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足田家のなぞ

哀しくも楽しい家族の日常

はじめてのうみ 2

2008-07-29 01:09:46 | 脱力日常劇場
つづき

「どぅおっ、どぅおっ、こっこれは…」

さて、水着のポケットの中にあった硬く四角い物とはなんでしょう?

1、 印籠
2、 切り餅
3、 携帯電話

「どぅおーーーっ!海に携帯漬けちゃったよ、電源入んないよ、半年バックアップとってないよ、NO-----!」

つる×∞ちゃんいわく、
「海水はだめなんですよね、真水ならまだしも、海水はちょっと…」
どうやらポカリスウェットが乾いた体をうるおすように、塩水は携帯にぐんぐん吸収されてしまうらしい。
いや、そういう話ではないかもしれないが私はそう理解した!
「なんでもっと注意しててくれないの?『たこすけさん、ポケットふくらんでるようだけど、携帯もってない?』って、なんで突っ込んでくれないの?」
八つ当たりしてみたがだれも相手にしてくれず、電池をはずしてティシュで拭いてみたがまるでダメなので、そのダメ機械を砂まみれのビーチサンダルと一緒にビニール袋に放り込んで、しばし浮世のしがらみを離れ(ここは無人島なんだ)と思い込むことにした。


さて、日も傾きバーベキューの支度である。
切って焼こうとうちの畑から持ってきた、玉ネギだのカボチャだのピーマンなんかが、料理人の手にかかってラタトィユとかカルパッチョになっていたのは驚いたが、どれも屋外料理とは思えないおいしさでまたしっかりご馳走になってしまった。
しかしなんとも困ったのは蚊の多さ。えっこがトイレだというので宿に戻ったら、廊下で20匹くらいの蚊がうようよしてるのを見た。狼の群れの中で生肉連れて歩いてるようで、おそろしくて逃げ出した。

一方かぽ子は、虫刺されにはアロエがいいと聞いて、宿の外にうじゃうじゃ生えていたアロエを勝手に切って両手に持って、バーベキュー場に座っていた。しかし自分は虫除け塗りすぎてまるで蚊が寄ってこないので、周りの大人たちに意味もなくアロエ汁をこすりつけ始め、しまいには「美肌になる」との触れ込みで男性の頭皮にまで塗りまくっていた。


暗くなってきたので海辺で花火を始める。
えっこは怖がりなので、花火は苦手である。
海も怖い。暗いのも怖い。
しかも夜の海にはいろいろな生き物がいる。
まずはフナ虫。手持ちのランプが照らした砂浜にはとんでもない数のフナ虫がぴよんこぴよんこと跳ねていて、えっこは砂浜に降りることもできず、ずっとおんぶで花火をながめていた。
つぎに現れたのは裸族。
隣で若者が騒いでいて、酔っ払ってるんだろうと気にもしなかったが、ふと見ると全員真っ裸だった。
20人くらいはいただろうか、体育会系の男子が裸で火を囲み、みんなでつめたい海に入ったり、台の上で踊りまくったりしていた。マネージャーと思われる女子がその様をずっと撮影してるのも気になった。好きでやってるならいいが、命令されてイヤイヤだとするとかなり不憫である。

子供によくないなとは思いつつ、リアクションが見たくてついかぽ子に教えてしまった。
「ねえ、かぽ子かぽ子、見て見て、あの人たち裸だよ。」
するとクールな口調で返された。
「知ってるよ。」

大人の階段をひとつ登ってしまったね。
海、海、やっぱ海ってすごいや。


冒頭の絵ですが、炒餌さんが砂浜でカニを獲って、えっこに見せてくれました。
でもえっこは「怖い~」と嫌がりました。
さて、えっこは何が怖かったのでしょうか?

