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巨大ブラックホールの衝突が新宇宙を形成⇒循環宇宙論、有機物質から人間への進化メカニズム(循環論理の評価)⇒戦略的進化論

電力マンとしては唯一誘導・誘電・抵抗・近赤・遠赤の加熱装置を営業し開発し製造し設置した 多分世界でも例が無い

2018年06月01日 11時09分16秒 | ビジネス
 僕が手掛けた広い食品製造工場はオール電化。夏でもエアコンが効いて快適だし、屋内や装置の美しさが保たれ、空気はクリーンルーム並みにさわやか。表面加熱では効率が高いため、生産速度を2倍以上に上げ、或いは生産ラインを縮小できる。目的に応じ指定場所に炭焼き風の焼き目を付け、あるいは食品中心部を加熱する。

 一方、国内の加熱工程を持つ工場は殆どがガス・油で、年中灼熱地獄。高濃度の煤塵に満ち、屋内や装置は汚れが目立ち、汚い煤塵は食品等製品に付着し、従業員の肺にたまり続け健康を害している。加熱調整は困難で、製品にむらが有り、時として火災を起こす。

 ある食品工場では暑さのため、従業員が窓を開け蠅や昆虫が飛んでいた。別の工場では入り口に消化用の炭酸ガスボンベが数十本並び、火災時には閉鎖して炭酸ガスを充満させる。もし逃げ遅れた人がいた場合は助からない。殺人工場となりかねない。

 僕は北海道から九州まで全国を営業し、主に上場企業の工場向けの大型電気加熱設備を受注し、開発し、設置し、場合によっては集金した。まさか入社前にはこんな仕事をやるようになるとは予想していなかった。専門は半導体物性と計算機による統計予測計算だからまるでお門違い。

 子会社に出向した時、僕は技術系商社の卵を作るつもりだった。営業は教育すら受けた事が無かったが電力営業所をサポートして多少自信が出来ていた。社長から電気加熱装置の製造業を立ち上げるよう言われた。2回断ったが逆らえず、素人が素人を集める形でスタートした。しかも量産品は許可されなかった。

 電気加熱も産業用は大きい。平気で数百キロワット。ハンバーグを1時間で500kg焼いたり、焼きおむすびを2トン製造したり(昔の事でアバウトな話)、てんぷらはどうだったかな。鰻とか、餃子とか、ピザとか、グラタンとか可能性としてはあなたも一回ぐらい食べている。荷づくりのPPバンドなども有る。

 ロボットや自動装置も積極的に開発し、売り上げを増やすため加熱装置と合わせて生産ライン全体を受注するよう努力した。ご飯を大量に運ぶモノレールや、炊飯工場向け高速ロボットも開発した。窯を1分間で80mだったか運ぶロボットは迫力が有った。

 大型ガス炉も製造した。受注した途端、スタッフが飛んできて僕が考えたガス炉は実績が無いから従来方式にかえましょうと言う。それじゃ受注した根拠(均一加熱)を失う。A3のメモ用紙にばばっと概略図を描き、これを製造しろと渡した。完成式に行ったら高さ4mぐらい、幅は5mぐらいだったか、長さが10m でっかいね。

 大型のマイクロ波加熱、誘導(IH)加熱、近赤加熱、抵抗加熱など各電力会社では試験機(メーカーに発注する)としては持っている場合も有るが、開発し製造した人間は知らない。しかも僕の場合はビジネスでお金を貰うのだから(1台が平均2千万円)要求されるレベルも半端じゃない。

 僕に任せてくれれば日本中に大型電気設備や自動製造装置をどんどん導入出来た。営業もやり独力で受注していたのだから、企業紹介とサポートして頂ければ国内に相当の電力需要を伸ばせた。ところがところが、電力トップは馬鹿ばかりだから、僕の実績は一切無視し、話題にも出さず、必死で排除に努めた。

 日本人のエリートって本当にバカだね。ジェラシー満載だし。僕の実績を知らないのかと思ったら、しっかり情報は集めていた(全員じゃないが)。十分知っていて、邪魔な存在だから全員で排除の論理を行使する(実績評価にしたら自分達は到底昇進できない)。

 電力会社って、一般のビジネスの常識を実行していたら、摩擦が大きすぎて村八分になる。管理職教育を受けた時、講習の授業中に「あー自分はまるで管理者としては向いていないな」と正直に言ったやつがいたが、そういうのがどんどん昇進した。つまり電力会社は世間とはあべこべ。まともに仕事したら上がれない。
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