wood works crando のブログ。

木工作家。ご注文頂いた家具や小物、オリジナル作品などを載せています。 #羊のメモスタンド

ナバホスピンドル制作。

2012年09月28日 09時33分34秒 | 仕事のこと
おはようございます。


稲刈りシーズンですね。

コンバインでサッと刈って袋にすぐなっちゃうとあれだけ苦労して植えたのがウソの様に感じます。

もう少し手をかけて、米の有り難みを分からせた方がいいんじゃないかと思うこの頃。

だから、はせ掛けしてる稲束を見るとこんなに取れたぜ~!!って見てて威勢を感じます。

自然との共存が時間というものに支配されて、それで発達、発展したきたことも素晴らしいのですが、大事な部分を忘れた様な感覚がありますね。


そんな想いを巡らせつつ、ナバホスピンドルの制作をしてます。




このスピンドル、単純に棒とコマとなる丸い板がついただけのシンプルな構造。

それでも文明の発達とはかけ離れ、独自の文化の中で生き続ける道具となっています。


道具は使い手の人間次第で1にも100にもなる。

そして、道具の構造は使い方と使い手の長年の経験で培われた感覚が固体に変わる部分。





コマの寄木はその道具に愛着を持てる様に、美しくするために、施す化粧。

でも強度は保ち続けるように。


スピンドルは羊毛を糸として巻き取るだけの道具です。

でも羊毛を糸にした後、その糸から様々な物へと変化させる事が出来ます。


その原点となる道具を作るのはとても奥が深くて楽しいです。

本棚納品。

2012年09月23日 20時44分06秒 | オーダー品
こんばんは。


今日は天気も雨模様で心地いいなと感じてましたが、そろそろ農家さん達は稲刈りですね。


本棚、無事に納品してきました。




お客さんに、ここにすっぽり置ける寸法で、雑誌と完全版の本が入れれるようにとのことで、この形になりました。


棚の寸法は下が雑誌で、あとは完全版の本のサイズです。

上の棚が半端な寸法になったので、あえて曲線を入れて、何か飾って置けるように。

もちろん本も置けます。


だいぶシンプルに作りました。


お客さんの好みが凄くシンプルな形。

キチッとしてるのがいいようです。


シンプルな形は作りに目がいくのでとても難しいなと勉強になりました。



ご注文ありがとうございます!


稲刈り。

2012年09月22日 21時51分10秒 | 日常
こんばんは。


今日は稲刈りでした。


餅田の稲刈りはちょっと早め。


我が家で食べる分しか作ってませんが、農家は何だか忙しいですが、楽しいです。


その時期に必ずやらなければならないことのひとつが、田植えと稲刈り。


今日は天気も良くて、絶好の稲刈り日和でした。





三段ばせです。


稲の匂いを嗅いだら秋だな~って思ったのでした。


なので、本棚を終わらせて稲刈りしないと気持ち的に落ち着かないので、終わらせてたのでした~。


明日納品です。


見てもらうまで緊張しますね。



本棚制作3

2012年09月21日 09時43分34秒 | 仕事のこと
おはようございます。


すっかり暑さも落ち着いて、秋彼岸らしくなってきましたね。


暑さ寒さも彼岸までと言う言葉があるように、彼岸に入ったら過ごしやすくなりました。


本棚制作の報告です。




ホゾも加工がきちんと出来まして、ピタッとおさまります。




その後、面の処理。角を落とすことですね。


今回の依頼主の家はシンプルな空間です。なので、面も最低限落とす位にしてます。


そして、手鉋で表面を仕上げます。


今回板ばかりなので、すぐ切れが悪くなる。その都度、刃を砥ぎ直しキレキレで削ります。


鉋は切れた方がいいのです。





その後、さらに仕上げにサンダーをかけます。どうしても鉋境と言って、鉋刃の角があたり、そこだけ段がついてしまいます。

それを落とす作業をします。



そして、仮組みして形を確認。

ここで気がついたのが、ボンドで接着する時固定するハタガネの長さが足りない!!


どうしようかな~。色々やり方はありますが、この棚を固定するのに、一番いいやり方を見つけなくては!




本棚制作2

2012年09月19日 19時46分20秒 | 仕事のこと
こんばんは。


久々に雨ですね~。何か気持ちいいなと思って仕事してました。


先日から制作してます、本棚。





棚板も二枚剥ぎ。ボンドで貼り合わせて、それがきちんと乾かします。


その後、仕上げの幅にカットし、その後仕上げの厚みにして、貼り合わせた時に出たチリを取ります。





墨付け。さしがね、毛引き、スコヤを駆使し、鉛筆で付けます。





墨に合わせて、まず角ノミでホゾを加工します。





細かく言うと、墨の0,5ミリから1ミリ内側まで角ノミで、仕上げは手ノミで決めます。


棚板のホゾはトリマーで加工します。





定規を作り、作るって言ってもホオの木の板をきっちり正確に作るだけですが。


それをクランプで固定して、それに合わせてトリマーを押していく!!


刃を5ミリずつ出して、ゆっくり押します。木目に対して縦にかけるので、抵抗が強いのでなるべく負荷をかけないように。


木目に対して縦に行くので、穴が長くなります。

なので、ほぞ穴の中を三等分で考えて、真ん中を高く(浅く)します。






丸い刃が回転してあけるので、角はどうしても丸くなります。


それを手ノミで角を決めます。


先にほぞ穴を決めてから、それに合わせてホゾを加工します。





横切りで加工します。

棚板のホゾの真ん中を下げる加工は明日。


明日まで空気中の湿気を吸って板が反ったりしちゃうので、ちゃんと布をかぶせて置きます。


今日湿度が高くても、明日過ごしやすい湿度だったりしても少しずつ反ってきます。


以前、反られて凄く困ったことがありました。だから、念には念を押す事にしてます。