1、カニ
2、もっと全体的な何か

(すいません、こんな怖い絵になって。本物の炒餌さんはもっとお茶目です。ちなみにえっこは明くる朝、開口一番「海、楽しかったね」と言っていました。二人ともいい思い出になったようです。)

詳しい海レポートは瞳ちゃんのマヨネーズ革命で。

ダレヲくんもよろしくね

はじめての海  1

2008-07-23 06:18:23 | 脱力日常劇場
海に行った。千葉の勝浦。
かぷ彦は将棋教室に行ってしまったので、その他のメンバーが車で千葉の勝浦まで行って、現地で山登りの面々と落ち合う。
かぽ子とえっこは海はじめてである。
かぽ子はなにしろ水遊びマニアなので、行く前から
「うみうみうみうみうみうみうみうみ」
と、縦ノリでジャンプしまくる興奮ぶり。

この海行き、かぽ子のいい子ポイントが貯まったら決行されることになっていて、
本人張り切って手製のポイントカード(27ポイントで満点。なんで27?)まで作って
奴隷のように家事を手伝い、ポイントゲットに励んでいたのだが、
善行を上回る数々の悪行でことごとく帳消しになり、
結局当日まで6ポイントしか貯まらなかった。
「バーベキュー手伝ったらボーナスポイント30あげるよ」
というこれぐすさんのお言葉に救われ、張り切って出かけたが
今思うと、奴、食べるばっかりで全然手伝ってなかったなぁ…

「ひょほーッ!うみうみーーー!」
パラソルの下でとりあえず牛カルビ弁当食ってビールを飲み始める母と
お砂遊びを始めたえっこと父を尻目に波に向かって駆け出すかぽ子。
時々帰ってきては
「いやー、海、最高―だね、しょっぱーい。」
などと言いつつ浜に寝転び、お砂隊に全身埋められたりしていた。

えっこは予想通り、海にびびっていた。
保育園のプールでも顔に水をちょっとかけられたくらいでお友達を厳しくにらみつけてるらしいので
水に対して慎重で、とにかく近づかない。
無理に浅瀬に立たせると、波で足元の砂がすくわれて
「ううっ、すべるー!」
と困惑していた。
波が来るたびに走って逃げるし。
私が抱っこしてちょっと水に浸けたが、うっかり波をかぶってしまい、
泣いちゃったので二人でシャワーをあびて砂をながした。

そしてその時気が付いた。
私の水着のポケットの中の、不自然に硬く四角い異物に。
「どぅおっ、どぅおっ、こっこれは…   つづく

キティでパンチ

2008-07-19 07:34:32 | えっこのいやいや園
ダレヲくん更新中です。よろしく。

ダレヲくん独立宣言

2008-07-15 06:20:08 | ひとコマ絵本 ダレヲくん
ダレヲくんシリーズが別のブログになりました。
こちらもどうぞよろしくおねがいいたします。

ひとコマ絵本 ダレヲくん

ひとコマ絵本 ダレヲくん2

2008-07-14 06:39:22 | ひとコマ絵本 ダレヲくん

ひとコマ絵本 ダレヲくん 1

2008-07-12 05:38:26 | ひとコマ絵本 ダレヲくん

大人の誕生日

2008-07-07 17:35:26 | おかあさんの部屋
誕生日である。39歳である。とくに感想はないが、今自分がどんなもんなのかちょっと考えてみる。

この頃思うのは、自分の能力を把握したほうがいいということだ。

例えばやるべきことはいくらでもあって、とっても忙しいのだが、なかなかこなせない。
一日まあ、10時間としても、あれとこれとこれとあれ、きっちり詰め込めばかなり出来るはずなのである。がんばれば。
でもがんばれない。さぼりまくってしまう。もうそのサボりかたっていったら現実逃避も甚だしい。
そして落ち込む。自己批判で過剰に後ろ向きになってしまう。
悪循環である。

ここで、今さらであるが、ふと気づいたのである。
子供の頃からずっと、私は私を過大評価してきたのではないかと。
あれとこれとこれとあれ、フル回転で確かにできるときもある。
でもむしろそれはレアケースと考えて、10時間のうち2時間くらいしか稼動できない私が真の姿、実力だとそろそろ認めてもいいのではないかと。

まわりを見ていて、人は生まれながらに平等ではないと、当たり前だが実感をともなって分かってきた。
努力でどうにかなるかというと、多分そうではない。だって努力したらストレスたまってどっかでリバウンドするんじゃないかな。

