オペラファンの仕事の合間に パート2

大好きなクラッシック音楽やフィギュアスケート、映画などを語ります。メインは荒川静香さんの美しさを語るブログ。

2007年、ミラノ・スカラ座の楽劇「トリスタンとイゾルデ」

2016年03月25日 10時55分11秒 | オペラ
ワーグナーの楽劇「トリスタンとイゾルデ」は私にとって特別なオペラ。以前、私がクラシック音楽の深みに入って行ったことに、3つの転機(3つの大きな扉)があり、その扉を開けて行くたびにクラシック音楽の深みに入って行ったことをコメントしたことがありますが、その2枚目の扉が楽劇「トリスタンとイゾルデ」である。

カール・ベーム・没後30周年 「出会い」

さて数日前、その楽劇「トリスタンとイゾルデ」の全曲DVDが届きました。
2007年のミラノ・スカラ座での公演の映像。指揮はダニエル・バレンボイム、演出はパトリス・シェロー。
以前からシェローの演出を見たかった映像だったのですが、手がでなかった。
しかし、今回、限定特価1490円だったので迷わず飛びつきました。
ヴァルトラウト・マイヤーのイゾルデが素晴らしかった。立派だった。
バレンボイムの指揮も立派ななものですが、第2幕の序奏のフニャとした響きにズッコケる。録音のせいかな?私が愛聴しているカール・ベーム指揮の1966年のバイロイト音楽祭のライブ録音の強い響きに慣れてしまっているためだろうか・・・?
シェローの演出は私にとってはウ~ン?である。
こういう演出が好きな方もいるのは分かっていますが、どうも私は今一つだった。
同じバレンボイムの指揮の1983年のバイロイト音楽祭でのジャン=ピエール・ポネルによる美しく幻想的で瑞々しい演出が懐かしくなった。
第3幕の最後、イゾルデの愛の死の場面では、シェローはイゾルデをいろいろ動かし、最後は額から血が流れてくるという手の込んだ演出。逆にポネルの演出ではイゾルデはほとんど直立不動ですが、たっぷりとワーグナーの素晴らしい音楽を味わうことができ、私はやはりポネルの演出の方が好きだな。
聴かせどころは、しっかりと聴きたいもの。
ただ今となっては1983年のバイロイトの映像状態は良いとは言えないので、私は、その時の気分でミラノ・スカラ座盤とバイロイト盤を選んで見るのかな。
ミラノ・スカラ座の映像では公演が終わりカーテンコールの最後、ステージ上に指揮のバレンボイムを真ん中にしてオーケストラのメンバーがズラリと勢揃いして拍手を浴びているシーンは壮観でした。
これからも私にとって「トリスタンとイゾルデ」の旅は続いていくでしょう。





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