空井戸

小石を投げ込んでみても水音は聞こえない

自民党の柏村武昭参院議員

2004-04-26 23:59:44 | Weblog
「反日的分子」発言の柏村武昭参院議員っていったいどんな人なんだろう。

公式ホームページ

略歴

テレビのひとみたい。

1960年代に早稲田一文の演劇学科に在籍?
いったいどんな風に過ごしてたんだ?
猫かぶって芝居してたのか?

柏村参院議員が「抵抗勢力」入り 政治家の公約で論議も(毎日新聞)

すったもんだの柏村氏入党劇 - 有権者は蚊帳の外(中国新聞)

2001年7月の参院選広島選挙区から無所属で立候補、初当選。

選挙期間中、「派閥政治の打倒」「小泉改革を支えます」との公約を掲げていたが、当選後すぐに自民党江藤・亀井派入りし、同党へ入党願を提出。

さらに、郵政民営化に危機感を持つ参院議員の超党派の議連「国民のための郵政公社を推進する参議院議員の会」に入会。

公約違反ではない、と開き直る。

首相推薦人は“派閥均衡”(読売)

2003年の自民党総裁選では亀井氏の推薦議員に名を連ねる。

彼の言う「反日的分子」のひとたちのほうが倫理的に尊敬できそうだなあ。

「反日的分子」

2004-04-26 23:38:45 | Weblog
<柏村参院議員>イラク人質は「反日的分子」 参院決算委

 自民党の柏村武昭参院議員は26日の参院決算委員会で、イラクの日本人人質事件について「反日的分子のために数十億円もの血税を用いることに違和感、不快感を持たざるを得ない」と述べた。柏村氏は「それぞれの意思で危険な国に出かけて行って武装勢力に捕まった。これ自体が明らかに反国家的」と指摘した。(毎日新聞)
[4月26日20時24分更新]

いや、もう、なんと言えばいいか...

最初「反日的分子」って言葉を読んだとき、よその国の話かと思った。
「国家主義」とか「全体主義」とか「赤狩り」とか、大好きな人が増えてるんだなあ。

これから「公共の福祉」「公共の利益」って言葉には用心することにしよう。

晩飯を食いながら...

2004-04-25 11:39:17 | Weblog
読売新聞2004年4月25日朝刊 4面
「小泉政権三年 上」(署名なし)

「そうだ、あれはコイズミ首相と夕食を共にした時のことだ-」
ワシントンのホワイトハウス。13日夜(日本時間14日午前)、記者会見をしていたブッシュ大統領は、突然、小泉首相の名を口にした。
 混迷するイラク情勢を打開し、「自由なイラク」実現の決意をアピールするための記者会見だったが、大統領は厳しい質問攻めに遭った。ひらめいたように、昨秋の訪日の際、米国が第二次世界大戦後、敵対した日本の復興・民主化に協力し、現在の良好な関係に至ったことについて首相と語り合ったことを紹介した。
 米国がイラクに関与する正当性を説明するため、日本の例を出したのだ。

(以下略)

4月13日の'Press Conference of the President'については米ホワイトハウスのサイトで公式記録を読むことができる。読売の記事に該当する箇所は以下の通り。

Maybe I can best put it this way, why I feel so strongly about this historic moment. I was having dinner with Prime Minister Koizumi, and we were talking about North Korea, about how we can work together to deal with the threat. The North Korea leader is a threat. And here are two friends now discussing what strategy to employ to prevent him from further developing and deploying a nuclear weapon. And it dawned on me that had we blown the peace in World War II, that perhaps this conversation would not have been taking place. It also dawned on me then that when we get it right in Iraq, at some point in time an American President will be sitting down with a duly-elected Iraqi leader talking about how to bring security to what has been a troubled part of the world.

