狐の日記帳

倉敷美観地区内の陶芸店の店員が店内の生け花の写真をUpしたりしなかったりするブログ

夏の夜はまだ宵ながら明けぬるを 雲のいづこに月宿るらむ

2020年06月30日 23時54分44秒 | 季節の御挨拶
 本日6月30日は、征東将軍紀古佐美の軍が蝦夷の頭領・阿弖流爲の軍に敗退した日で、鎌倉幕府軍と新田義貞率いる反幕府軍の合戦・鎌倉の戦いが始まった日で、明治新政府が元・江戸町奉行支配地域を管轄する江戸府を設置した日で、イギリス人の手により中国初の鉄道が上海・呉淞間に開通した日で、大隈重信が第8代内閣総理大臣に就任して日本初の政党内閣が発足した日で、アルベルト・アインシュタインが特殊相対性理論の最初の論文を物理雑誌に提出した日で、シベリアでツングースカ大爆発が起こった日で、国家社会主義ドイツ労働者党・ナチスのヒトラーが突撃隊幹部などの政敵を粛清した日で、秋田県の花岡鉱山で中国人労働者800人が蜂起して日本人補導員4人などを殺害した日で、日本共産党の党員や在日本朝鮮人連盟の朝鮮人達が福島県平市警察署に押しかけて平市警察署署員に対して殴る蹴るの暴力を加えて署の窓ガラスを次々と割って留置場にも侵入して逮捕され留置された者を解き放って警察官を留置場に閉じ込め公安委員会の招集と署長の辞職を要求した日で、ビートルズの日本公演初日が日本武道館で行われた日で、初の閏秒による世界協定時調整が行われた日です。

 本日の倉敷は雨のち曇りでありましたよ。
 最高気温は二十六度。最低気温は二十二度でありました。
 明日は予報では倉敷は晴れとなっております。



 今日で水無月も終わり。
 明日から文月ですね。
 早いもので2020年も半年が終わろうとしております。

 皆様、この半年間は如何でしたか? 
 良い半年でありましたか?

 私はこの半年間浮いたお話の種となるような事柄は何もありませんでした。
 全くありませんでした。
 皆無でありました。
 浮かれたいのに。浮かれぽんちとなりたいのに。何もない。皆無でございます。
 まったく! 皆無とは何たることか! 
 何故無為に日々を過ごさねばならないのか? 
 責任者にこの問題を問いただす必要がある! 
 責任者は何処か? 責任者、出てこいっ!!
 運命の女神様よ! この私に微笑んで! 一度だけでも! 
 などと言っても運命の女神様は自ら挑戦しない者には冷たいのであ~る。

 皆様の中には「もしや浮いたお話の皆無っぷりに快感を覚えているのでは?」と思う御方もいらっしゃるかもしれませんが、そんな御方には「その通りである」とお答えいたしておきます。てへ。

 いよいよ夏本番がやってきます。
 皆様。どうか楽しい夏をお過ごしくださいませ。



『桜庭一樹短編集』/桜庭一樹

2020年06月30日 19時02分18秒 | 小説・本に関する日記
 昨日の夜は、桜庭一樹の小説『桜庭一樹短編集』を読み返していました。
 短編小説集です。
 「このたびはとんだことで」、「青年のための推理クラブ」、「モコ&猫」、「五月雨」、「冬の牡丹」、「赤い犬花」の6編が収録されています。



 変な人を描くのが上手いです。
 微妙に変であったり大きく変であったり。でも居そう。

 「このたびはとんだことで」はドタバタ。だけどちょっと怖い。
 「青年のための推理クラブ」は『青年のための読書クラブ』のパイロット版。このタイプの『青年のための読書クラブ』も読んでみたい気がする。
 「モコ&猫」は変わった片思いのお話。よく書けるなぁ、こんなお話。
 「五月雨」は『GOSICK -ゴシック-』シリーズのラストあたりと『伏 贋作・里見八犬伝』を掛け合わせて現代に舞台を移したようなお話で滅びゆく者のお話。不思議な雰囲気。
 「冬の牡丹」は優等生が優等生のままでいたら劣等生になっていた女のお話。ど~したらいいのかな? 私達は。私達はヘタレではあるけどでも頑張っているんだけどな。しんみり。
 「赤い犬花」は小学生の男の子が主人公。都会に住む男の子が田舎で経験した夏休みの冒険のお話。死人を書くのが上手い。切ないです。

 バラエティに富んでいました。
 面白いですよ。
 お勧めであります。




Heaven Knows

2020年06月30日 10時11分25秒 | 休日の日記
 本日は私はお仕事がお休みの日であります。
 お仕事がお休みの日ではあるのですが、何やらやらなければならないことがあるような気がしてなりません。
 思い出しては駄目だ。私。
 思いついては駄目だ。私。
 全て忘れてしまうのだ。私。
 お休みの日はしっかとお休みするのだ。私。
 と、自分に言い聞かせているところなのでございます。

 では皆様。素敵な火曜日をお過ごしくださいませ。


 

ドクダミその12。

2020年06月29日 23時44分52秒 | お花に関する日記
 本日6月29日は、平忠常の乱が起こった日で、長篠設楽ヶ原の戦いがあった日で、コノトプの戦いが終結した日で、松尾芭蕉がおくのほそ道の旅で平泉の奥州藤原氏3代の跡を訪ねた日で、ナポレオン・ボナパルトがチザルピーナ共和国を建国した日で、北海道の十勝岳で水蒸気爆発を起こした日で、ビートルズが初来日した日で、セーシェルがイギリスから独立した日で、中国共産党第11期6中総会で文化大革命を全面否定する「歴史決議」が採択された日で、礼宮文仁親王殿下が川嶋紀子様と結婚して秋篠宮家を創設した日で、黄海上で北朝鮮と韓国の艦艇による銃撃戦が行われた日です。

 本日の倉敷は曇りでありましたよ。
 最高気温は二十八度。最低気温は二十度でありました。
 明日も予報では倉敷は雨が降ったりやんだりするとなっております。お出かけの際はお気を付けくださいませ。




