マルキュー藤田の釣日記

熱い釣りの記録や思いをお伝えします

ウキを頂いた

2009-11-29 10:02:35 | ウキ作り

 先日、近所の床屋に行くと、オヤジがいきなり「藤田さんにいいもの貰って来たぞ!」と言われた。甘いお菓子でも貰えるのかと期待すると、知り合いからへらウキを貰って来たというのだ。床屋は全く釣りをやらないのだが、栃木の知り合いのところに行ったら、部屋にへらウキが飾ってあったというのだ。私に持って帰れば喜ぶと思い、無理を言って2本譲ってもらったらしい。

 実は、自分もウキを作るんだと言ったら、床屋のオヤジはちょっと困った顔をして、「プロに失礼かなー?」というので、どんな作り方をしているのか興味があるので、ぜひ見せてくれと頼んで見せてもらった。

 見た瞬間は「ん・んん・・・」思わず「ノーコメント」と失礼な事を言ってしまったのを反省して、「いろいろ工夫してますね。時間もものすごくかけている」とフォローしたつもりだったか、果たしてフォローになったか・・?

 そのウキは、実に色々工夫をしているものの、お世辞にも綺麗なウキとは言えないし、至る所、稚拙な作りになっている。実用性は・・・?少なくとも私は使う気にならない。しかし、いかにも釣りが好きで、一生懸命、独自の工夫で時間をかけて作ったのが良く分かる。

 ボディーは7mmほどの太い茅である。しかし、肩の部分の絞りの作り方が分からないのか、肩の部分は、無垢の木を接いである。その無垢の木を削って肩にした上で、その無垢の木の肩の部分にドリルで穴を開け、グラスムクのトップを差し込んでいる。このトップを差し込んだ部分が段差になっており、この段差がこのウキの大きな難点になっている。

 トップは、0.8mmのものと1.2mmのものであり、用途によりトップの太さを変えているのが分かる。

 トップの塗は、蛍光塗料で厚く塗りすぎて、デコボコになっている。黒筋は、カシューで塗っているらしく、これも厚くデコボコしている。フリーハンドでトップを塗っているため、いかにも稚拙なトップになってしまっている。

 ボディーの装飾は、カシューを塗って、いかにも芸術性をかもしだそうとしているのが見えるが、研ぎだして色を出しているのではなく、それらしく重ね塗りをしている。それでも何となくいい感じに仕上がっている。一部、ラメも散りばめてあり、なかなか凝っている。

 足は、グラスのものと竹のものであり、色々なバージョンで作成しているのが分かる。

 せっかく私のために頂いてきたウキなので、有り難く頂戴してきた。こんなに作者の手をかけて工夫して作ったあウキを捨てられるはずがない。大事に飾らせてもらうことにした。

 しかし、釣りをやらない床屋のオヤジに自作のウキを譲った時の作者の心境はどうだったのか考えさせられてしまう。自分では、時間と手をかけて作った自慢のウキであるが、作者は間違いなく、自信を持って他人に譲れる程のものではないのは分かっているはずだ。どんな人の手に渡るのか?馬鹿にされないか?自分の愛情のこもったウキを使ってくれるだろうか?と考えたに違いないだろう。そう思うと、頂いた私も責任を感じてしまうのだ。076 クリックすると写真は拡大します。079 080 078


11月22日 湯崎湖

2009-11-22 20:10:53 | 湯崎湖情報(釣行記)

 前週に引き続き、湯崎湖に行ってきました。前週とほぼ同じ場所(4号中央5号向き)に近藤君とマッチャン、高野さんと並んでやることにした。

 とりあえず、前週と同じ8尺カッツケで開始すると、前週と全く同じような状況になる。水面は魚だらけになり、魚同士が先を争ってバラケの下に集中するとアタリが出る感じだ。寄せが甘いとなかなかアタリが続かない。

 トイレを挟んで8尺チョウチンに変更。すぐにウキが動き出して釣れ出す。ペースはカッツケとほぼ同じ。型もたいして変わらないが、時たま良型が混じる感じだ。チョウチンをやっていても、ウキの下は浮いた魚だらけ。上づりのためか、ややアタリが安定しない感じだ。

 お昼を挟んで13尺バランスの底に変更してみる。最初からウキは動きっぱなしだが、余計なアタリが多く、釣れそうで釣れない。それでもポツポツのペースだ。型はものすごく良く、宙の1.5倍の目方にはなりそうだ。うまく釣れば宙に十分勝てそうな感じだ。

 色々やっているうちにあっという間に1日が過ぎてしまった。今のところどんな釣り方でもそこそこ釣れる感じだ。得意な釣り方で通すのが良いだろう。日曜日でも余り込み合わないので、長竿は必要ないだろう。ポイントも今のところ偏っていない感じなので、勝負になれば、空いた所がアタリ出しは遅くても強いかもしれない。


湯崎湖愛用者月例会 11月14日

2009-11-14 17:56:00 | 湯崎湖情報(釣行記)

 かつて、1年中湯崎湖の月例会に参加していた時代があったが、アユ釣りを覚えて以来、冬季限定の参加になってしまった。11月から3月までの参加で、11月はほぼ毎年参加しており、ほぼ毎年3位以内に入っている。11月の釣り方は簡単!短竿セットのカッツケで決まりだ!

