CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

19-199「死霊の罠2 ヒデキ」(日本)

2019年08月09日 00時33分10秒 | 日本映画
ボク、子供だもん
 映写技師の亜紀は、繭にこもったように人目を避けて生活している。身勝手な男にだまされて中絶を余儀なくされて以来、他人を信じられなくなったからだ。
 そんな彼女にも、唯一心を許せる友人がいる。TVレポーターとして働く絵美だ。
 ある日、絵美のレポートする事件をテレビでみていた亜紀は、恐るべき事実に気がつく。亜紀の働く映画館が、この事件の鍵を握っているのだ。しかもその事件とは、若い女性の性器をえぐりとるという、猟奇的な連続殺人事件だった。
 亜紀の居場所がなくなっていく。(「allcinema」より)


 日本初の本格スプラッタ・ホラーと言われる「死霊の罠」に続く第2弾。

 前作でも〝ヒデキ〟は登場するが、話としては全く別。

 
 映写技師として働く亜紀はあまり人と交流せずに過ごしており、唯一とも言える親友がTVレポーターの絵美。

 その絵美の新たな友人として紹介されたのが、倉橋。

 この3人を中心として物語は展開していく。


 女性を狙った連続猟奇殺人事件が発生しており、その犯人はすぐに明らかにされる。

 時折、ヒデキという少年の姿を見る亜紀。
 果たして、それは霊なのか、妄想なのか。

 連続猟奇殺人事件をTV局スタッフと共に追う絵美も、内臓を晒された無残な死体を見て、どこか恍惚の表情を浮かべる。

 そして倉橋も怪しげな言動を取りがちで、しかもヒデキという息子がいる模様。

 連続殺人の真犯人は映し出された通りなのか。


 殺人描写はかなり凄惨。
 連続殺人の被害者は性器を抉られ、内臓をさらけ出した状態。

 そして、血まみれとなった犯人の姿も映し出される。

 そんなスプラッタ要素も満載で、映像的には惹き込まれるものの、話の展開はややかったるい感じがしたな。

 亜紀の妄想なのか、それとも精神的な問題なのかが映し出されるのだが、少々話の行き着く先が判りにくい展開だったな。

 果たして、ヒデキは何だったのか、そして倉橋の正体は。

 
 狂気と妄想が織り交ざり、クライマックスは狂乱の様を呈する。

 やや話の展開にまどろっこしさはあったが、スプラッタ・ホラーとしては充分見応えある作品だった。

 
 倉橋を演じたのは、佐野史郎であったが、ちょっと怪しげで狂気をはらんだ様子を見せていたな。
 ちょうど〝冬彦さん〟と同じ頃の作品になるのかな。

/5

監督:橋本以蔵
出演:中島唱子、近藤理枝、佐野史郎、角替和枝
   ルビー・モレノ、新井康弘、きたろう、池波志乃、平泉成
於:新宿シネマカリテ

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