 上の写真に写っているお花は、「ドクダミ」です。
 ドクダミのお花に関しては、2019年6月2日の記事2018年6月10日の記事2017年6月4日の記事2016年6月6日の記事2015年5月26日の記事2014年6月23日の記事2013年6月14日の記事2012年6月7日の記事2011年6月9日の記事2010年6月13日の記事2009年6月4日の記事もよろしかったらご覧くださいませ。
 2019年と2018年と2017年と2016年と2015年と2014年と2013年と2012年と2011年と2010年と2009年のドクダミのお花の記事です。


 ドクダミのお花の花言葉は、「白い追憶」です。




この世の中に共産主義ほど犯罪的で恐ろしいものはありません。共産主義思想を取り入れた国は途端に貧乏になって駄目になる。共産主義は人間を人間扱いしなくなります。

2020年06月29日 22時40分45秒 | その他の日記
 立憲主義を掲げるのならば、憲法を改正するか自衛隊を解散させるかのどちらかとなります。
 違憲状態ではあるけれどもそれを容認するというのならば、立憲主義ではありません。
 日本共産党の志位委員長は、「日本共産党は自衛隊が違憲であるという立場は変わっていないか?」という質問に対して、「変わってない。(しかし)今すぐは無くせない。日本を取り巻く環境が平和になって、9条完全実施しても大丈夫だとなったら着手できる。それまでは共存する関係である」と述べています。
 自衛隊という組織が違憲であるという認識であるならば、日本共産党は違憲状態を容認するということになり、憲法無視であり立憲主義に反しています。


 そもそも日本共産党は憲法を全面改憲することを目指している政党です。
 護憲政党ではありません。
 日本憲法が成立した時に憲法9条に大反対したのが日本共産党です。
 そして日本共産党の綱領を実現しようとするならば、日本共産党の理念と日本国憲法の多くの文言に反します。
 日本共産党の綱領を実現しようとするならば、日本国憲法を全面的に改憲するか日本国憲法を無視するか、どちらかとなります。
 日本共産党が日本共産党の理念を実現しようとするならば、今の日本の社会を根本から変えることになります。
 日本共産党の理念は日本国憲法の理念と真っ向から対立します。
 日本共産党が護憲政党を名乗るのは欺瞞です。

 そして日本共産党は戦後も多くの人を殺し多くのものを奪い多くの人を脅してきました。
 日本共産党はその反省をしたことはないし謝罪をしたこともありません。
 犯罪を犯しておいて反省も謝罪もしたことがない政党が平和を追求すると述べたところで私は信用できません。

 日本共産党は話し合いをしません。
 日本共産党の主張を一方的に相手に押し付けようとするだけです。
 日本共産党の主張を相手が受け入れなければ、その相手を悪と認定し非難して攻撃する。
 このような独善的な政党は民主主義とは考え方がかけ離れています。

 日本共産党は立憲主義ではありませんし護憲政党でもありません。
 日本共産党が立憲主義を掲げるのは欺瞞です。
 日本共産党が護憲政党を名乗るのは欺瞞です。
 そのような行為は選挙民を騙す行為です。
 欺瞞で選挙民を騙す行為は民主主義を破壊する行為です。
 選挙民が正しい情報に基づいて投票ができないならば民主主義が成り立ちません。

 日本共産党は選挙民を騙す行為を直ちにやめてください。
 お願いします。



『瞳ちゃんは人見知り』第3巻/夏海ちょりすけ

2020年06月29日 22時30分42秒 | 漫画・ゲームに関する日記
 昨日の夜は、夏海ちょりすけの漫画『瞳ちゃんは人見知り』の第3巻を読んでいました。

 高校2年生の宇佐見君がある日出会ったのは、目つきが悪くて色々と大きくて迫力のある怖そうな後輩の女の子の瞳ちゃん。
 宇佐見君は、怒っているように見える瞳ちゃんを怖がっていたのだけれども、見た目とは違う彼女の一面を見て……。
 ハートフルな日常コメディであります。




 ……。
 うん。まあね。視線一つで吠えている犬を黙らせることが出来る人は猫には嫌われるよね。orz。
 何故か人から「怒ってる?」と不安そうに尋ねられることはあるよね。orz。
 何故かお子様に怖がられることってあるよね。orz。
 笑顔を練習しなければならない人っているよね。orz。




 面白かったですよ。
 続きが楽しみです。



「革命」とは何か? 自分達の旗に記した自分勝手な主義の名の下に、権力を把握しようとする暴徒のことある。

2020年06月29日 17時58分46秒 | その他の日記
 以下の文は、アゴラ言論プラットフォームの高山 貴男氏の『立憲主義は守らなくてよい ~ 安保法制施行4年に考える』と題した記事の転載であります。



      『立憲主義は守らなくてよい ~ 安保法制施行4年に考える』

   誰も何も困っていない
 きょう3月29日(日)で集団的自衛権の限定行使を容認した、いわゆる「安保法制」が施行されて4年になる。
 安保法制反対派から言わせれば「立憲主義に反する」状態が4年を経過したわけだが、この4年間に「立憲主義に反する」ことが原因で日本社会に何か不利益があっただろうか。
 筆者は何も思い浮かばない。
 本当に全く浮かばない。
 安保法制反対派からも特には聞こえない。
 例えば「立憲主義に反する」として安保法制に反対した旧民主党の左派とも言える立憲民主党の支持率が頭打ちなのも別に「立憲主義に反する」ことが原因ではないだろう。
 筆者は立憲主義を守ることが個人の自由と平和に資するというならいくらでも「立憲主義を守れ!」と主張する。
 しかし、巷の立憲主義者の発言・行動を見ると立憲主義を守ると個人の自由と平和が害される危険性しか感じない。
 本当に立憲主義を守る必要性はあるのだろうか。

   国家権力を制限して平和になるのか?
 立憲主義者は「立憲主義とは国家権力を制限することだ」と主張し安保法制を否定する。
 彼(女)らの発言を聞くと国家権力を制限すれば論理必然的に個人の自由と平和が確保されるといわんばかりだ。
 もちろん、ことはそう単純ではない。
 個人は単体で自らを守れるとは限らないから国家を必要とする。
 「国家の役割とは何か?」とはそれ自体、深く重いテーマであるが、そこに「個人を保護する役割」は間違いなく含まれている。
 国家には個人(国民)を保護する義務があり、その義務を履行するためにも個人は然るべき権限・資源を国家に付与しなくてはならない。
 立憲主義の名の下、やみくもに国家権力を制限し国家の個人保護機能が害されるのなら本末転倒である。
 立憲主義を守ると個人の自由と平和が害されるなど実におかしな話である。
 安保法制反対派が主張する立憲主義論は「個人は立憲主義のために犠牲になるべきだ」と主張しているのに等しい。