才能というのは人によって違う。そして一人一人のもっている生命力というかパワーの量も生まれつき決まっている。体力と気力。いくら才能があってもそれがないと大きな仕事をするのは無理だ。続かない。

能力が5分の1ならやるべきこと、やりたいことを5分の1に絞り込むべきだ。あれもやりたい、これもやりたいと思うが、なにしろパワーがないので、いろいろ切り捨ててシンプルに生きようと思う。

私の最大の憧れは、「いつ行っても部屋がきれいに片付いている人」なのだ。
昔っからそういう人にあこがれている。
裏表なく、精神的に安定してて、自分の大きさの中で余裕を持って生きてるって感じで尊敬する。いつでも人を呼べるってとこもすごい。私なんか心の取り乱しっぷりが部屋に表れてるので、ふいのお客様ってとっても困るのだ。でも一人暮らしの人ならまだしも、子供が3人もいる「家庭」で、オープンじゃない家って少数派なので、心が痛い。

というわけで、当面の目標は人生の大きさの適正化と部屋の整理整頓。
なんかちょっと後ろ向きだが、楽に生きたいのだった。
そして早くちゃんとした大人になりたい…。

溶連菌

2008-06-29 23:33:54 | 勝手に育て!子供達
かぷ彦の具合が悪かった。お腹をこわしてぐったりしている。
熱もあるし、頭も痛いらしい。
風邪かなと思ったが
「テスト前だからでしょ」
と、旦那が一刀両断。
なるほど。彼はちょっと嫌なことがあるとお腹をこわす。
旦那そっくりである。見事な遺伝。
おなじ腸の悩みを抱えて長年暮らしてきた先輩の言うことには説得力がある。
「なんだかんだ言って、ヤツはまだ歩いている。本当に痛かったら地面を這いずるはずだ。」
自分の痛かった過去ベスト5あたりを学校休ませる基準にしているので
かぷ彦はなかなか休めない。

しかしそれにしても不調が長く続くので、病院に連れて行ったら「溶連菌」に感染していることがわかった。
うーん、かわいそうに。
いくら腹痛を訴えても、食物繊維だのビフィズス菌だの飲まされてごまかされ。
しかも溶連菌の症状の一つ「咳」も、かぷ彦は一年中空咳しているので全くわからなかった。

しかし、中学生に溶連菌って、学校で流行ってるならまだしもへんな取り合わせだなーっと思った。あれって保育園とかで流行るもんじゃないの?

保育園といえばえっこ。彼女も風邪ひいて園を休んでいた。鼻水と咳がなかなか治まらなくて、病院行ったときついでに調べてもらったら、なんと彼女も感染していた。同じ菌でも人によって全然症状がちがうらしい。

こうなってくると、どっちがどっちにうつしたのか微妙なところである。

治療としては抗生物質を丸一日飲めば人にうつすことはなくなるそうで、学校や保育園も長く休む必要はないのだ。しかしかぷ彦の感染発覚の翌日は期末試験の初日だった。医者に登校を禁じられてはいるが試験はどうしたらいいのか。
学校に電話して聞いてみると、
「私は聞かなかったことにしますので、こっそり来ちゃって下さい。」
と、言われたらしい。うーん、そんなもんか?
結局、保健室で一人、試験を受けさせてもらった。
直行直帰で教室に顔を出さなかったので、試験なのに学校休んでると思われ、なのにちらほらと目撃情報もあり…。かなり怪しまれていたに違いない。

「おい、足田ー!お前先週どうしたんだよ?試験は?」
「…いや、別に…」

なぞの男かぷ彦。しかしその正体は…
保育園児にへんな菌をうつされ、体調不良を訴えるが親に病は気からと試験前日まで流されつづけた不運の中学2年生なのだった。

音楽のQ先生

2008-06-18 23:53:27 | 勝手に育て!子供達
音楽のQ先生がなんだかすごい。
かぷ彦の通ってる中学の先生で、女性、推定年齢43歳。
合唱の指導に定評がある。確かにこの中学、合唱のレベルは高い。
しかし合唱一筋で、音楽の授業で楽器を演奏することなんてまるで無くて、
一年中歌っているらしい。

