ違うことができたら、一瞬でもぱっと心に晴れ間ができるかも知れない。

 

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2 コメント

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考えさせられました。 (miyu)
2006-07-24 23:46:49
以前雨の日に、ビルの雨のあたらないひさしの下を歩いていたら

前から女子高生が歩いてきました。

当然すれ違いをするならどちらかが雨にあたることになるのです。

そのとき女子学生は

「負けるな!」と言ったのです。

この意味わかりますか。

相手が正面から来ても

雨にぬれるから相手を動かせという意味です。

負けるな・・・

私はそこでムッとしましたが

負けてやりました。

思いやりとはもう死後でしょうかね
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彼女の心の中は? (sei)
2006-07-25 22:22:45
 自分に関わる人しか「人」としてみられない彼女らには、私たちはどんなふうに写っているのか、心の中を覗いてみたい気がします。



 私は、人材育成のお手伝いをする立場として、いつも思うのです。優秀な人は、黙っていても成果を出すための、自己啓発をします。はっきりいってこんな方たちとの研修は自分自身も触発されためになります。



 でも、「当たり前のこと」を「当たり前にできない」人がいるから、私の仕事の存在価値があるわけで、その彼女・彼らが変わる瞬間を見続けていきたいなあと思うのです。

(きれいすぎ?)

 
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