   立憲主義を「最高の価値」とする神経
 立憲主義の問題は国家権力への姿勢に限られない。
 その排他性も問題である。
 例えば立憲民主党は結党当初、党綱領において立憲主義を「最高の価値」と規定しようとした。
 結局、これは見送られたが今でも立憲民主党関係者の各種発言から立憲主義を「最高の価値」と認識する姿勢は窺える。
 例えば立憲民主党の枝野代表は立憲主義を「当たり前」とか「当然の前提」と表現する。
 この枝野代表の立憲主義観については既に記した。
 立憲民主党関係者は直接的な表現こそ使用していないが、立憲主義を「最高の価値」と認識していると判断しても決して過剰な解釈ではあるまい。
 そしてこの前提に立った場合、立憲主義を守る必要性はなくなる。
 なぜならおよそ「最高の価値」ほど自由社会と相性の悪いものはないからだ。
 「最高の価値」は強力な引力、磁場を持ち各種権力を収斂させ「独裁」への道を切り開く危険性がある。
 独裁者とは常に「最高の価値」を標榜する。
 ヒトラーは国家社会主義運動の優越性を、スターリンは共産主義運動の優越性を唱え自らの「独裁」の正当性を唱えた。
 「独裁」に反対し自由社会の発展を望む者ならば「最高の価値」に警戒するはずだし、この警戒こそが立憲主義ではないのか。
 やや昔の話で「案」の段階とはいえ党綱領に「最高の価値」を規定しようとしたこと自体、立憲民主党が個人の自由と平和に無関心であることを示しているし、管見の限り立憲主義者を自称する者でこの立憲民主党の姿勢・行動を批判する者をみたことがないから日本では立憲主義者とは個人の自由と平和に無関心な者が名乗る立場なのだろう。

   立憲主義は守らなくてよい
 立憲民主党的立憲主義をこの日本で完全に実施した場合、間違いなく防衛力は弱体化するから常に独裁国家の恫喝、干渉はもちろん物理的侵略の危険に怯えなくてはならないし、立憲主義の絶対性を主張する者の顔も常に窺わなくてはならなくなる。
 要するに「立憲主義を守る」と全方位から個人の自由と平和は脅かされ、最終的になくなり、立憲主義が否定しようとした社会になるのである。
 今の日本で個人の自由と平和を根底から破壊する危険性があるものは自民党改憲草案ではなくヘイトスピーチでもない。
 それは立憲主義である。
 安保法制施行から4年を経過した今「立憲主義は守らなくて良い」と強く主張して筆をおきたい。



仕事をするときは上機嫌でやれ。そうすれば仕事も捗るし身体も疲れない。

2020年06月28日 23時41分41秒 | 職場に関する日記
 本日6月28日は、俊寛らの平家打倒の謀議が密通されて謀議の参加者達が逮捕された日で、曾我兄弟の仇討ちがあった日で、新田義貞が上野国で北条氏討伐のために旗揚げした日で、江戸幕府が米・英・蘭・仏・露に対して神奈川・長崎・箱館で自由貿易を許可する布告を出した日で、オーストリア皇太子フランツ・フェルディナントとその妃ゾフィーがサラエボで暗殺された日で、ドイツが連合国と第一次世界大戦の講和条約「ヴェルサイユ条約」を締結した日で、ソ連がルーマニアに対しベッサラビア・北ブコビナの割譲を要求した日で、ユーゴスラビアがコミンフォルムから除名された日で、朝鮮戦争の第一次ソウル会戦が終結した日で、朝鮮戦争で北朝鮮の進撃を止める為に韓国軍が避難民もろとも漢江人道橋を爆破して約500から800名の避難民が犠牲となった日で、新宿駅西口地下広場で開かれていたベ平連による反戦フォーク集会が暴動化(反戦集会なのに?)し機動隊と衝突した日で、ソ連と東欧諸国で構成する経済相互援助会議が解散した日で、連合国暫定当局からイラク暫定政権へ主権が移譲されて連合国暫定当局が解散した日です。

 本日の倉敷は曇りのち晴れでありましたよ。
 最高気温は二十八度。最低気温は二十三度でありました。
 明日は予報では倉敷は晴れとなっております。






 本日は接客の合間に先日行っていた月末恒例の事務処理の残りを行っていました。
 ひたすらキーボードを叩いていました。
 華麗なビートを刻み蝶のように舞い蜂のようにキーボードを叩いていました。
 ゆ、指が攣る……。

 何とか今日中に作業を終えました。
 やれやれと胸を撫で下ろしているところなのでございます。



今、心から楽しめることを全身全霊でやりなさい。その生き方が君に魂の喜びと経済的な豊かさを同時にもらたしてくれるだろう。

2020年06月28日 15時53分51秒 | サッカーに関する日記
 明治安田生命J2は再開しています。
 我らがファジアーノ岡山は、ホームのシティライトスタジアムでレノファ山口FC様と対戦でありました。
 試合結果は、2-2で引き分けでありました。
 得点したのは、清水 慎太郎選手とイ ヨンジェ選手であります。

 
 2点先行されてからの同点であります。
 中断があって試合勘がまだまだなのかもしれませんが、2点先行されてから同点に追いついたのは収穫であります。
 次は勝ちましょう!!! 

 そして、楽しいサッカーが戻ってきました。
 サッカーを楽しみましょう!!! 