成績の基準はもちろん歌。二人組で歌唱テストをするらしいが、誰と組むかは重要だ。
あと噂によると、先生は好きなタイプがはっきりしてて、「明るくて元気なタイプの男の子」はポイントが高いらしい。

かぷ彦、どこからつついても勝ち目なし。

まあ、そこいらはあくまで噂なので、真偽のほどは定かではないのだけれど、
ここからは実話。実録音楽授業参観記byうちの旦那、であります。

「とりあえず、授業参観なのに親が入るスペースが全然ないんだよ。だから親は出入り口からコソコソっと見てすぐ帰っちゃうんだ。俺は根性で見たけど。」

当日は合唱コンクールで歌う曲を決めていたらしい。

「それがさ、10曲ぐらい聴いてその中から子どもに選らばせるんだけど、曲を全部頭から一律3分で切っちゃうんだよ。曲の構成もなにもないじゃない?「変身」と「カラマーゾフの兄弟」前半一律100ページだけ読んで感想文書けって言ってるようなもんだろ?しかも曲聴きながら感想文書けっていうんだよ、その3分の間に。曲を聴きながら感想を書くなんて、普通の中学生に出来るわけないじゃん?講演を聴きながら感想文を書いたり、読書しながら読書感想文を書くようなもんでしょ?」

たしかに。そりゃ無理だ。

結局、ある曲に人気が集中した。その曲は始めの3分に起承転結さまざまな要素が入っていて分かりやすかったらしい。

その結果を見て先生曰く、
「他のクラスもねー、これが一番人気なのよ。やっぱり育った地域が一緒だとみんな好みも似てくるのかしらね。」

ないない、それはない。


年度初めに各教科の年間指導計画というのが配られるのだが、これも音楽科のはすごかった。
一ヶ月ごとに具体的な授業内容が書いてあり(もちろん全部合唱)、
意欲だとか表現、技能といった5つの観点別に評価基準が載っている。
驚いたのは、その内容が全部一緒なのだ。
例えば4月の音楽への関心の評価基準が「曲の持っているよさや特質に関心を持ち、自己のイメージや感情を生かして曲にふさわしい歌唱表現をすることに意欲的である。(すごく長いので以下略)」だとすると、全部の観点、横一列5箇所、全く同じ文章がコピペしてあるのだ!5月6月なんて同じ文章が7回も貼ってあった。間違い探しの右脳トレーニングかと思った。

いいのかなぁ…学校の先生が。
生徒がイントロ3分聞きながらがんばって書いた10曲分の感想文が全部まるまる一緒だったら怒るんじゃないかなぁ…。

二歳児 暴君キャラ

2008-06-06 15:19:02 | えっこのいやいや園

こんな駐車場はいやだ

2008-05-19 16:28:54 | 脱力日常劇場
去年初めて駐車場を借りた。今まで畑にとめていたのだが、私が免許を取ったので、住んでる公団の敷地内に借りたのだ。
公団の駐車場は毎年一回場所が変わる。抽選会があって、当たった順に好きな場所をとっていく。
私はなにしろ初めてだったので、どこがいいのかさっぱりわからず、とりあえず家に近くて一番端にあるところを取った。駐車テクニックにものすごく不安があったので両隣車よりも気が楽だったから。それ以上深く考えてはいなかった。頭の上のことなんて。
そこは大きな木が生い茂る公園の真裏、特に端っこは、まさしく大木の根元だった。

「樹脂被害を考える会」というのがあって、車が汚れるので木を切ろうと持ちかけ、自治会ともめているという話が耳に入ってきた。
「えーーっ、なんか油とか垂れてくるのかなぁ、いやだなぁ」
と思ったが、『樹脂』ってのがどんなものか見当もつかなかったのであまり気にしなかった。
みんなの木だし。木好きだし。一部の車好きな人が神経質になってるだけだと思ってた。
そもそも私も旦那も、車が汚れててもかなり平気である。少なくとも洗ったことなどない。
旦那は「ときどき洗ってるよーー」というが見たことない。だから大抵のことには動じないと思ってた。

