NHK大河『真田丸』を観る前に、ざっくり分かる幸村の武士道精神

 NHK大河『真田丸』を観る前に、ざっくり分かる幸村の武士道精神
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NHK大河ドラマ『真田丸』が、1月10日から放送される。主人公は、戦国武将・真田幸村(本名は信繁(のぶしげ))。数々のドラマで主演を務めてきた俳優・堺雅人がこの役を演じる。

幸村は、今も多くの歴史ファンの心をつかむ名将。薩摩大名の島津家久は、「真田日本一の兵(つわもの)」と賞賛しており、歴史に詳しくない人でも、一度は名前を聞いたことがあるだろう。

実は、大川隆法・幸福の科学総裁の書籍には、真田の名前が登場している。本欄では、その一部を紹介しつつ、真田家の活躍を解説する。


◎マキャヴェリの霊が真田に注目

2015年1月に発刊された『マキャヴェリ「現代の君主論」とは何か』。この中で、マキャヴェリの霊は、真田に関心を持っていたと語っている。マキャヴェリは権謀術数に長け、冷徹なリアリズムを打ち出す人物。そんなマキャヴェリにとって、真田の外交戦は興味深かったに違いない。

もともと真田家(当主・真田昌幸)は、武田信玄に従属していた弱小大名。だが、武田家が織田信長に滅ぼされると、真田は北条に鞍替えした。1582年、「本能寺の変」が起き、信長が倒れると、事態は一変。上杉、北条、徳川の大大名が、織田家の領地に流れこんだ。

幸村の父・真田昌幸は、この混乱のすきに上野の沼田城を支配。その後、対立する北条と徳川両家が和睦し、北条側に沼田城の引き渡しが決まると、昌幸は徳川を見限り、上杉についた。激怒した徳川は、2千人にも満たない真田の軍勢に対し、約7千人の大軍を派遣。これに対し、昌幸は、上田城に籠城して徳川軍を撃破した(85年、第一次上田合戦)。その後、天下取りに最も近い豊臣秀吉を頼り、徳川らをけん制した。

「敵の敵は味方」という言葉があるが、真田は、巧みな外交を駆使して、お家を存続させた。こうした流れを見れば、マキャヴェリが関心を寄せるのも不思議ではない。


◎幸村、玉砕

今回、ドラマ化される幸村の勇名をとどろかせたのは、徳川対豊臣の2度にわたる戦い「大坂の陣」だ。幸村は、1度目の戦いである「冬の陣」(1614年)で、真田丸と呼ばれる出城にたてこもり、数千の首をとって徳川を翻弄する活躍を見せた。

2度目の「夏の陣」(15年)では、幸村は「道明寺の戦い」に参加し、豊臣軍の撤退を支援。その後、相次ぐ重臣の死により、士気の低下を恐れた幸村は、総大将・豊臣秀頼の出陣を直訴したが、秀頼の母・淀君がこれを拒否した(ちなみに、幸福の科学の霊言によれば、淀君は、ある若手女優として現代に生まれ変わっていることが分かっている)。

死を覚悟した幸村は、3500人の兵を率いて、松平忠直率いる1万5千の大軍に突撃を敢行。これを突破すると、後方に控える家康本陣に攻め入り、徳川の親衛隊と激突した。これで家康を追い詰めたものの、度重なる突撃で満身創痍(まんしんそうい)となった真田隊は、しばらくして総崩れし、幸村は、安居神社の境内で討ち死した。


◎「ペリリュー島の中川大佐は、幸村のように戦った」

この幸村について、大川総裁は、南方戦線で玉砕した中川州男大佐と重ね合わせ、こう述べている。

「ペリリュー島の戦いは、アメリカの名将であるニミッツ提督の『唯一の失敗』ともいわれている戦いでありますので、(中川大佐は)真田幸村のような戦い方をなされたのでしょう」(『パラオ諸島ペリリュー島守備隊長 中川州男大佐の霊言』)

幸村・中川大佐の両者に共通するのは、寡兵よく戦い、「誰かのために、死を恐れない」という武士道精神だ。この精神が、多くの人々を魅了している理由であろう。幸村の勇姿からは、命よりも大事なものがあることを学ぶことができる。(山本慧)

【関連書籍】
幸福の科学出版 『マキャヴェリ「現代の君主論」とは何か』 大川隆法著
https://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=1390

幸福の科学出版 『パラオ諸島ペリリュー島守備隊長 中川州男大佐の霊言』 大川隆法著
https://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=1435