『幸せの1ページ』

2020年06月28日 14時27分45秒 | 映画・ドラマに関する日記
 昨日は、シティライトスタジアムに行く前に映画『幸せの1ページ』のDVDを観ていました。

 少女のニムは海洋生物学者の父親と南太平洋の孤島で暮らしている。
 二人の他はだれも住んでいない無人島。
 ニムはそこでのびのびと暮らしていた。

 ある日、父親はヨットで泊りがけの調査に出た。
 よくあることなのでニムは何も心配していなかった。
 留守番するニムは、愛読する冒険小説「アレックス・ローバー」シリーズで知られる小説家のアレクサンドラ・ローバーから父宛ての取材の電子メールを受け取る。
 アレクサンドラを小説の主人公と勘違いしたニムは、アレクサンドラとメールのやりとりを始める。

 その夜に島に嵐がやってきた。
 父親と連絡が取れなくなってしまい、心配するニモはアレクサンドラにメールで助けを求める。
  
 しかし、アレクサンドラは対人恐怖症で外出恐怖症で極度の潔癖症の引きこもりだった……。

 監督は、ジェニファー・フラケット&マーク・レヴィン。
 出演者は、アビゲイル・ブレスリン、ジョディ・フォスター、ジェラルド・バトラー、マディソン・ジョイス、マイケル・カーマン、シャノン・ヴァン・デ・ドリフト、など。
 原作は、ウェンディー・オルーの小説『秘密の島のニム』です。




 ニムの父親が遭遇する状況は大事なのですが、ニムが体験する状況やアレクサンドラが遭遇する状況は他者から見るとそれほど酷い状況ではありません。
 でも本人にとっては一大事なのです。そこで笑いが生まれてきます。
 テンポよく進む楽しい映画でありました。
 題名は原題の『Nim's Island』の方が良いように思えます。

 面白かったですよ。
 楽しめました。




権威に対する抵抗それ自体に既に価値があるとか普通でない意見は当然正しいはずと考えたがるのは、非常に危険であり有益な目的には何の役にも立たない。

2020年06月28日 13時20分45秒 | その他の日記
 以下の文は、アゴラ言論プラットフォームの八幡 和郎氏の『ゴーン事件で検察を利用した報いと愚かなマスコミの明日は我が身』と題した記事の転載であります。



『ゴーン事件で検察を利用した報いと愚かなマスコミの明日は我が身』
2020年06月28日 11:30
八幡 和郎


 アベノセイダーズといわれる安倍首相が大嫌いな野党やマスコミには、立派なインテリが多いはずなのだが、安倍首相に打撃を与えられることなら、それが彼らの本来的な主張と明らかに反し、彼ら自身の立場を危険にさらすことでも平気で主張する。

 外国政府の内政干渉を期待するなどは、これまでの保守政権に対してと同様であるから、それに彼らがなんの躊躇もないのは驚くに値しないが本当はひどい話だ。
 平成の御代にあっては、天皇陛下を安倍首相に対する抵抗勢力として位置づけ、内閣の決定や国会の議決した法律を否定する行動を陛下に期待した者さえいた。
 安倍首相が「解散がいつになるかは神のみぞ知る」といったら「ついに自分を神呼ばわりしだしたか」とツイートしたのは中野晃一上智大学教授だが、さすが、カトリック系の大学の教授でありながら「赤旗」で共産党を持ち上げるという器用な方だからびっくりするようなことでないかもしれない。
 そして、最近、驚いているのが、河井克行・案里夫妻の事件について、マスコミが検察リーク以外に情報源はありえない報道を小出しにし、強引な捜査を正当化する世論作りに協力していることだ。
 少なくとも、収賄側がほとんど起訴されないまま、その証言によって元法務大臣が贈賄に問われそうとというのは異常だ。
 朝日新聞に「(ひもとく)検察と政治 権力の逸脱を法で縛るために」という記事を宇野重規・東京大学教授が寄稿しているが、そのなかで、こんなことをいっている。

  『(略)…何より重要な著作は三谷太一郎の『政治制度としての陪審制』であろう。「近代日本の司法権と政治」を副題とするこの本は、近代日本における検察の問題に光をあてる。明治憲法体制において反政党勢力を代表したのは、「統帥権の独立」を掲げた軍部だけではない。「司法の独立」を唱えた検察主導の司法部もまた、政党政治の脅威であった。検察権力で政治に介入、司法界の法王として君臨し、首相となって右翼的な国家改造を目指した平沼騏一郎がその代表である。』

 平沼騏一郎というのは複雑な要素をもった人物だから単純に否定的な側面ばかり論じるのもどうかと思うが(終戦を実現するために決定的な役割も果たしている)、まったくそのとおりであろう。
 これについて、梶谷懐神戸大学教授は、「”明治憲法体制において反政党勢力を代表したのは、「統帥権の独立」を掲げた軍部だけではない。「司法の独立」を唱えた検察主導の司法部もまた、政党政治の脅威であった」とツイートしているが当然のことだ。
 検察の大ヒットと世間でいわれるような事件は、だいたいが、事実関係について隠れた事実を暴いたというより、法解釈の実質変更である。
 田中角栄のロッキードもそうだし、リクルート、ホリエモン、村上世彰などの経済犯罪などそういうことではないか。

 しかし、政治も自業自得ともいえる。
 カルロス・ゴーン事件は、日本経済にとって救世主といわれ尊敬されてきた外国人経営者を、経営立て直しが終わったから追い出したいという社内勢力と検察が組んで仕掛けた事件に、政府の一部が与したともいわれた。
 少なくとも、外国からの人質司法に対する批判に対して、日本には日本のやり方があるとか無茶苦茶な理屈で対抗するのに協力していた人たちが、今度は、検察もやり過ぎだというのは滑稽だ。
 私は検察はもっと多くの案件を起訴してもいいと思う。
 ただ、証拠集めのための人質司法と自白偏重主義、ルールがはっきりしないままの司法取引まがい、推定無罪に反する被告人の社会的地位剥奪や裁判中の拘留、長すぎる裁判と極端に高い有罪率などは、少なくとも世界的な常識に反するものだから、やめたほうがいいと思う。
 それから、検事総長人事に政治がいかなる選択も行えないとすれば、それは民主主義の否定であろう。
 そもそも、検察は行政の一部であって三権分立の司法部門ではない。
 それに最高裁の判事すら内閣が指名するものであり政治的判断で行われるのに、検事総長の人事は完全独立などありえないだろう。
 もちろん、官僚人事は専門性を考慮すべきであり、その範囲において政治の介入には慎重であるべきだ。
 そういう意味では、民主党政権において、駐中国大使に民間人をもってきてあまり結果は良くなかった。
 それと同時期に検事総長に民間人を起用しようとしたとされるのも乱暴だったのかもしれない。
 しかし、自分たちはまったくの外部登用まで検討していたのに、安倍内閣が2人いる現役検事の候補のうち片方を選ぶのすら許せないというのはひどい話だ。
 今回は、ゴーン事件で検察の絶対独立性を擁護した与党サイドが天に唾したかたちだが、そのうちにマスコミも野党も同様に後悔することになるのではないかと思う。
 そのあたりは『日本人がコロナ戦争の勝者となる条件』(ワニブックス)のあとがきでも少し論じている。
 あとがきでは、日本の政治の今後のめざす方向を全般的に論じたもので、ポスト安倍とかさらにその先を狙う人たちにも読んでもらいたいと思っている。

