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ぶきっちょ

性格がブキッチョなんで
 五体すべてが不器用ってか・・・

飛翔

2015年05月05日 23時10分17秒 | 変わった虫

この日越谷久伊豆神社の横の公園で木遣(きやり)の唄が響いていた。

その歌声は格式を帯びて心打たれる音色である。

お祭りの際男衆が歌うそのようなものか?難しいことは解らない!

そんなでこの日はいつもより人が多くでていました。

 

賑わう中自分達(奥さん、ワンちゃん―――もちろんダッコで)も偶然ここに居合わせたんです。

お木曳(おきひき)のいろんな展示を見終わって帰ろうとしていた時だった。

 

屋台の出店の一画から煙が立ち昇っているかのような

無数のシャボン玉が吹き上がっているかのようにも見えるモヤが見えました。

近付くとそれはシャボンでもなく煙でもありませんでした。

 

それは大きな木の切株から続々と湧きだして来る無数の群れなす翅蟻の

次々と煙のように宙に飛び出して行く様でした。

近くの店の人も蠅叩きのような物を手にしてはいましたが

その数その勢いに為す術もなく見守る感じでもう茫然としてました。

 

急いで写真を1枚写す間にもう何頭もの翅蟻が自分にとりつくものですから

振り払いながらその場を離れてしまいました。

 

翅蟻の類でひょっとしたらシロアリではとないかと思い

帰るとすぐにサイトで調べてみました。

 

シロアリの結婚飛行(群飛)の記事を目にし「これに間違いない」と思った。

しかしシロアリにはヤマトシロアリ属とイエシロアリ属があり

この時期はヤマトシロアリの方ではないかと思われたが

記憶では翅が薄い茶のようだった感じがしてイエシロアリかとも。

イエシロアリだとするとあんなに沢山の個体が散らばって行った恐ろしい事実に愕然とし

すぐに家をと飛び出し今一度確かめに先程の場所まで行ってみる。

 

数こそ前に比べれば少なくなっていたけれども相変わらずまだ続いていた。

じっくり動画なども撮影して見てみるとこれはヤマトシロアリの方だろう。

こちらヤマトの方はイエシロアリよりかはまだマシなようなので安心。

 

サイトのウィキペディアフリー百科事典にヤマトシロアリの結婚飛行(群飛)のことが

載っていた。

関東周辺では4月-5月の風が弱く蒸し暑い日の10時から正午頃にかけて生殖虫の群飛が見られる(抜粋

です)云々とあります。

 

こんな珍しい光景に出会えてとても幸運な気持ちです。

奥さんなどはこんな虫の大群など見ようものなら最高最悪な一日かも。

だから見ろと言っても絶対拒絶です、、見ても見えないでしょうきっと。

 

動画のアップをしたかったのですができるのかどうか知らないので

したくても叶いませんでした。


不思議蜘蛛に出会いました

2014年07月16日 20時25分23秒 | 変わった虫
くもはクモでもこのなら昔から好きです。
特に台風が近づいてくる前などは目まぐるしく流れる雲の変化には
子供ながら感動していました。

が、この蜘蛛にかんしては子供時代の経験がトラウマみたいになって
今でも解ってはいても躰が勝手に反応して飛び退くこともあります。
その蜘蛛はアシダカグモ(脚高蜘蛛)で体長は雌で20-30mm、
足まで入れた全長は100mm~130mmにもなり国内最大級の蜘蛛とあります。
今では出会ってもこんなには大きいのはなかなかないと思いますが
どうも脚が何本もある虫は不快になってしまって申し訳ない。

ところが可愛らしいハエトリグモを見るようになって
蜘蛛の姿も徐々に見慣れて抗体ができたのか図太くなった気がします。

カマドウマなども見つけると懐かしさを感じます。
子供の頃はこれさえもビビッてましたから。

さて、そんな中で出会いたいと思うようになった蜘蛛に
オナガグモというのがいます。
ヒメグモ科オナガグモ属で普通のヒメグモといえば
膨らんだ躰と細長い脚というのが定番らしいのですが
これは極端に長い躰をした特に変わった蜘蛛なんです。

弱々しい細いこの蜘蛛が蜘蛛を捕食する仕事人とは驚きです。
それも蜘蛛を捕食しているのが知られたのが20世紀末になってというのも
びっくりです。
どんな蜘蛛をねらうのかは定かではありません。