「昨秋の訪日の際、米国が第二次世界大戦後、敵対した日本の復興・民主化に協力し、現在の良好な関係に至ったことについて首相と語り合った」はちょっと変かも。

語り合った、と大統領が言ってるのは「日米の良好な関係」ではなく北朝鮮についてのこと。

またこの箇所の要点は、「かつて占領・被占領の関係にあったアメリカ・日本の首脳でさえ、時代が遷れば北朝鮮の脅威について語り合いながら晩飯を食うまでになるんだ。第二次世界大戦(とアメリカの勝利、日本の敗戦)がなければそんなことはなかっただろう。だから、現在占領・被占領の関係にあるアメリカ・イラクのリーダーだっていずれ日米みたいな関係になれるさ」みたいなことで、つまり記事にもあるようにアメリカがイラクでやってることは正しい、といいたいだけなんだろう。

こんなところで自分の国の首相が名前をあげられても決して名誉なことじゃあないなあ。日本人のひとりとしてそう思っちゃうよ。

でもそう思わない人もこの国にはたくさんいるんだろうな。

高橋はるみ北海道知事

2004-04-22 21:33:39 | Weblog
今日の読売新聞夕刊13面

-道費 負担求めず 高橋知事
 
『高橋はるみ北海道知事は22日、道庁内で記者会見し、イラクでの日本人人質事件に関連して発生した道費について、被害者に負担を求めない考えを示した。』

北海道庁サイトにある「知事記者会見録」の人質事件関連の会見録を読んでみた。

4月13日の臨時記者会見では、知事が道の東京事務所を人質の家族の便宜のために提供していることに関連して記者たちから次のような質問が出ている。

(北海道新聞)
 今朝の閣議か何か中で、一部から北海道が事務所を提供してい
る貸していることに冷ややかな話もあったようですが、それに
ついてお伺いします。

(時事通信)
 関連で(ご家族が)かなり明確に自衛隊の撤退を要求したいと
おっしゃっられていますが、少なくとも知事は先日の会見でお
っしゃられたスタンスは、ずいぶん違う方達に事務所を提供さ
れていると。そこら辺について知事の見解をいただければと思
います。

(読売新聞)
 関連なんですが、電話番号が公開されてから、東京事務所の本
来の仕事の際に支障みたいなことは出ていないのでしょうか。

(朝日新聞)
 先ほどの関連で、本庁にも100件ほど意見が寄せられている
という話ですが、それは大ざっぱに言うと、東京事務所をそう
いった風に使わせるべきではないという意見なのでしょうか。


人質問題を山の遭難になぞらえて何やらのたまっていたひとたちからも圧力がかかっていたんだろうけど、

『見解は違ったとしても道民は道民です。道民は道民であって、その道民のご家族が、外務省の事務次官が自己責任だとおっしゃっているようですが、その議論はまた事件が解決してからのことであって、とにかくご家族が日本の歴史上初めてのような状況ですよね。こういう窮状を鑑みた場合に私ども道としては、その方々に最大限できる限りのお手伝いしたいと考えております。』

とはっきり言い切った知事には、ただもう頭が下がります。

官僚出身だし、つおーい人たちに都合よく操られそうな気がしておじさんは票を入れなかったから、高橋さんが当選した当時には不安もあったけど、今はこの人が知事でよかったって思う。

北海道の「おっ母」になってくださいな。

今朝の読売新聞地域面(北海道)

2004-04-21 16:32:35 | Weblog
相馬暁さんという地元の大学の先生が「しまふくろう」欄で次のように書いていた。

  自己責任を問う市民の批判は当然。
  家族の発言も行き過ぎたところがあった。
  しかし多くのひとは人質の無事解放を心から喜んだ。

という前置きに続いて、先に報じられたパウエル国務大臣の談話と対比して、

  小泉首相や与党の首脳の態度には奢りが感じられる。
  リスクを負うことを忌避するような社会に進歩はない。

たとえ地域面とはいえ、読売でこういう文章を読むと意外な感じを受けるけど、やっぱりほっとする。

日本の習慣...

2004-04-20 11:24:54 | Weblog
仏紙ルモンド、人質事件で自己責任問う声に皮肉

今度はフランスから。

それにしてもこうした情報については読売は完璧に無視してるな。読売で記者として働いてる人たちすべてが、与党支持、人質ケシカラン、なひとであるはずがないと思うんだけど...。社内での記事の検閲をかいくぐって、まっとうなバランス感覚を備えた記事が出てくることを期待。

利敵行為 その3

2004-04-20 10:51:51 | Weblog
極端な話。

1. 私は崇高な「テロとの戦い」を遂行している。

2. 私が権力を失うことは、敵であるテロリストを利することである。

3. 私を批判し、反抗し、私の職務遂行を妨害することは、利敵行為である。

「私」とはブッシュであり、シャロンであり、プーチンであり、コイズミであるわけだ。