                                 転載終わり




相手の本音は自分に打ち明けたところにではなく打ち明けられなかったところにある。だからもし相手を理解しようと思うのなら相手が言ったことにではなく言わなかったことに耳を傾けなさい。

2020年06月28日 11時18分39秒 | その他の日記
 朝日新聞は、紙面上で威力業務妨害や恐喝未遂罪で延べ九十人近くの逮捕者を出した「全日本建設運輸連帯労働組合関西地区生コン支部(関生支部)」の宣伝広告を出しています。
 朝日新聞は、犯罪集団を宣伝したということになります。
 知らなかったとは言わせません。
 過去にも犯罪歴はあったのです。
 調べればすぐに分かることです。
 知らずに犯罪集団を宣伝したと主張するのならば報道機関として超無能ということになります。
 そして朝日新聞社は、「全日本建設運輸連帯労働組合関西地区生コン支部(関生支部)」が沖縄の在日米軍基地問題で極左側に資金を出し活動員も送り込んでいることを知っています。
 知らなかったとは言わせません。
 宣伝広告を出しているのですから。
 これで知らなかったと述べるのならばマスメディアとしては超ウルトラスーパー無能ということになります。
 

 朝日新聞グループは、「全日本建設運輸連帯労働組合関西地区生コン支部(関生支部)」の執行委員長が以前に何度も逮捕されていることも知っているはずです。
 しかし、朝日新聞グループは全日本建設運輸連帯労働組合関西地区生コン支部(関生支部)が90人近くの逮捕者が出ていることや全日本建設運輸連帯労働組合関西地区生コン支部(関生支部)が特定の野党の政治家や野党の政党に深く関わり合いを持つことや特定の政治運動を展開してデモや活動をしていてその中には犯罪行為が含まれていることを問題視して報道することはありません。
 これはスポンサーに対する忖度ですか?
 それとも応援する野党側の政治家に対する忖度ですか?
 それとも朝日新聞グループは自分達の主張と同じ主張をする集団ならば犯罪を容認し推奨し法を犯すことに問題が無いと主張するということですか?
 造反有理ですか?
 朝日新聞グループは自分達の主張と同じ主張をする集団ならば何をしようと構わないと主張するということですか?
 それはファシストと同じ考えです。
 


 朝日新聞は、関西地区生コン支部がどのような組織なのか知っていますよね?
 どのような活動をしているか知っているはずですよね?
 どのようにして資金を手に入れどれだけの資金を手に入れることができるか、知っていますよね?
 どのようなデモを主導していたのか知っていますよね?
 どのような政治活動を行っていたか知っていますよね? 
 どのような集団と付き合いがあるか知っていますよね?
 そして執行委員長が逮捕されたのは今回が初めてではないということを知っていますよね?
 どの政党を支援し誰に献金を送り誰のパーティ券を購入しているのか、知っていますよね?
 どこに人を送り込んでいたのか、よく知っていますよね?
 そしてどの国と関係が深いか、よく知っていますよね?
 どの国の支援を受けているのか? 知っていますよね?
 主体思想をスローガンとして掲げていることを知っていますよね?
 暴力団と関わり合いがあるということも知っていますよね?
 そして韓国の左派政治集団と連携していることも知っているはずですよね?
 北朝鮮と連携していると考えられている韓国の左派政治集団と連携していることを知っているはずですよね?
 沖縄で左派集団が犯罪行為を繰り返していることも知っていますよね?



 朝日新聞は暴力団とも関わり合いのあるとされる集団の広告を掲示し宣伝していたことになります。
 朝日新聞は、反社会集団の広告を掲示し宣伝していたことになります。
 朝日新聞社並びに朝日新聞グループには説明責任が発生しています。
 しかし朝日新聞はだんまりを決め込んでいます。
 説明をせずだんまりを決め込むということは朝日新聞は反社会集団の支援組織であるということになります。




 全日本建設運輸連帯労働組合関西地区生コン支部(関生支部)は、いわゆる森友学園問題で理事長夫人のメールで名前の上がった集団です。
 朝日新聞は、全日本建設運輸連帯労働組合関西地区生コン支部(関生支部)が、いわゆる森友学園問題に関わっていたと推測されている団体だということも知っていますよね?


 勿論、朝日新聞はいわゆる森友学園問題が、日本最大の暴力集団と日本に古くから存在する被差別利権集団と労組の名を借りた在日外国人利権団体の利権争いであることは知っていますよね?
 関西地区生コン支部がどのような組織なのか知っているならば、いわゆる森友学園問題の裏の裏まで知っているということになります。




 何故に朝日新聞グループは、全日本建設運輸連帯労働組合関西地区生コン支部(関生支部)が威力業務妨害や恐喝未遂罪で九十人近くの逮捕者を出したことを報道しないのですか?
 広告主に対する忖度ですか?
 それとも某国に対する忖度ですか? 全日本建設運輸連帯労働組合関西地区生コン支部(関生支部)に強い影響力がある某国に対する忖度ですか?
 それとも某野党議員(複数)に対する忖度ですか? 全日本建設運輸連帯労働組合関西地区生コン支部(関生支部)にお金を貰い選挙で支援してもらっている野党議員(複数)がいますもんね。
 反社会集団に支援されている野党議員連中に対する忖度ですか?
 それとも朝日新聞グループにとって都合のよい文化人達に対する忖度ですか? 全日本建設運輸連帯労働組合関西地区生コン支部(関生支部)に関わっている文化人も多いはずですもんね。
 それとも純粋に怖いからですか?
 怖いから全日本建設運輸連帯労働組合関西地区生コン支部(関生支部)に忖度して全日本建設運輸連帯労働組合関西地区生コン支部(関生支部)の宣伝をしているのですか?

