図工ランド日記

図工ランドの課題を毎週ご紹介
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まめ吉くんの秘密基地

2012年07月26日 | 本科みんなの作品ー立体
今回は立体_建築・環境デザインの課題です。
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工作にとりかかると、まず或ることをしてもらいます。こうすることにより子どもたちの作品のスケールが揃います。専門的には大体1/20~1/30位のスケール模型になります。
今回は、加工しやすい材料を選んでいるので、直感的に工作することができたようです。余計なことに気をとられることなく、小さな子から大きなお姉さんお兄さんまで豆吉くんの世界に自分も入っていけました。
敷地(ベース)を限って、横に広がらないことをルールとしたので、いかに立体的な空間をつくるかが、工夫のしどころです。
建築的な方向へいったり、ツリーハウスのような冒険基地のような方向へいったり、中にはロケット基地のようなシンボリックな造形のものまでできました。
(代表 きむら あきひこ)
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シーサーをつくろう

2012年07月16日 | 本科みんなの作品ー立体
今回はシーサーの様な、お家の守り神様を作りました。
魔除けになってくれたり、幸運を大きな口で呼び込んでくれる守り神様。
子ども達の大切な家を守ってくれる守り神様はどんなかたちをしているのでしょうか。
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口の端と目ををつりあげて、牙を見せて、怒った様な表情を一生懸命拘って作った人は、
迫力あるシーサーができました。

強い守り神という発想で、ドロボウ避けミサイルのついているロボット型、
双頭や複数の頭のタイプ、大きな翼や鋭いかぎ爪のタイプ、
心の中であれこれ想いを巡らして作ってくれた守り神様も面白いです。

そして、とってもひょうきんな表情で可愛いシーサーも素敵でした。
シーサーのご飯や布団を作ってあげる子もいて、
家族の様に思ってくれているようでした。
思わず微笑んでしまうひょうきんなシーサーの明るさが、
幸運を呼んでくれそうです。
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自分のシーサーを大好きになった子どもが、
壊れない様にそーっとそーっと持ち帰る様子や、
間違えて壊してしまって大泣きしている様子が、
どちらも微笑ましかったです。
もちろん粘土なのですぐに直せました!
(やえのまりえ)
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墨絵に挑戦!

2012年07月09日 | 本科みんなの作品ー平面
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墨は、大胆かつ繊細な美しい絵の世界を繰り広げることができる奥深い画材です。
幻想的な墨の効果を生かした作品も良し。
真っ黒な墨で輪郭線をぐるっと描ききる力強い作品も良し。
材料は墨一色と水だけですが、それぞれ個性が発揮され、
バリエーション豊かな作品ができました。Img_9771


墨らしい滲みやぼかしを何かに見立てた作品は、大人もうなる抜群な絵になりました。
薄墨の濃淡を生かした絵は、水の量をよく計算して描いた計画的な作品です。
くっきりと輪郭を描いた絵は、自然と線に強弱の表情がついて味のある作品になりました。中でも生き物の絵は、墨と筆で堂々と描いたことで生き生きとした躍動感が出て、ぐっ と内容が引き立ちました。

最初に墨のお絵描きのイメージを膨らませるための、墨と水の実験に沢山取り組んでもらいましたが、薄墨の濃淡付けや、「たらしこみ」、ドリッピングなど、抽象的な表現に面白みを感じてそのまま作品にしてくれたものもあります。

子ども達の挑戦した墨絵の作品は、恒例の冬の図工ランド展で展示致します。
壁一面の墨絵が織りなす幾重ものグレ-トーンはさぞ奇麗だろうなと今から楽しみです。

(やえのまりえ)Img_6749


楽しい貼り絵

2012年07月09日 | 本科みんなの作品ー平面
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今週は貼り絵をしました。おりがみを切ったり貼ったりして自由に自分の世界を描いていきましょう。
今回は黒色の紙を台紙として使い、スケッチブックよりも大きい紙なので手をたくさん動かしてほしいと思います。
作品の題材は自由ですが、黒い紙からイメージをして宇宙や夜の世界を想像する子も多くいました。
貼り絵自体は作業的には単純なのですが、実際にやってみると思っているよりも「大変だ!」と実感する子が多かったようです。
たくさん貼っていくと手がのりでべたべたになるので、汚れるから苦手という子もいたり、かたちをいちいちつくっていかないと画面が埋まらなかったり。
同じ絵でもクレヨンや絵の具とはまったく勝手が違うので小さい生徒さんの中には始めは戸惑う子もいました。
しかし一度コツをつかんでしまえば、みんな手が動いてどんどんいろんなかたちに貼っていきます。やはり女の子や細かい作業が好きな子は、手間やかたちも難しい切り抜きも苦にせずに淡々と根気よく進めていきます。
紙の切り方もはさみを使うか手でちぎるかでだいぶ全体の印象が変わってきます。意外と小さい子はちぎるよりもはさみで仕上げる子が多く、星やハートなど難しいかたちを工夫しながら切っていました。
また、貼り絵では難しい表現などはクレヨンも使って細部などを描いていきました。小さい子はクレヨンで描きこみすることで密度のあるのびのびとした印象の作品に仕上がりました。a href="http://enviro-system.blog.ocn.ne.jp/.shared/image.html?/photos/uncategorized/2012/07/09/img_0058.jpg" onclick="window.open(this.href, '_blank', 'width=425,height=307,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0'); return false">Img_0058

大きな子は、あえてクレヨンを使わず純粋な貼り絵で仕上げた子も多かったです。そしてちぎることで生まれる風合いの良さというものを理解してモチーフのディテールにうまくつなげていました。
貼り絵で絵画のようなリアルな表現を求めるのはなかなか難しいですが、その分、素朴な雰囲気やその人らしさがにじみでる気がします。
個人的な思い出ですいませんが、貼り絵というと、花火の貼り絵などで有名な山下清さんの展覧会に行ったことが思い出されます。はじめて作品を目の当たりにしたときは絵からあふれるパワーに感動し圧倒されました。一枚一枚を丁寧に貼って埋め尽くしている大画面は自然と完成までの大変な道のりを想像させ、本人の強い意思を感じとることができました。
貼り絵には一枚一枚に作者の思いが詰まってるので、貼れば貼っただけ濃い作品に仕上がると思います。
生徒さんの作品もその時の自分らしさがよくでている印象深い一枚に仕上がりました。
(こばやしのりこ)Img_8043