空井戸

小石を投げ込んでみても水音は聞こえない

改めて政府系メディアが何なのかを確認

2006-10-11 17:21:49 | Weblog
まず日本テレビ。次にNHK。読売新聞(正確な時刻が書いてないから読売の順番はわからないけど)。

「北が2回目実施」情報騒ぎ、首相ら否定で収拾 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)


 「北朝鮮が2回目の核実験を実施した可能性がある」との情報が11日朝、政府内を駆けめぐったが、地震波が観測されていないことが分かり、1時間余りで騒ぎは収まった。

 2回目の核実験の可能性が高まっているとの情報が、誤って伝わったとみられる。

 11日午前8時20分過ぎ、日本テレビが「北朝鮮が2回目の核実験に踏み切った可能性がある」とテロップで流した。NHKは午前8時30分からのニュースで、「北朝鮮2回目の地下核実験の情報 政府が確認中」と伝え、読売新聞も一時、ホームページ上で「北朝鮮、2回目の核実験情報 政府確認急ぐ」と流した。

 これらの報道を受け、気象庁は11日朝の地震波を調べたが、核実験とみられる地震波が全く観測されていなかったことが判明。同庁は午前9時30分、「北朝鮮北部周辺を震源とすると思われる震動波形は観測していません」と異例のコメントまで出して、情報を打ち消した。同じころ、安倍首相が参院予算委員会で、北朝鮮が同日朝に2回目の核実験を行ったとの一部報道について「そういう兆候があるとの情報には接していない」と否定した。

 一方、韓国メディアや米国のAP通信やCNNテレビなども日本での報道を引用する形で、北朝鮮による「2回目の核実験の可能性」を速報した。しかし、その後、米韓両政府とも正式に否定した。

 防衛庁の幹部らは、国会の控室で、参院予算委員会に備えて打ち合わせをしていた午前8時半前、「2回目の実験の可能性がある」とのテレビ速報を見て、「どうなっているんだ」と一時騒然となった。その後、気象庁の否定情報が入り、平静を取り戻した。ある幹部は「今回の情報は違ったようだが、政府内には近く2回目が行われるのではないか、という情報も流れている。油断はできない」と話した。
(2006年10月11日13時9分 読売新聞)


asahi.com:再び核実験!? 「誤報」世界を走る - 社会


2006年10月11日15時18分

 「北朝鮮が2回目の核実験を実施」――11日朝、こんなニュースが世界を駆けめぐった。テレビの速報が発端だったが、1時間もたたないうちに打ち消された。

 テレビ局では日本テレビがいち早く報じた。午前8時23分、「北朝鮮が午前7時40分 2回目の地下核実験実施と政府関係者」とテロップで速報。その後も画面下部で「政府関係者 北朝鮮が2回目の核実験」と大きく表示し続けた。

 NHKは8時32分、各波で「北朝鮮 2回目の地下核実験の情報 政府が確認中」とニュース速報。広報担当者は「あくまで確認中という内容の速報。正確なところが分かり次第、随時続報していくことになると思う」と話した。

 日本の報道を受け、海外の通信社や放送局も一斉に報道した。

 ロイター通信は「日本政府が核実験を実施したかどうかを確認中――NHK」と速報。AFP通信も「NHKによると、日本政府は実験による震動を調査中」と報じた。

 しかし、午前9時前に韓国の地震観測当局が「痕跡を確認できない」と否定すると、各通信社とも一斉に報道内容を訂正した。米CNNテレビでは、女性キャスターが苦笑交じりに「地域が感じている脅威のあらわれと言えそうだ」などとコメントした。

 日本テレビは午前11時半からのニュース番組で、「現時点で北朝鮮が核実験を行ったとの確認に至っておりません。内容を訂正し、おわびいたします」と謝罪した。

    ◇

 「北朝鮮が追加の実験をやったらしい」

 外務省から気象庁に問い合わせの電話が入ったのは午前7時半ごろ。

 気象庁は長野市松代町にある精密地震観測室に観測データを調べるよう伝えた。泊まり込みの職員6人が午前5時からの波形をチェックした。午前8時半まで調べたが、地震に似た波形は観測されていなかった。

    ◇

 塩崎官房長官は午前の記者会見で「現時点では地震波の異常など具体的な兆候は把握していない」と否定的な見解を示した。麻生外相は参院予算委員会で「今日中に2回目の核実験を行うであろう」との情報に言及したが、塩崎氏は会見で「聞いていない」と答えた。

 北朝鮮が9日に発表した1回目の核実験の際には事前に中国側から日本政府に連絡
があったが、塩崎氏はこの日の会見で、連絡を受けていないことも明らかにした。


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