北野進の活動日記

志賀原発の廃炉に向けた取り組みや珠洲の情報、ときにはうちの庭の様子も紹介。

志賀の断層審査、専門外の新人が担当

2013-01-31 | 志賀原発
 今朝の北陸中日新聞の一面トップは榊原記者のスクープである。




 活断層の可能性が指摘される志賀1号機直下のS-1断層について、建設前の原子力安全員会の審査の議事録が残っておらず検証できないないことがすでに明らかにされているが(北陸中日新聞2012年8月2日)、今回、通産省の審査が活断層の専門門外の職員が担当していたことが明らかにされた。
 ダブルチェックと言われた安全審査体制がチェックどころかフリーパス状態の疑いが強まったと言える。

 こんな「審査」でもとにかく1号機の審査通過が通過したことで2号機の安全審査でも、活断層の存在が疑われることなくパスしていった(北國新聞2012年8月27日2号機の審査委員を務めた佃栄吉氏へのインタビュー記事参照)。

 これが多くの国民が長年信仰してきた安全神話の実態である。
  
 そんな中、今日も原子力規制員会による新安全基準の策定が議論されている。

 規制委員会は過去の検証どころではないのかもしれない。これからちゃんとした基準でちゃんと審査する。通らなかったらもう動かせないんだから、昔のことはもういいじゃないか。そんな雰囲気を感じる。

 むしろ口に出さないが、設置許可段階で瑕疵があったかどうかは、北電が注目しているかもしれない。
 S-1が活断層と認定され志賀の廃炉が決まったら、すんなり引き下がるわけにはいかない。国の責任を問い、国家賠償法で訴えなければならないからである。


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