甘かった。

恐るべき木陰駐車場の実態。

まず、落ち葉がすごかった。
一晩で「忍者?」っていうくらい車が隠れてた。
そのまま走ると道すがら葉っぱを落として尾行されてしまいそうだし、ぱっと見
「葉っぱが走ってるの?」と思われそうで恥ずかしかったが、我慢した。
車の回りも落ち葉が山になっててすごかった。焼き芋焼けそうだった。
「あれって自分で掃除するのかなー?」
と思っているうちにいつの間にかなくなっていた。
季節の移ろいとともに落ち葉は去っていった。きっと風に飛ばされ土に帰ったのだろう。もしくは親切な人が見るに見かねてなんとかしてくれたのだろう。

しかし木の恐ろしさはそんなものではなかった。
春になると、なにやら実だか蕾だかなんだかわからない小さい粒状のものが落ちてきた。毎日毎日たっぷりと。しかも車全体がベタベタするようになった。ジュースこぼして拭いてない床のようにベタベタなのだ。ウチの車は濃紺なので目立つ。クランチトッピングしたチョコアイスみたいになってしまうのだ。
これにはさすがの私も参った。ドアを開けるたんびに手がベタベタなのだ。ホースで水をかけてみたがすっきりしない。流れた実がワイパーの下のあたりにコップ4杯ほどたまってしまった。ちょうど点検の時期だったのでそのまま車預けたらすごくきれいになってもどってきた。「ときどき洗車しましょう!」というお手紙とともに…

そして今、もっともホットなマイカー汚染物質はアブラムシである。
すくなくともウチの近所は今年、アブラムシが大発生している。
とにかく口開けてたら毎秒3匹飲み込んじゃうほど濃い密度で空を飛んでる。
はじめ、(あの虫はなにかなー?)と思っていたのだが、車を見てびっくり。
白くて小さいアブラムシおよびその抜け殻がびっしり…。ゴミのようでいて、よーく見るとミリミリミリミリ動いてるのだ。しかもなぜかドアと車体の間により一層いるので、車に乗るときすんごく気持ちが悪い。
「ギャーッ、おかーさん虫拭いてーーっ(かぽ子)」
えーーっ、やだよ、かぽ子拭いてよ、100円あげるから…。
羽が生えて飛んでいるのはそれらが育ったやつなのかなんなのか、やっぱり車にくっついてる。拭くのも気持ち悪いので、恐る恐る水をかけると、死骸はいくらか流れたけど、羽の生えたヤツは飛び上がって、水がなくなると戻ってきたりする。

畑ももちろん被害甚大である。アブラムシは単為生殖で交尾しないで雌だけで増えてしまう。しかも卵を産まないで、直接子供を産んでしまうのだ!
だから条件がいいとどんどん増えてしまうらしい。例えばビニールハウスにメスが一匹もぐりこんじゃえば、ときめきの出会いなくして一人でバンバン増えちゃうわけで。天敵もいないし。(じゃあアブラムシの雄って一体…?と思った方、詳しくはコチラ

でもそろそろアブラムシも終わりかな。それにしても、あの木の実と一緒にベタベタしてたのが『樹脂』ってヤツなのかな。それともまだ『樹脂』のシーズンじゃなかったりして…。これからだったりして…。ある日いきなり車がヌルヌルのテカテカに…。

もう絶対、この駐車場は選ばないぞっ!

あのすばらしい愛をもう一度…

2008-05-05 01:23:49 | えっこのいやいや園
寝る前に、布団の上で愛を交わすひとときが、楽しみだった。

見つめ合い、手を握って、その日の出来事を語り合う。
暗い部屋の中で隣室から差し込む光が反射して、瞳だけがキラキラと輝いている。
あまりにおいしそうな、そのむっちりとした肉体。
あちこち触りまくり、しまいには抱きしめて、キスの嵐。
「好きだ!」
「すゅきーっ」
「えっこぉ!」
「おかあしゃーん」

とかなんとかやってるうちに、一緒になって寝てしまい、
(起きなきゃ、起きてお風呂に入らなきゃ。)と思いつつなかなか起きられず、
とくに冬場など、なんとか起きたはいいがそのまま布団の上に座って3時間、なんてこともざらで、結局明け方近くぶるぶる震えながら入浴することが多かった。
寝かしつける前に風呂に入ればいいのだが、忙しくてどうもむずかしい。
そこで、旦那に寝かしつけてもらっている間にマッハで入浴してきて交代するという作戦にでた。