 今回は、前週の例会のリベンジを期して、近藤君と参加した。ここのところ仕事ですごく疲れているのであるが、釣りの前はやはり眠れず、一睡も出来ずに近藤君の到着を待つと、予定時間より1時間近く前に近藤君が到着した。湯崎湖にはまだ薄暗いうちに到着してしまった。

 4号桟橋中央、5号向きで8尺カッツケを開始。打ち始めは、反応が悪く、魚が寄せられない。日中になると魚が寄りだすが、なかなか落としてくれない。魚は寄っているが、エサを見切られて食ってこないのだ。

 エサを打つと、魚がバラケの周りに円陣を作るが警戒して、なかなかエサの下には入ってこない。1度エサを馴染ませ、魚にバラケを意識させた状態で、次の瞬間に大きく誘って、バラケの煙幕を作ってやると、魚の円陣がぐっと小さくなり、我慢のできない魚がバラケの下に入ってアタリを出す。このパターンでしかアタリがもらえない状態だった。バラケが落ちて、クワセだけになってしまうと警戒して食ってこない。大きく誘ったワンテンポ後にアタリが出なければ釣れない。魚をあおってエサに飛びつかせる感じだ。

 トロ掛けでもこのパターンで食わすことが多い。今回は下バリを15cmまで詰めたので、トロ掛けと同じような食い方になっていたのかと想像している。すなわち、クワセを目でエサとして認識して食っているというより、バラケの下に入った魚が、間違ってクワセを吸い込んでしまうパターンだ。

 1日中ポツポツのペースで地合いにはならなかったが、我慢して続けた。79枚、35.2kgで終了。昨年より少し釣れなかったが、まあまあの線には行くかなと思っていると、思いがけず、1位だった。賞品は湯崎湖の商品券1万円分。月刊へら鮒の1月号に顔写真入りで載ることになってしまった。たぶん66ページあたり。2位、3位は短竿チョウチンウドンセットだった。

 近藤君は、隣で私と全く同じ釣りをしたが、何故か30枚に届かず、リベンジを果たせなかった。当分、引きこもり生活をするとのことだ。同じ釣り方なのに何で差が出るのかさっぱりわからない。今回の釣りは、何の工夫もない、魚任せの釣りだったのに・・。


日研いわき支部11月例会 矢吹西沼

2009-11-08 19:08:06 | 釣行記

  前日に大越君から電話があった。例会に出られないという。ビックリして理由を問うと、勤めを辞めて家業を継ぐことにしたという。日研も今年限りで退会するという。家業は、土日が忙しい仕事だ。仕事も釣りも中途半端にしたくないという、彼の強い意志なのだろう。仕方が無いが、とても残念でがっかりした。といっても、彼と今後一切一緒に釣りが出来ないという訳でもないので、これからもずっと付き合っていけると思う。とりあえず、彼の仕事、生活を応援するしかない。仕事と釣りとどっちが大切かと考えれば、仕事に決まっている。私は釣りだが・・・。

 さて、例会である。年間優勝は前月に決まってしまった。勝負になれば得意の短竿浅ダナに決まっているが、今回は、気軽に釣りが出来る。実は、底釣りをすることに決めていた。たった1回の試釣では、底でそこそこ釣れそうだった。しかも試してみたい事があったのだ。粒戦主体のエサで魚を集め、両ウドンで釣ってみたかった。試釣では良い感触があったのだ。

 例会開始直後、浅ダナ組がいきなりのスパート。特にマッチャンは入れパクだ。底釣り組はアタリが出ない。試釣では、2投目から入れパクになったのだが、いくらエサを打ってもウキが動かない。我慢!我慢と言い聞かせて続けるが、全く好転しない。試釣では、すぐにもの凄い泡付けが出たが、例会では全く泡付けが出ない。魚が全く寄ってこないようだ。あっという間に浅ダナ組に離され、取り返しのつかない差になってしまった。それでもそのうち・・・と言い聞かせて続けたが、全く好転する兆しが無い。

 結局底釣りで通して、撃沈。トップはマッチャンでブッチギリだった。私の隣に入った近藤君はBB。何時もポイントを外す近藤君が隣に来た時点で、私はポイントを外していると気付くべきだった。

 これで、今年の例会も終了。後は、農林水産大臣杯といわき釣道場杯だけが楽しみだ。