ずるずのブログ

へたれブログ「なるべく重要なことは書かない」「必要の無いことは、多めに」「詳細な検討は加えず、行き当たりばったり」

ちなみに

2008-01-31 12:56:52 | Weblog
前記事の件の「ギョウザ」に入っていたのは。

「感染症オタク」には関係ないけど。

「メタミドホス」という有機リン系殺虫剤だそうです。

これは、アセチルコリンエステラーゼ阻害剤の活性があります。

アセチルコリンという物質は、筋肉を動かす神経の終末部分から分泌され、筋肉をちじめる作用をします。

働くとすぐに、周りに存在しているアセチルコリンエステラーゼという酵素の働きで分解されます。

この酵素を阻害するんですね。

アセチルコリンが分解されないまま残ってしまうので、筋肉は縮んだまま固まってしまう。

だから「痙攣する」んですよ。

以上。

いつものことですが

2008-01-31 12:43:04 | Weblog
毎度お世話になっております。

「感染症オタク」にとっては神様「青木眞先生」が編集長をされているブログで↓

http://blog.goo.ne.jp/idconsult/e/99e5d14411461ba0a2967c5eba74823d


毎度のことですがここにだけは直リンクは張りませんのでよろしく。

例の「毒入り冷凍餃子」の件から。

「オリンピックはだいじょうぶか」という記事です。

「日本の啓発は、具体的なリスクやその回避法を提示せずに「きをつけてください」と標記するのが特徴」だそうで、言われてみれば全くそのとおりwwwww

当局の標記は↓

厚労省のギョウザに関する対応


「消費者への注意喚起」だそうですよマッタク。

新型インフルエンザの懸念はだいじょうぶかな。

早くwww

予算をつけて具体的な対応をwww

以上。

エチケットマスク?

2008-01-31 10:08:23 | Weblog
いきなりで恐縮ですが。

咳をしている人は気になるこのごろですが。

特に若い男性が、気になるところです。

なぜ「若い男性」を特別視するかというと↓。

岩田健太郎先生のDVD


「結核とHIVは相性が悪い」のだそうです。

それに限りませんが。

連中は、マナーの特別悪いのが多いことも理由のひとつです。

エチケットマスクをつけないどころか、口鼻を手で覆うこともせず、ひどいのになると少し上を向いて公共交通機関(電車やバス)・公共の建物(図書館・博物館など)にゴホゴホとひどい咳をしながら入ってくるのがいる。

さて「新型インフルエンザ・麻疹・結核」は、飛沫核感染。

飛沫核はエアロゾルともいい、飛沫のうんと小さなものを指します。

ひどい咳やくしゃみをすると、病変部からの滲出物が飛沫として速い速度の気流に乗って飛び出します。

この初速が速ければ速いほど、飛沫の滞空時間が長くなる可能性が高くなります。

飛沫の滞空時間が長いと、揮発が進み粒子径が小さくなって飛沫核になりやすくなります。

飛沫核は、さらに滞空時間を長く保ち、通常の空気の流れに乗って広がり移動できるようになります。

広い教室の最前列で咳をしている人の麻疹が、最後尾の人に感染できるのはこういうメカニズムによります。

したがって、この「飛沫の滞空時間」を短縮できれば蔓延する空間をうんと小さくできる可能性があります。

きちんとしたエビデンスはありませんけど、理論的には可能性が高いといえます。

使い捨てのマスク程度では、ウィルスや結核菌に比べて目開きが大きいので効果が怪しいと考える人も多いと思いますが。
咳の初速を低くできることは確かなので、ある程度の効果はマスクをしないよりよっぽどあると思われます。

急に咳き込みだした場合。

下を向く。

口と最初の遮蔽物の距離を短くするわけですね。

口鼻をハンカチ等で押さえる。

これでもいくらかは初速を小さくできる可能性があります。

ま、斜め上を向いてゴホゴホと咳をするよりはよほどましでしょう。

新型インフルエンザの懸念が拡大するばかりの日常で「エチケットマスクをしましょう」と只いうだけではなく、このように説明をして社会正義の観点から「マスクは有効である可能性がある」という情報発信の仕方をしたほうが良いと思います。