「さーっ、おとーしゃんと一緒にねんねしようねー。」
「えーっ、おかあしゃんがいいよー、おかーしゃーん!」
後ろ髪を引かれるご氏名だが
「おかあしゃん、金魚にエサやってくるね、ちょっと待っててね。」
などとわけのわからない言い訳をしつつ、あせって風呂に入る。
しかし出てくると、案外コロッと寝てしまっていたりする。
「えーーーーっ、もう寝ちゃったのーーー?」
寝かしてもらったくせに文句を言うのもひどいが
いちゃいちゃし損ねてがっかりなのである。

(おかあさーんって呼んでたのに、待っててって言ったのに、嘘ついてお風呂入ってゴメンね。入ったら入ったでのんびりしちゃったし)
罪悪感にさいなまれつつ寝顔を覗き込んでいると、どう見てもしっかり寝込んでたのに、えっこは突然バチッと目をあけたりする。
そして次の瞬間、「おかあしゃん!」と言って
本当にうれしくってしかたないって顔でニコニコ笑う。
そして「おふろ入ってきたの?さっぱりした?いっしょにねよう。」などと言ってくれるのだ。
えっこーーーーぉ、ごめんよぉーーー!
疑うことを知らないあまりにまぶしい笑顔に(静かだな、もう寝ちゃったかな。まあ寝ちゃってたら寝ちゃってたでいいか。ギャグマンガ日和でも見よう。)と思っていた私はへろへろになるのであった。

しかし、しかしである。
ちょっと前までそんなラブラブスイートハニムーンだったのに
あの人ったら、あの人ったら…!

そもそもその夜、えっこは風邪をひいて、鼻は詰まってるは、熱はあるは、お腹空っぽ、一晩中寝たり起きたりの繰り返しですこぶる機嫌が悪かった。
その内なだめる私に「おかあさん、やだっ!あっちいけ!」と言い始め、布団はおろか部屋に入るだけでも号泣して怒るようになったので、私は隣室でただ泣き疲れて眠るのをじっと待つしかなかった。
しかし、こっちも眠い。布団で寝たい。もう寝たかなーっと、そーっと部屋にもどって隅のほうで寝ようとしても気づかれて泣かれる。
「やだーっおかーさーん、あっちいってー!」
「じゃあもういいよ、あっち行ってればいいんでしょ!もう一生一緒に寝ないからねっ!」
頭にきて怒鳴りつけ、余計に泣かして旦那に怒られ、隣の部屋で膝をかかえて私もちょっと泣いた。
ある日突然「あなたは今日からソファで寝て」と言われた夫の気分(想像)。

あれ以来、えっこは冷たい。
一人でとっとと寝てしまうし、寝返りしたとき私にぶつかると怒るので、私は足元のほうで小さーくなって寝てるのだ。

ああ、あの愛の日々よもう一度…


掟破りのゆる登山 

2008-04-26 00:21:53 | 脱力日常劇場
高尾山に登ることになった。
「山って初めてだなー。なに着てけばいいのかなー」
などと私がはしゃいでいると、
もとワンダーフォーゲル部で、遺跡と同じくらい山を愛する主人が口を出してきた。
「高尾なんてね、山じゃないよね。」
「高尾で遭難するなんて考えられない。」
「山行くなら磁石と地図は基本。」
「遭難したら沢じゃなくて尾根を目指せ。」

言ってることが矛盾してて高尾が危ないんだか楽勝なんだか分からない。
主人にしてみれば山というより単なるお寺なのだが、
彼は私が病的な方向音痴だと思い込んでいるので、警戒を促しているつもりなのかもしれない。
「とにかく、酒は飲むな、山をなめるな。」
といわれたが、一緒に行くメンツからしてしらふで帰れるとは思わない。
「あっあー、むにゃむにゃ…」
と濁った返事をしておいた。