こんなのは何処にいけばいるんだろうか
生きてるうちに見ることはないかも知れないと思っていました。

そんな折、ヒカゲチョウらしき蝶が静止するのをさがし
杉の木の下でしゃがんだりしている時その時が訪れたのです
すぐ脇の杉葉に何かいるのに気付きました。
「やった!これは絶対あのオナガグモに違いない!」





小さな子供のナナフシのように見えましたが蜘蛛の糸を出しています。
手にとって見るとクネクネ躰を動かして素早く逃げ出します。
アシナガグモは脚が長いのですがこんなに体は長くない。




「エッ、これは!これはヒョットして・・・」
いつかあいたいと思っていたアレかとさかんにカメラを写したのですが
どうもピントがあってくれません。
カメラも怒っているようで「何処を写したいんだオマエはっ!」って
焦点は後ろの葉の方にいってしまうんです。

あとでよく見るとそこには巣袋らしきものもあり
守って離れずにいる雌もいるのが確認されました。


赤矢印がオナガグモの2頭です。





今はもう落ち着いていますので気は動転してませんが
あの時はうまくカメラのピントがあわないし
どうしたらピントがあってくれるのか四苦八苦でした。
このカメラでは仕方ないなと納得させてます。

雌雄で子育てしているのでしょうか、2頭一緒が確認されます。
蜘蛛は夫婦で子育てするものなのか知りませんが
なんかめずらしい感じも受けますね。

ハグロトンボ

2014年06月25日 23時45分50秒 | 変わった虫
このハグロトンボに以前からずっと出会いたいと思ってきた。
育った家では裏に竹藪があってそこをフラフラと飛ぶこれを何度も目撃してきた。
追いかけると逃げていくのだけど素早く消えていくでもなく
ふわりふわりと漂うように離れていく。
私にとってこれは藪の中の黒い妖精であった。

ウィキペディアフリー百科からの説明になりますが
カワトンボ科のトンボで本州、四国、九州に生息し
翅が黒く、ほかのトンボにみられるような素早い飛びやホバリングなどはせず
葉などにとまる際4枚の翅を重ねて蝶のように立てて閉じるという変わった特徴を
持っているとあり、翅をパタパタとはばたかせて飛ぶ際実際に小さな音をたてるのだそうだ。


これが絶滅危惧種になるかもと聞いては余計気にかかり
出会う機会もなくほんとうに絶滅してしまうのかと心配してきた。

徳島で生活した6,7年前になるだろうか、
市内から離れた山の方に県立の博物館と図書館があったのだが
そこに行ったおり下を清流の流れる川があり
そこで懐かしいあのハグロトンボに出会うことができた。
が写真を撮る間もなく対岸にいかれてしまったのだった。
歩いて渡れる程には浅くはなかった。

今回埼玉越谷市の葛西用水路の古利根川の岸辺でまだ少し花をつけた夾竹桃の中で
フラフラと飛ぶ黒いそれを見つけた時はそれはもう跳び上がる思いがした。


急いでカメラを構えしかし遠くに行ってしまったのでまずはズームで。
それから逃がさないようにそっと近づいて撮る。
何枚か撮るとさらにもう1頭いるのが解ったがそっちは撮れなかった。
するとさらに1頭いたようだったがそれもカメラには収まらなかった。


あとでこれについて調べていると
「雌は普通に雄のそばにいる」とありました。
すると他にみた別のはその相手だったのかも知れません。

またこのハグロに似ている「アオハダトンボ」というのがいて
こちらの方は少し小さいらしく雌の翅には白い偽縁紋があると。
ハグロトンボの翅は真っ黒で雄の躰は緑色に輝き雌は黒いのだそうです。

翅を畳んでとまるのも不思議ですが時に翅を拡げる仕草は蝶のようであり
飛び立つ様は翅がヘリコプターのそれのように感じます。
パタパタと音が聴こえてくる感じすらします。






弱々しく優雅なこのトンボがもし白変種になれば
森の中で出会ったと主張する人の目には
まさに妖精に見えるのではと前々から自分は空想している。


和漢三才図絵

2014年05月26日 16時03分14秒 | 変わった虫
アヤヘリハネナガウンカそれにアカハネナガウンカと出会い
壁をホバリングしながらグライダーかなんぞのように横滑りしていき
次の一瞬に異次元にバネじかけで飛び跳ねて消えていった姿は
とてもこの世の生物にはおもえず宇宙生物だと思った。
大きな翅が正しくグライダーの羽根のようです。