 恐喝未遂容疑で執行委員長が逮捕された集団がどのような組織なのか、どのような活動をしていてどの政党を支援し誰にお金を渡しているのか、そしてどのような集団の支援を受けているのか、そもそも資金源はどのようなものなのか? これは本来ならば大スキャンダルとなるはずです。

 しかし主要マスメディアは何故か沈黙を守っています。
 全日本建設運輸連帯労働組合関西地区生コン支部(関生支部)から逮捕者が九十人近く出たという一件を報道しません。




 いわゆる森友学園問題では検察が土地取引の経緯を明らかにしています。
 主要マスメディアは検察が土地取引の経緯を明らかにしたことを当然知っています。
 しかし明快に説明できることを主要マスメディアは説明する気は一切無いようです。
 事実を知っていながら事実を説明する気が無い。
 そして自分達に都合の悪いことは報道しない。
 事実を無視する。
 そのようなマスメディアに意味はあるのでしょうか?
 疑問に思っているところなのでございます。



「漫画とかゲームって暇潰しのものでは?」 「お前は食事や呼吸を『暇潰し』と呼ぶのか?」

2020年06月27日 22時54分31秒 | VSの日記
 本日6月27日は、来目皇子の病により新羅征討が中止となったとされる日で、鹿ケ谷の陰謀で藤原成親・俊寛らが流罪になった日で、伊藤博文・井上馨ら長州藩士5人が英国留学のため密出国した日で、箱館戦争終結して新政府軍と旧幕府軍との戦いが終わった日で、ジョシュア・スローカムが史上初の単独世界一周を達成した日で、ロシアで戦艦ポチョムキンの水兵が蜂起した日で、中村大尉事件が起こった日で、韓国国軍や韓国警察が共産主義からの転向者やその家族を再教育するための統制組織・国民保導連盟の加盟者や収監中の政治犯や民間人などを少なくとも20万人あまりを大量虐殺した保導連盟事件を起こした日で、ハリー・S・トルーマン米大統領が北朝鮮に宣戦布告して陸海軍に出動を命令した日で、北ベトナムからの第4次集団引揚げ船上海丸が元軍人5名を乗せてハイフォンより門司港へ入港して最後の集団引揚げが終焉した日で、長野県松本市でオウム真理教がサリンガスを散布して死者7人・重軽症者144人のテロ事件を起こした日です。

 本日の倉敷は曇りのち晴れでありましたよ。
 最高気温は二十九度。最低気温は二十二度でありました。
 明日は予報では倉敷は晴れとなっております。






 昭和か、平成か、兎に角遠い昔の事である。
 ヲタクの御教を奉ずるものは、その頃でももう見つかり次第火炙りや磔に遇わされていた。
 しかし迫害が烈しいだけに、ヲタクを統べる御主も、その頃は一層この国の宗徒にあらたかな御加護を加えられたらしい。
 秋葉原あたりの街々には時々日の暮の光と一緒に天使や聖徒の見舞う事があった。
 現にあの聖・手塚治虫でさえ一度などはヲタク達の聖堂に姿を現したと伝えられている。
 と同時に悪魔もまた宗徒の精進を妨げる為、或いは厳格な教師の姿となり、或いは舶来の草花となり、或いは網代の乗物となり、しばしば同じ聖堂に出没した。
 夜昼さえ分たぬ土の牢に、或るヲタクを苦しめた鼠も実は悪魔の変化だったそうである。
 そのヲタクは平成八年の秋、十一人の宗徒と火炙りになった。
 ――その昭和か、平成か、とにかく遠い昔である。

 或る田舎町に、おぎんと云う童子が住んでいた。
 おぎんの父母は京の都から、はるばるその田舎町へ流浪して来た。
 しかし、何もし出さない内に、おぎん一人を残したまま、二人とも故人になってしまった。
 勿論、彼等は、ヲタクの御教を知るはずはない。
 彼等の信じたのは基督教である。
 旧教か、新教か、希臘正教か、何にもせよ基督の教である。
 独逸のマンフレート・クレメントは、天性奸智に富んだ基督は以色列の各地を遊歴しながらヤハウェと称する神の道を説いた、と述べた。
 その後また日本の国へも、やはり同じ道を教えに来た。
 基督の説いた教によれば、我々人間の霊魂=アニマはヤハウェと称する神の判断次第で天界に行くか地の底に堕とされるかが決まるそうである。
 のみならず基督は羅馬に対する反逆を扇動したと云う。
 基督の教の荒誕なのは勿論、基督の大悪もまた明白である。と。

 しかしおぎんの母親は、前にもちょいと書いた通り、そのような話を知るはずはない。
 彼等は息を引きとった後も、基督の教を信じている。
 寂しい墓原の松の影に、末は「真のいんへるの」に堕ちるのも知らず、儚い天国を夢見ている。