当日は、かぷ彦の通学リュックを借り、万全の装備を整えた。追いすがるかぽ子とえっこをごまかしごまかし、いそいそと待ち合わせの高尾山口駅へ。
えっこの世話を押し付けられる運命のお義母さんは遭難時非常食として手作りの草団子を持たせてくれた。
気分は桃太郎である。

待ち合わせ場所に大遅刻(ごめん!)してついてみると、
友人の手にはすでにビールやカクテルの缶が…。
なんか、もう、飲んでるし!
しかも私があんなに装備に頭を悩ませたのに
約1名すごく普通の格好。肩掛けカバンだし靴も革でパンプス的な…
「いやーはき慣れてないスニーカーとどっちがいいか迷ったんですけど。
でも、遭難したとき用に板チョコ2枚持ってきましたよ!」
うんうん、ある意味正しいね。

さて、山はというと、大半はリフトで登ってしまったので
お寺めぐりをしているうちに山頂に到着。
あれれ、拍子抜け。たいしたことなかったのだった。

山のてっぺんに着いたと同時に、お弁当と称した酒宴が始まる。
「前の人たち帰ってベンチが空いた、ちょうどよかったね」
と言いつつテーブルに持参した食物を並べる。
しかし今考えると、前の人たちは正確に状況を把握した上で、下山を選択したのかもしれなかった。

なぜかと言うと、その日は朝から微妙な天気だった。
「山を知ってる人間なら、こんな日は絶対登らないな」(某もとワンゲル部)
実際、小雨が降り始めていた。
そしてもう一つの懸念事案、時刻は2時をまわっていた。
山的にはもう『蛍の光』とか流したい時間である。
「だいたい、山登るのに12時半集合なんてありえない。」(某もとワンゲル部)
しかし出てくる出てくる、皆のリュックの中からビールに酒に焼酎、泡盛。
手作りのお惣菜やおいなりさん、お菓子の数々…。(本当にご馳走様でした!)

結局、雨の中、飲んで食べた。
「雨降ったら動くな。」(例のワンゲル部)
この言いつけは守ったな。動かなかったもん。寒かったけど楽しかった。
私はレインコート着てたけど、無防備に濡れてる人が多かった。
遭難した時ずぶ濡れはまずいんじゃないかなぁと思いつつ、気がつけば雨は上がっていて、帰る頃には晴れ渡り、新緑の景色が一望できた。

へべれけで下山する。
まだ明るくて、太陽があったかくて、バカみたいにへらへらしていた。
酔っ払いは、お出かけではしゃぐ男の子(小1 サッカー部)のように、楽しい小石を拾って歩く。
世界が甘やかしてくれるような気がしてくる。
まともな大人は日常的にバカ不足なのだな。
だからお花見とかするのかな?

下山途中、電波が入るようになると、かぽ子がストーカーのように電話しまくってきた。
「遭難してない?おかあさん、遭難してない?」


はいはい、今帰ります。

恐怖のクレーマー

2008-04-14 12:16:09 | おかあさんの部屋
(かぽ子作『エドはるみ』  コーって言ってる…。)




主人に言わせれば、私は恐怖のクレーマーなのだそうだ。

おかしな商品やサービスで迷惑をこうむった場合、あなたならどうする?

① 運が悪かったと思ってあきらめる。
② 文句をいう。

主人は平和主義の①タイプ。
私は、最近はつまらないことでは怒らなくなったといいつつ、でもいざっていうときは戦うよ、という②型。

例えば新品の商品に難があれば値切る。
(たしかにわざわざ難があるものを選んで値切ろうとする傾向はある。)
これが①タイプには恥ずかしくてしょうがないらしい。
でも、大阪や外国では当たり前だよね。正常な商業活動のうちでしょう。
予想よりもはるかに値切れることがあって、そのときの達成感といったら、
値切った分で誰かにおごりたくなるほど。