厚労省は予算を組んで広く国民に周知させる努力をする必要があるとも思います。

ちなみに、感染症にかかってしまったら周りに広げないようにしっかり休んでくださいね。

マスクしたからって、出歩いてたら「歩くバイオテロ」(岩田健太郎先生の造語)と呼ばれてしまいますよ。

以上。

また下らんことを

2008-01-30 14:38:04 | Weblog
だからこんなことしたって↓

新型インフルエンザ 与党が対策チーム


こんなものいくら上積みしたって。

無駄に決まってるジャン。

だいたい「医師不足」どうするんだよ。

実際に現場で働く人が不足しているのに、何もわからん国会議員の「対策チーム」なんか役に立つわけが無い。

ちゃんと予算を計上して。

本当の「対策」をしなければ。

大変なことになるんだってのが、いつになったらわかるんだろうね。

困ったものだ。

以上。

いやいやもっともっと

2008-01-30 12:52:52 | Weblog
たくさんありました。

はしか


なんと20日までで、388件。

実は以前からこれくらいあったんじゃないのか。

定点観測で今まで事態を全く把握していなかったんじゃないのか。

145件のニュースだって多いと思ったのに。

こんなに。

さて、「ずるず」というのは、このはしか=麻疹;ミーズルズから採ったのですが、今まであまりこの病気について書いてないことに気づきました。

で、少しだけ書いておこうと思います。

いわずと知れたウィルス感染症です。

はじめに断っときますが ずるず は医療者でも研究者でもないただの「感染症オタク」ですので、不正確だったり不十分な説明だったりがあるかと思いますが、堪忍してね。
あるいは教えてね。

ずるず 的には「ウィルス」という病原体は「微生物」ではありません。

細胞内微小器官に近いものが外に出てきたものという位置づけです。

この麻疹ウィルスは呼吸器感染しますが、全身に症状を発現します。

病態的には、典型的な場合には「発熱(時に高熱)・激しい咳やくしゃみ・頭部を含む全身の湿疹(融合する)・コプリック斑」などがみられます。

年齢が進んでいたり、1回だけワクチンの場合は非典型的になって病態からだけでは診断が付かない場合もあるようで、こういうのを「修飾型;モディファイド ミーズルズ」と呼びます。

ちなみに「コプリック斑」は、ほっぺの内側(頬粘膜;きょうねんまく)にできる赤い縁取りで中が青から白のポッチリのことで、はしか独特のものですが、修飾型ではできないこともある。

確定診断は血液検査で麻疹ウィルスのRNAを調べます。

迅速検査は、感度・特異度 ともに低く、確定診断にはならない。

ちなみに「感度・特異度」については↓

基礎編21

ところで、RNA といっているので、これはレトロウィルスです。

コート蛋白の一部にインフルエンザのものとはタイプが違うけれどヘマグルチニン;赤血球凝集素というものをもっています。

こいつを持っている病原体は、重症化すると「出血熱」のような病態をとることがあり、最悪 死亡することもあります。

はしか は、決して軽い病気ではないんですよ。

ところで、先にも書いたように ずるず は「感染症オタク」です。
オタクというのは役にも立たないことばかり重箱の隅をつつくように細々したことばかり調べます。

はしか の、最重症例は「ウィルス性全脳炎」といいます。

とても頻度が低い上、有効な治療法が無いのでオタクでない人たちはあまり興味を示しません。

逆を言えばオタクの独壇場。

アメリカでは、公衆衛生上 はしか を重要視していてワクチンが行き届いているので はしか そのものの発生数がとても少なく、結果的に「ウィルス性全脳炎」も極めて少ないので、今後も画期的な治療薬が開発される可能性は低いです。

日本には、潜在的に多くいる可能性があります。

どういう病気か?

麻疹発症後5~6年してから発生する。

潜在していた麻疹ウィルスが、脳内で顕在化して起こる脳炎で、どんな脳障害の形もとりうる。

若干の対症療法以外の治療を受け付けず。

15~16年間苦しんで死亡にいたる。

恐ろしい病気です。

患者家族とも大変長い間苦しみます。

防ぐ方法はただひとつ。

はしか にかからないことだけ。

はしか は、飛沫核感染であり、マスク・うがい・手洗いだけでは防げない。

科学的に有効性が知られている方法は、これもただひとつ。

ワクチン だけです。

以上。

少し 11

2008-01-29 12:48:33 | Weblog
直前記事の続きです。

警察業務の一部民営化というチラシが郵便受けに入っていました。

「駐車違反監視員」の講習会とかいうやつでした。

アナルコキャピタリストの奴らは、以前から「警察民営化」を叫んでたから前進したと喜んでるだろうな。

ううおぞましい。

国家が管理し、しっかり「監査」すべき「犯罪対策業務」まで「民営化=金権化」する社会。

いやな世の中だ。

ずるず は「郵政民営化」だって反対の立場だったのに。

いやもともと「監査」はへたくそだったけど。

良くはなりそう無いというか、まず間違いなく悪くなるばかりだろうことは見えているし。

実際民営化した郵政事業は、人手不足で大変だそうだし(コストダウン=リストラでね)。

いずこも同じ冬の風。

おさきまっくら

以上。