 しかしおぎんは幸いにも、両親の無知に染まっていない。
 これはその田舎町居つきの農夫、憐れみの深いじょあん孫七は、とうにこの童子の額へ、ばぷちずもの御水を注いだ上、聖なるヲタクの二つ名を与えていた。
 おぎんは、「深く御柔軟、深く御哀憐、勝れて甘しくまします童女さんた・まりあ様」が、自然と身籠った事を信じていない。
 十字架に懸かり死し給い、石の御棺に納められ給い、大地の底に埋められた基督が、三日の後甦った事を信じていない。
 ただただヲタクの神を奉じている。
 御糺明の喇叭さえ響き渡れば、「ヲタクの御主、大いなる御威光、大いなる御威勢を以て天下り給い、土埃になりたる人々の色身を元の霊魂=アニマに併て甦し給い、善人も悪人も他者の趣味を蔑ろにしない限りは快楽の世界に連れ行く」事を知っている。
 殊に「御言葉の御聖徳により、麺麭と酒の色形は変らずと雖もその正体は御主の御血肉となり変る」尊いさがらめんとを信じている。
 おぎんの心は両親のやうに、熱風に吹かれた沙漠ではない。
 素朴な野薔薇の花を交えた、実りの豊かな麦畠である。
 おぎんは両親を失った後、ヲタクであるじょあん孫七の養子になった。
 孫七の妻、じょあんなおすみも、やはり心の優しい人である。
 おぎんはこの夫婦と一緒に、牛を追ったり麦を刈ったり、幸福にその日を送っていた。
 勿論そう云う暮しの中にも、町の人の目に立たない限りは本を読んだり漫画を読んだりゲームをしたりしてヲタクの活動を怠ったことはない。
 おぎんは井戸端の無花果の陰に、大きい三日月を仰ぎながら、しばしば熱心にゲームで遊びそして祷った。
 この童子の祷りは、こう云う簡単なものなのである。
 「憐みの御主。御身に御礼をなし奉る。流人となれる冤罪の子供。御身に叫びをなし奉る。哀れこの涙の谷に柔軟の御眼を巡らさせ給え。あんめい。」

 すると或る年のヲタクの聖なる夜。悪魔は何人かの役人と一緒に、突然孫七の家へ入って来た。
 孫七の家には沢山の本の山が積み重なっている。
 漫画本や映画やアニメのDVDが並んでいる。
 役人達は互に頷き合いながら、孫七夫婦に縄をかけた。
 おぎんも同時に括り上げられた。
 しかし彼等は三人とも、全然悪びれる気色はなかった。
 ヲタクの楽しみの為ならば、霊魂=アニマの助かりの為ならば、如何なる責苦も覚悟である。
 ヲタクの御主は必ず我等の為に、御加護を賜わるのに違いない。
 彼等は皆云い合せたように、こう確信していたのである。

 役人は彼等を縛いましめた後のち、代官の屋敷へ引き立てて行った。
 しかし、彼等はその途中も暗夜の風に吹かれながら各々好きな物語の話をはじめた。
 悪魔は彼等の捕われたのを見ると、手を拍って喜び笑った。
 しかし彼等の健気な様には、少からず腹を立てたらしい。
 悪魔は一人になった後、忌々しそうに唾をするが早いか、たちまち大きい石臼になった。
 そうしてごろごろ転がりながら闇の中に消え失せてしまった。
 じょあん孫七、じょあんなおすみ、おぎんの三人は、土の牢に投げこまれた上、ヲタクの御教を捨てるように、いろいろの責苦に遇わされた。
 しかし水責めや火責めに遇っても、彼等の決心は動かなかった。
 たとい皮肉は爛れるにしても、ヲタクの楽しみを捨て去ることはできない。
 趣味を他者によって批判されて無理矢理辞めさせられることなど許しはしない。

 のみならず尊いヲタクの天使や聖徒は、夢とも現ともつかない中に、しばしば彼等を慰めに来た。
 殊にそういう幸福は、一番おぎんに恵まれたらしい。
 おぎんは聖・手塚治虫が大きい両手の平に、蝗を沢山掬い上げながら、食えと云う所を見た事がある。
 また聖・水木しげるが美しい金色の杯に、水をくれる所を見た事もある。
 代官は、オタクの御教は勿論、釈迦の教も基督の教えも知らなかったから、なぜ彼等が剛情を張るのかさっぱり理解が出来なかった。
 時には三人が三人とも、気違いではないかと思う事もあった。
 しかし気違いでもない事が分かると、今度は大蛇か一角獣とか、とにかく人倫には縁のない動物のような気がし出した。
 そう云う動物を生かして置いては、今日の法律に違うばかりか、一国の安危にも関わる訣である。
 そこで代官は一月ばかり、土の牢に彼等を入れて置いた後、とうとう三人とも焼き殺す事にした。

 じょあん孫七を始め三人のオタク宗徒は、町はずれの刑場へ引かれる途中も、恐れる気色は見えなかった。
 刑場はちょうど墓原に隣った石ころの多い空き地である。
 彼等はそこへ到着すると、一々オタクである罪状を読み聞かされた後、太い角柱に括りつけられた。
 それから右にじょあんなおすみ、中央にじょあん孫七、左におぎんと云う順に、刑場のまん中へ押し立てられた。

 おすみは連日の責苦の為、急に年をとったように見える。
 孫七も髭の伸びた頬には、ほとんど血の気が通っていない。
 おぎんも――おぎんは二人に比くらべると、まだしも普段と変らなかった。
 が、彼等は三人とも、堆い薪を踏まえたまま、同じように静かな顔をしている。

 刑場のまわりにはずっと前から、大勢の見物が取り巻いている。
 そのまた見物の向うの空には、墓原の松が五六本、天蓋のように枝を張っている。

 一切の準備の終った時、役人の一人は物々しげに、三人の前へ進みよると、オタクの御教を捨てるか捨てぬか、しばらく猶予を与えるから、もう一度よく考えて見ろ、もし御教を捨てると云えば、直にも縄目は赦してやると云った。
 しかし彼等は答えない。
 皆遠い空を見守ったまま、口元には微笑さえ湛えている。

 役人は勿論見物すら、この数分の間くらいひっそりとなったためしはない。
 無数の眼はじっと瞬きもせず、三人の顔に注がれている。
 が、これは傷しさの余り、誰も息を呑んだのではない。
 見物はたいてい火のかかるのを、今か今かと待っていたのである。
 役人はまた処刑の手間どるのに、すっかり退屈し切っていたから、話をする勇気も出なかったのである。

 すると突然一同の耳は、はっきりと意外な言葉を捉えた。
 「私は御教を捨てる事に致しました」
 声の主はおぎんである。
 見物は一度に騒ぎ立った。
 が、一度どよめいた後、たちまちまた静かになってしまった。
 それは孫七が悲しそうに、おぎんの方を振り向きながら、力のない声を出したからである。
 「おぎん! お前は悪魔に誑かされたのか? ただただ楽しんでいることを否定されただけで楽しむことを諦めたのか?」
 その言葉が終らない内に、おすみも遥かにおぎんの方へ一生懸命な声をかけた。
 「おぎん! おぎん! お前には悪魔がついたのだよ。祈っておくれ。祈っておくれ」
 しかしおぎんは返事をしない。
 ただ眼は大勢の見物の向うの天蓋のように枝を張った墓原の松を眺めている。
 その内にもう役人の一人は、おぎんの縄目を赦すように命じた。
 じょあん孫七はそれを見るなり、諦めたように眼を瞑った。
 「万事に適い給う御主。御計らいに任せ奉る」

