「人質解放の費用公表を」 政府・与党に自己責任問う声
『安倍幹事長は「山の遭難では救助費用は遭難者・家族に請求することもあるとの意見もあった」と指摘した。』
しかし、遭難事故と一緒にするかね。
それを言うなら日本政府は「猛吹雪」の原因を作ったじゃないか。
でも感情的に反応するのは自分が無駄に消耗するだけだってわかったので、ここはひとつ冷静に、「自己責任」論を流布しようとしている政治家のみなさんの動機を考えてみることにしよう。
1. 本来なら、アメリカの利益にならない行動を取ろうとする日本国民をイラクから法的規制を作って排除したい。
2. しかしそのような立法は憲法に反するため不可能。
3. ならば法律以外の手段でイラク入国の障壁を高くするしかない。
4. もし自分がイラクでトラブルに巻き込まれた場合、日本に残した家族に経済的に過大な制裁が加えられかねない、という不安を利用しよう。
いや、まあ、このような政治家の発言が繰り返し報道されて日本国内への抑圧が高まっていけば、もっともっと志の高い人々が現れてイラクを目指してくれるだろう、と信じてるよおじさんは。
ところで、
『自民党の外務政務次官経験者は記者団に「費用は20億円くらいかかったのではないか」と語った。』
20億円をドブに捨てたわけじゃないんだから...
その代わりに日本政府が手に入れることができたものを想像してみれば安いもんだろう。外交っていうのはトラブルを解決して力をつけていくものでしょう?事件前と事件後を比べてみればイラクにおける日本の存在感は増したんじゃないかな。これからのイラクを担っていく人たちとの新しい人間関係も築けただろうし。