たしかに買ってきた刺身が腐ってて、スーパーに電話したら新しい刺身とお詫びの苺を持ってきてくれたので、まあ、くれるって言うし、もらっておいたこともある。

店に乗り込んで「責任者出て来い」と言ったこともあった。
洗濯機を買ったのだが、どうもうまく動かない。
すぐに止まってしまう。
調べると排水口から謎のプラスチック片がぞろぞろと。
つなぎ合わせると、
「現品処分セール」とか
「9」とか「8」、「円」などの赤や黄色の文字が…。
明らかにパウチっこした店頭ポップが機械の中に入り込んで粉々になっちゃってるようなのだ。
無論無料でメーカー修理はしてもらったけど、
何日も洗濯できなくて、体育着ドライヤーで乾かしたり、大変だったのだ。
店のミスだとメーカーも認めたけど、店からは何も言ってこない。
今後同じようなミスが起こらないように(←ここ大事!)
厳重注意しに行ったのである。
店は非を認めた上、うちの浄水器と同じ型番のカートリッジをくれた。
偶然だなぁ。買おうと思ってたところだったんだよなぁ。
くれると言うのでもらっておいた。

しかし年とともに温和な性格になった私。この頃クレームを出すネタもなかったのだが、久しぶりに、今朝、やってしまった。

なにかというと、ちっちゃなことである。
浅田飴の缶のこと。
以下クレームメールの全文。

浅田飴の缶の素材がスチールかアルミか分からなくて困りました。
食品でも薬でも大抵包材本体にリサイクルマークがついています。説明書や外箱は、捨てる段階では保管していない場合もあります。
御社に問い合わせたところブリキだといわれました。リサイクルマークの表示義務はないそうです。リサイクルできないからでしょうか?それにしても消費者が悩んでしまうのは確かです。ブリキならブリキと缶自体に分かりやすく書いておいてくれればそんなことにはならないはずです。
おもちゃや置物ならまだ知らず、浅田飴は消費されるものです。捨てる機会が度々あります。スチールとして捨てている人も多いでしょう。その場合リサイクル事業の妨げになるかもしれません。ぜひ改善していただければと思います。いっそスチールにしてしまったらどうでしょう?どうしてもブリキである必要があるなら、詰め替え用浅田飴を販売しては?

はじめに電話で問い合わせたとき、缶に電話番号がなかったので、調べるのに手間取りました。説明書をなくしてしまったり、インターネットを使えないお年寄りも多いかとおもいます。調べてみたら大抵の薬や食品は本体(外箱や容器。説明書以外)に会社の住所と電話番号が併記してありました。誤用を防ぐためにも電話番号を載せていたたければ消費者としては助かります。


うーん、暇で嫌な主婦全開である。
友達になりたくない感じ。
でも私が困ったことは確かなので、
他にもおんなじように困る人がいるんじゃないかと思って。

なにか欲しいわけではないのよ。

ちなみにクールよりニッキの方が好きかな。

いや、くれって言ってるんじゃなくて…。

いってらっしゃい

2008-04-10 17:39:51 | えっこのいやいや園

えっこが保育園に入りました。

泣かないだろうなーっと思ったけど、やっぱり泣かない。
ご機嫌で通ってる。
朝、主人が連れて行くとガチガチにかたまっているらしいんだけど、
私が迎えに行くと「帰りたくない」って言うし。

しかしとりあえずよかったです。
あんまり嫌がられたら、
たいして忙しくもないのに、2歳児保育園にやっちゃったって
罪悪感にさいなまれることでしょう。

朝、園服を着るときはちょっと嫌がります。
「おおきすぎるーっ!」
たしかに。
ぶかぶかだし、灰色でえらく地味。
紺の帽子も大きくて、すぐに斜めになってしまう。
通園バックと上履き入れは手作りしました。満足。
えっこ自らフェルトで作ったお花を貼ったりして。
(買ったほうがよっぽど安いけど。)

家に帰ってくると、彼女のテンションはやたらに高い。
ふざけたり、さわいだり、
ちょっとわがままだったり、乱暴だったり。
外で気つかってるから
ほっとするのかもね。

保育園ごっこをすると、えっこは先生になる。
園児キティちゃんを迎えに来た私に
「きょうはきゅうしょくたくさんたべましたよ、おしっこもしましたよ」
などと報告してくれる。
キティちゃんが「おトイレー!」と叫べば
えっこ先生トイレまで急いで連れて行く。

しかし自分はといえば、
まだまだオムツ、とれる気配もないのでした。