もう1種宇宙生物と思えるものがいる。
コウガイビル(笄蛭)というナメクジのようなやつです。
こいつは外国から入ってきた生物なのか
何時頃はいってきたのかと調べたく思っていた。

ひょんなことで「和漢三才図絵」なるものを知る。


江戸時代中期、大坂の医師寺島良安という方が
30余年の歳月を得て編纂し出版したという挿絵入りの百科事典。

サイトで島根大学:OPAC:桑原文庫に接続して中身が読めます。
天、人、地の3部に分かれているようで
その人部の第五十三~五十三四巻に載っている
度古」なるものを見つけました。
コウガイビル(笄蛭)の記述が読めない漢文の中にあるのを
見てとることができます。
とすればこれは江戸の時代にはもうすでに日本にいたのは確かである。
しからば江戸かそれ以前に異次元か宇宙のかなたから
空飛ぶ円盤に乗ってやってきたのだろう。

7,8年前最初この生き物を庭で見つけてしまった時には
自分にとってあまりに不気味なもので吐き気さへ感じた。
ナメクジの数倍気味の悪いものだった。
頭が二つに分かれているのはハンマーシャークを思い出させます。
これは20センチくらいはあった方でどうか自信のない人は
またはナメクジの嫌いな方は大きくして見ないで!注意


できればこっちの子供を開けてください。
それでも6,7センチくらいあったかな。
あくまでも見たい場合であって勧めている訳ではありません。


宇宙生物というのは冗談にせよ
この世の物でないと思ったのは本当です。
大きいものになると1メートルにもとあったと記憶してますが
けっこう身近なところにもいるようなのだ。

今はもう映像でも見慣れてしまいサイトでの動画も(ナメクジを捕える様)
平気で見てられるようになりました。
ナメクジやらミミズなどを捕食するようである。

まだまだこの世には知らぬが仏・・・?で
おぞましく恐ろしい気味の悪い生物がうじゃうじやといるんですね。


「和漢三才図会」ですが中身の絵を見ていくだけでも
当時の暮らし、調度品やら興味惹かれるものが満載で面白いですよ。
自分はないけど時代映画を撮る人だったら必見だろうなと思えちゃいます。



ホリカワクシヒゲガガンボ

2014年05月23日 02時02分16秒 | 変わった虫
先日こんなのを写した。
越谷の久伊豆神社の境内の木の間を飛んでいたものである。





簡単に以前撮ったベッコウガガンボだなと思った。

写真を元にサイトで調べてみると少し翅の模様が異なるような
そんな気がした。
調べを進めていくとよく似ていることで間違われるという
ホリカワクシヒゲガガンボだということが解る。
翅の模様が少し違うのである。
クシヒゲとは雄の触角がクシのようだということで。

さて以前にもこれを撮っているのでできるかぎりの過去の
撮り貯めている写真を見て間違えていないかチェックである。


2010年5月のものでたしかにこれはベッコウガガンボである。


これも2010年で前に載せたことがあるかも知れませんが6月です。
これも間違いなくベッコウである。
クモはササグモです。


2011年9月に撮っているこれは意外にも間違えないで
ホリカワクシヒゲとちゃんと同定している。

すっかり自分は忘れていたがしっかりその違いを
とらえていたことにそんな自分にビックリしてしまった。
しかしそんなことはちっとも記憶にないのが恐ろしい。

写真ではベッコウの方はすべて徳島で
ホリカワクシヒゲは埼玉の越谷であるので
未だベッコウはこちら埼玉では見ていないようだ。


ガガンボにこのような種類があるのを知ったのもつい最近のことで
子供時代からガガンボは一種で小さ目と大き目がいるみたいと
思う程度であった。
ベッコウガガンボに出会った老いた少年は綺麗なガガンボも
いるもんだと驚いたのである。
また腹が異様に曲がったりしているものには
最初は何がどうなっているのか「ナニコレ?」であった。

虫の不思議な姿にはホント特に目新しい物には
出会えた喜びを感じてしまう。