 やっと縄を離れたおぎんは、茫然と暫く佇んでいた。
 しかし、孫七やおすみを見ると急にその前へ跪きながら、何も云わずに涙を流した。
 孫七はやはり眼を閉じている。
 おすみも顔を背けたまま、おぎんの方は見ようともしない。

 「御父様、御母様、如何か勘忍して下さいまし」
 おぎんはやっと口を開いた。
 「わたしは御教を捨てました。その訣はふと向うに見える天蓋のような松の梢に気のついた所為でございます。あの墓原の松の陰に眠っていらっしゃる御両親はオタクの御教も御存知なし。きっと今頃は真のいんへるのにお堕ちになっていらっしゃいましょう。それを今私一人、快楽に耽る世界に入っては、どうしても申し訣がありません。私はやはり地獄の底へ御両親の跡を追って参りましょう。どうか御父様や御母様はオタクの神様の御側へお出なすって下さいまし。その代り御教を捨てた上は、私も生きては居られません。………」

 おぎんは切れ切れにそう云ってから、後は啜り泣きに沈んでしまった。
 すると今度はじょあんなおすみも、足に踏んだ薪の上へほろほろ涙を落し出した。
 これからオタクの天界へ入ろうとするのに、用もない歎きに耽っているのは勿論宗徒のすべき事ではない。
 じょあん孫七は、苦々しそうに隣の妻を振り返りながら、癇高い声に叱りつけた。
 「お前も悪魔に見入られたのか? オタクの御教を捨てたければ、勝手にお前だけ捨てるが好い。俺は一人でも焼け死んで見せるぞ」
 「いえ。私も御供を致します。けれどもそれは――それは」
 おすみは涙を呑みこんでから、半ば叫ぶように言葉を投げた。
 「けれどもそれはオタクの天界に参りたいからではございません。ただ貴方の、――貴方の御供を致すのでございます。」

 孫七は長い間、黙っていた。
 しかしその顔は蒼醒めたり、また血の色を漲らせたりした。
 と同時に汗の玉も、つぶつぶ顔に溜まり出した。
 孫七は今、心の眼に彼の霊魂=アニマを見ているのである。
 彼の霊魂=アニマを奪い合う天使と悪魔とを見ているのである。

 もしその時足元のおぎんが泣き伏した顔を挙げずにいたら、――いや、もうおぎんは顔を挙げた。
 しかも涙に溢れた眼には不思議な光を宿しながらぢっと彼を見守っている。
 この眼の奥に閃いているのは、無邪気な童女の心ばかりではない。
 あらゆる人間の心である。
 「御父様! 真のいんへるのへ参りましょう。御母様も渡しも、あちらの御父様や御母様も、――みんな悪魔に攫われましょう」
 孫七はとうとう堕落した。


 この話は我国に多かったオタク達の受難の中でも、最も恥べき躓きとして後代に伝えられた物語である。

 何でも彼等が三人ながら御教を捨てるとなった時には、オタクの何たるかを弁えない見物の老若男女さえも尽く彼等を憎んだと云う。
 これは折角の火炙りも何も見損なった遺恨だったかも知れない。
 さらにまた伝うる所によれば、悪魔はその時大歓喜のあまり、大きい書物に化けながら、夜中、刑場に飛んでいたと云う。
 これもそう無性に喜ぶほど悪魔の成功だったかどうか、狐は甚だ懐疑的である。




『鍵のない夢を見る』/辻村深月

2020年06月27日 16時56分20秒 | 小説・本に関する日記
 昨日の夜は、辻村深月の小説『鍵のない夢を見る』を読み返していました。
 「仁志野町の泥棒」と「石蕗南地区の放火」と「美弥谷団地の逃亡者」と「芹葉大学の夢と殺人」と「君本家の誘拐」の5編が収められている短編小説集です。

 事件に巻き込まれる或いは事件を起こしてしまう女性の心理を細やかに描いた短編小説集。
 お話はとても練られていてひねりが効いています。
 とても読みごたえがあった短編小説集でありましたよ。

 面白かったですよ。
 お勧めです。



もし、あなたが自分自身で思考せず、新聞や隣人や地域的な偏見があなたに代わって思考しているとしたら、あなたの人生はめちゃくちゃなものになるでしょう。

2020年06月27日 16時37分03秒 | その他の日記
 以下の文は、MBC NEWSの『新聞記者が強要の疑い 警察が告発状を受理 屋久島町』と題した記事の転載であります。
 
『新聞記者が強要の疑い 警察が告発状を受理 屋久島町』
6/26 19:00

 屋久島町の出張旅費をめぐり新聞記者2人らが取材対象の男性に自らの主張内容を認めるコメントをするよう強要した疑いがある問題で、住民が警察に提出していた告発状が26日、受理されました。

 告発状を提出したのは屋久島町の住民6人です。
 告発状などによりますと、南日本新聞と朝日新聞の記者2人は4月、屋久島町の出張旅費を巡る取材のため、当時、町内の旅行代理店の所長を務めていた男性を男性の上司とともに呼び出し、大声で怒鳴りつけるなどして、記者らの主張を認めるコメントをするよう強要した疑いがあるとしています。

 男性のその際のコメントは南日本新聞と朝日新聞に掲載されましたが、男性はMBCの取材に対し、「そういうふうに言わされた」として、記事の内容は事実とは異なると説明していました。

 住民らはこれが強要の疑いにあたるとして4月に屋久島警察署に告発状を提出していましたが、その後、追加資料などを加え、26日付けで受理されたということです。

 告発人らは南日本新聞と朝日新聞に当時の取材の方法などについて公開質問状を送っていて、届いた回答について記者会見を開く予定です。

                              転載終わり。